勝利はすべて、ミッションから始まる。

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著者 : 村上恭和
  • WAVE出版 (2012年11月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905953

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勝利はすべて、ミッションから始まる。の感想・レビュー・書評

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  • まあ、こんなものだろうと言う本。わざわざ買ってまで読むことはないと思う。そもそもこういう本にありがちな、たまたま勝ったから言えることであり、同じことをして負けた例もいくらでもあるのだろう。結局は監督の人間性、運、タイミングに依拠しており、真似したからと言ってうまくはいかない。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は真理だとは思う。

  • 世界で結果を残しているスポーツ競技は、目標設定を決めて、そこから逆算して今何を準備するかが明確になっているように感じた。

  • 日本女子卓球監督の村上氏の本。ロンドン五輪銀メダル獲得後に出版された。ロンドン五輪までの道筋というよりはそれを題材に、監督業、マネジメント業について自分の考え方を紹介している本である。専任コーチ制や選考基準の明確化など、ともすれば監督としての権限を縮めるような方針も、卓球界のため、五輪で勝つために取り入れている。一貫して流れているのは、自分のためではなく、ミッションの為に一番いいのは何かということである。とはいえ、この権限移譲も含め、「一番いいこと」を実行するためには、自分に自信がないとできない。村上監督の自信は、本書でも触れられているような過去の苦しい経験や、目に見えない研究、努力をさえているのだと思う。

  • 全日本女子卓球監督の著書。「選手を育てる事は学ぶ人間を作ること」本質を突いているなと思いました。あと「大事なのは敗北から学び考える事。そして勇気を持って対策に絞り込む事。あれもこれもでは強くなれない」響きました。

  •  正直、驚きでした。我々が研究して結論づけてきたチームマネジメント論そのものを現場で実践していること。そして、それが銀メダルという成果に結びついていること。自分の研究にも自信が持てました。
     こんな指導者が増えれば、もっともっと日本は強くなるだろうし、昨今スポーツ界を騒がせているような悲しい出来事も一切なくなると思います。
     村上監督に脱帽です。

  • チェック項目21箇所。僕に与えられたのは「4年」、ミッションから大戦略を、大戦略から中戦略、小戦略、さらに戦術へとブレイクダウンして、「いまからやるべきこと」を明確にしていった。勝つためには「仕組み」が必要なのだ、その「仕組み」をマネジメントするのが、監督なのだ。「敗北」こそ「勝利」の始まり――。北京オリンピック終了後、はじめて東京にある味の素ナショナルトレーニングセンターの卓球場に集まったとき、福原はこう言った、「ここに、銅メダルを決めて喜ぶ韓国選手の写真を引き伸ばして飾っていただけませんか?」悔しさを闘志に変えようというのだ。重要なのは「敗北」に学び、「考える」ことである、そして、勇気をもって「対策」を絞り込む、「あれもこれも」ではチームを率いることはできないのだ。勝つためには強くなればいい――、そう単純に考える人がいるが、これは戦略でも何でもない、戦い方は状況によって異なる、そして、スポーツにおいて状況を大きく左右するものに、「ルール」がある。卓球のルールもしょっちゅう変わっている、戦略をガラリと変えるようなものから、サービスの出し方やラケット・ラバーに関するマイナーチェンジまでさまざまだ、そのため、4年前には有効だった戦略が、現在では通用しないこともある。観客のためのルール変更は、いくら自分が不利になっても受け入れるべきだと僕は思う、むしろ、新しいルールのなかで、「いかに勝つか」を考えるのがリーダーの仕事なのだ。卓球人にとって重要なのは、あくまで「卓球の発展のため」というミッションであって、自分のチームの目先の勝利ではない、そして、「ルール変更」を主導できるのは、常に大義のある者なのだ。ルール変更に敏感であることだ、勝負は先手必勝、ルール変更にも敵に先駆けて手を打つことが重要だ、そして、新しいルールにおける戦いのシミュレーションをする能力を磨くことである。強くなるには、ライバルをつくれ――、これはスポーツの世界では常識だろう、相手が必死に練習していれば、自分も必死に練習する、相手が新しい戦術を編み出せば、自分も新たな戦術で対抗しなければならない。卓球は個人戦のイメージが強い協議である、それだけに、チームづくりが難しい競技であるともいえる、というのはそれぞれの選手は個人戦では強烈なライバル関係にあるからだ、帆9売っておけばチームは常に崩壊に向かう可能性をはらんでいる。僕は、パソコンの文字入力が得意ではない、映像編集もできない、英語は話せないし、中国語、韓国語もできない、できないことだらけの人間である、しかし、そばにそれぞれの専門家がいれば、自分ができなくても何の問題もないと思っている。参謀は「部下」とは違う、僕と参謀との関係は対等である、専門分野に関して、リーダーシップをもっているのは参謀を務めるその人だ。金銭でつながる人間関係は脆い、重要なのは、やはり金銭以外の動機でつながる関係性の有無である、だから、一緒に飲み食いして、いろんな話をする、「夢」を共有する。試合を控えた時期には、データは「勝つためのヒント」として活用する、「答え」ではなく、「ヒント」である。人を育てるには時間がかかる、だからこそ、その時間を見据えながら先手を打っていくことが、リーダーの重要な仕事なのだ。指導すべきことは「リーダーの頭」のなかにあるわけではない、リーダーの考えを押し付けても、選手は困惑するだけだ、まず何よりも、相手を「知る」ことが大切だ、それが、指導の原点にあるのだ。「耳」と「目」の両方から入ってくる情報をもとに、選手の全体像をつかむことが、選手を「知る」ということなのだ、この基本を忘れ、自分の考えを押し付けてしまったとき、リーダーは選手を潰してしまうことすらある。し合い直後に話したところで、選手は聞く耳をもっていない、こっちも冷静さを欠いているかもしれない、落ち着いて、心を開いて話せるときまで待たなければ、伝わるものも伝わらないのだ。命令に従うことを繰り返すうち、やがてその選手は思考停止に陥る、自身の感覚で状況を察知したり、判断したりする能力が損なわれていくのだ、そして、監督の指示がないと動けない受動的な人間になってしまう。任せた人間が責任をまっとうできるようにフォローするところまで含めて「任せる」なのだ。

