伝え方の教科書

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872906035

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  • 伝え方の教科書
    2013/6/25 著:木暮太一

    「伝える」ことが、あらゆる仕事の基礎にある。
    わかってくれない相手を責めても仕方がない。「伝わらない」のは相手のせいではなく、「伝わる」ように話していない自分のせいだ。自分の「伝え方」を工夫すればいい。

    「やり方」さえ身に付ければ、誰でも「わかりやすく伝える」ことができるようになる。本書で扱う「伝え方」は、「話術」や「文章テクニック」ではなく、もっと深く、もっと汎用的で重要な「伝え方の鉄則」というべき内容である。構成は以下の10章から成る。
    ①誰からも「わかりやすい」と言われる伝え方
    ②「誰に」「何を」伝えるのか
    ③スパッと伝わる日本語の使い方
    ④こんな言葉は伝わらない
    ⑤最強の伝え方「テンプレップの法則」
    ⑥「なるほど」と言われる伝え方
    ⑦相手の記憶に残す伝え方
    ⑧脳の仕組みがわかれば「伝え方」がわかる
    ⑨「わかりやすい伝え方」のトレーニング
    ⑩伝え方の「奥義」

    4つのステップ
    ①誰に何を伝えるのかを明確にする
    ②相手に伝わる日本語を使う
    ③話を正しい順序に組み立てる
    ④相手に伝わる言葉に言い換える
    全てはこのステップに集約されている。

    良書である。心の中で感嘆の声をあげながら頁をめくっていった。書名である「伝え方の教科書」。まさしくその通りである。書いてあることは難しいことは突拍子のないようなことは一切ない。しかし、絶妙に体系的にまとめられた伝え方はその一貫性から説得性が高く、伝え方がしっかりと読書に伝わることは間違いない。

    相手に合わせた伝え方。
    相手に伝わってそして、行動してもらうことが目的。
    伝達ではなく、相手の心に染み入るような伝え方を本書によみ身に付け実践していきたい。

    オススメです。

  • チェック項目10箇所。「伝え方」に、頭の良し悪しは関係ありません、センスの有無も関係ありません、ただ、「やり方」を覚えればいいのです、そして、日常生活のなかで練習をすれば必ず身につけることができます、そのとき、あなたの人生も変わり始めるはずです。「わかりやすく伝える」ための4つのステップ:①「誰に」「何を」伝えるのかを明確にする②相手に伝わる日本語を使う③話を正しい順序に組み立てる④相手に伝わる言葉に言い換える。「できるだけ、ひとつの文章で『主語』と『述語』はひとつにする」。「一文を短くする」ということは、伝えるときの鉄則です。とにかく一文を短くする――、そのために、もうひとつ大切なことがあります、それは、「余計な言葉を入れない」ということです、メッセージを伝えるのに必要でない言葉・文章は全て省くべきなのです。言葉の選び方の大原則は次の2つです、①「専門用語」「業界用語」を使わない②「実は何も表していない言葉」を使わない。「熟語」は「漢字+ひらがな」に置き換える。「カタカナ語」は日本語に置き換える。まずは大雑把に全体を把握したいのに、”例外中の例外”事例まで載っているがために、何が本筋かもよくわかりません。「伝え方」が本領を発揮するのは、馴染みがない相手に、馴染みがないテーマを話すときです。

  • わかりやすく、面白く、有益な本。精神論でなく、”わかりやすい伝え方”の具体的な方法が書かれている。その方法は納得でき、また、実践可能であると思う。

  • さすがに伝わりやすさに工夫がこらされている本だと感じられる。
    何を伝えたいのか、誰に伝えるのか、伝わるとはどういう状態か、伝え方の順番としてのテンプレップの原則(テーマ、ナンバー、ポイント、リーズン、イグザンプル、