  •  シンプルだけど、たしかな伝わり方をしてくる。

  • 日本女子卓球の村上監督の本。
    リーダー、監督が立てるべき戦略について書かれている。
    メダルを獲得する=銀狙い=中国と別のブロックになるため、世界ランキングで2位を何としてもものにする。
    オリンピックに向けて長い戦いを率いてきた、ナショナルチームのリーダーの言葉は重みがあるなと言った感じ。
    ☆5

    監督は球出しをするより、球拾いでもしながら、全体の状況を把握する。汗を流すのではいけない。

    ルールに敏感になる。ルールを積極的に活かす。ルールは大義があるものが変えられる。今の自分が有利かどうかよりも大義。

    負けた時は日を明けて指導。すぐ怒っても聞いてもらえない。
    些細なことでも聞く。
    聞いて知る。見て知る。

    <目次>

    はじめに「メダル獲得」というミッション

    プロローグ「戦略」の原点ー北京での「完敗」
    「打つ手」がなかった日本
    「世昇の壁」に屈する
    「天才少女」の敗北
    韓国戦2連敗という屈辱

    第1章 「旗」を高く掲げる
    01「敗北」こそ「勝利」の始まり。
    ー敗因分析で「対策」を絞り込む
    「敗北」には必ず原因がある
    チームのミッションを優先する
    「対策」はシンプルなほうがいい
    リーダーは「環境」を整えるのが仕事
    「あれもこれも」ではチームは動かない
    02ルールを制する者が、勝負を制する。
    ーリーダーはは「ルール変更」に敏感であれ
    「戦い方」は状況によって変わる
    ルールは必ずしも絶対ではない
    日本が積極的にルール提案をすべき
    目先の勝利よりも大切なもの
    新しいルールでの「戦い方」をシミュレーションする
    03リーダーは、揺るがない
    ー大戦略を小戦略にブレイクダウンする
    「大戦略」をもつ。
    「勝負」は戦場につくまでに9割決まる
    個人とチームのメリットを合致させる
    実現可能な目標が選手の意識を変える
    大戦略だけを叫んでも、空念仏に終わる
    04チームに共有されて、はじめて『戦略』となる。
    ーリーダーは「伝わり方」に工夫をこらす
    お仕着せの戦略は機能しない
    「伝える」にはタイミングも重要
    「伝え方」より「伝わり方」が大事
    直前までもつれた「第2シード」の行方
    「実力」があるから、「運」が引き寄せられる

    第2章 「敵」を知り尽くす
    05「敵」を絞り込む
    ーチーム全体でライバルを共有する
    チームを勤かす「言葉」をもつ
    「敵」を名指しする
    「戦略」と「ライバル」を共有したとき、チームが生まれる
    06 リーターは一人では何もできない。
    ー優れた「叢」をもつ者が勝つ
    「できないこと」は人に任せる
    拳謀は「部下」とは異なる
    人とは、金銭以外の動機でつながる
    07データの「裏」を読む。
    ー一度勝った戦術は二度と通用しない
    データは「答え」ではなく「ヒント」
    「データ」は過去の集積、りーダーは「未来」を考える
    08 「情報」を制する者が勝つ。
    ー相手の心理を読み切って「裏」をかく
    リーダーは騙し合いに勝て
    敵の「心理」を読み切る
    相手に「手の内」を読ませない
    「情報」という武器をもつ
    情報を駆使して、「負けない」方法を考える

    第3章 信頼関係をつくる
    09 「人材」を磨くには時間がかかる。
    ー引き上げるタイミングをはかる
    新陳代謝こそリーダーの仕事
    失敗しても、経験させれば後で生きる
    どんな玉も廟かなければ光らない
    10 相手を「知る」ことが指導の原点。
    ー「聞く」「晃る」がコミュニケーションの出発点
    儲みを相談しやすい関係性をつくる
    「耳」と「目」で選手の全体像を知る
    11 リーダーが、侶頼関係の「起点」となる。
    ー選手の問題解決に誠実に向き合う
    リーダーは、還手の問題を解決するのが仕事
    どんな些細なことでも受け止める
    一人ひとりとしっかり向き合う
    12怒っても何も解決しない。
    ー相手が話を聞く状態になってから「伝える」
    怒っても、何も伝わらない
    大切なのは、結果を次につなげること

    第4章 「学ぶ人間」を育てる
    13リスクを負って、チャンスを与える。
    ー「成功体験」こそ成長の特効薬
    リーダーは、常に「具体的」であれ
    福原が「課題」を乗り趣えた瞬間
    リスクを負うのがリーダー
    14あらゆる「可能性」を示し、考えさせる。
    ーできる限り、選手と情報を共有する
    「不確定要素」を選手と共有する..
    選手を慌てさせてはいけない
    15 「命令」は考える力を奪う。
    ー「学ぶ人間」でなければ勝てない
    選手に細かいアドバイスはしない
    「教えない人」から教わったこと
    「指示通り」の選手は自滅する
    実際にプレーするのはリーダーではない
    「学ぶ人間」を育てるのがリーダー

    第5章 「勝つチーム」をつくる
    16 リーターは現場から距離をとる。
    ー全体を見渡す視野をもつ
    選手の日々の変化に気付くことが大切
    現場で汗をかいてはいけない
    練習の密度を濃くする方法
    リーダーはマネジメントせよ
    17リーダーは、リーダーの仕事をする。
    ー「任せる部分」を明確にする
    それぞれの「役割」をまっとうする
    「任せる」と「丸投げ」は違う
    リーダーが現場に手を出すのは「最後の手段」
    リーダーしか「最終責任」は負えない
    18「公平」こそチームづくりの基本。
    ー人選に私情を挟むな、非情であれ
    「不平」「不満」がチームを壊す
    機械的に選考できるルールをつくる
    リーダーは「選ぶ」ことから逃げることはできない
    リーダーはミッションへの羅仕者である
    19チーム強化に近道はない。
    ーリーダーは「やり抜く覚悟」をもつ
    チームを強化する二つの方法
    意識を「世界」に向ける
    強くなりたければ、「仕組み」をつくれ
    20「勝敗」にこだわり過ぎない。
    ーリーダーは心に余裕を育てる
    挫折続きの人生
    「死」を意識したとき、気持ちは固まった
    不思議なめぐり合わせ
    信念だけを見つめて歩む
    自らベクトルを「勝者」のほうへ向ける

    エピローグ ミッション達成ー2020年五輪への挑戦
    「天才少女」と「ジャンヌ・ダルク」の戦い
    敵の「勝ちゲーム」をひっくり返す
    鍛え上げた「人格」が勝利を呼ぶ
    「金」への戦いが始まった

    あとがき「勝負」を超えたミッションが、力を与えてくれる

  • 2時間もあればさらっと読み終わるが中身は非常に濃い。卓球全日本監督として、オリンピックでメダル取るというミッション達成に向け、あらゆる戦略、戦術を駆使する様はまさに知将。リーダーシップ論のビジネス書としても十分に通用する。折に触れ読み返したい本。

  • 卓球チームの裏話が読めるなんて本当にレア!五輪直前の『Number』で、福原選手も石川選手もポイントを稼いでシード2位を確保すると誓っていたけど、その裏で監督からどんな指令が出されていたのかこまかく書いてあって面白かった。

    ここまでやれば人は自主的に動くのですね。

    福原選手の泣ける裏話も読めます。ますます卓球チームのファンになる本。

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勝利はすべて、ミッションから始まる。の作品紹介

「ミッション」から逆算して考える、「戦略」を共有したとき、チームが生まれる、「教える」より、「学ぶ人間」をつくる、など、「困難なプロジェクト」を成功させる20の法則。日本卓球初のメダリストを生んだリーダーの「戦略思考」。

勝利はすべて、ミッションから始まる。はこんな本です

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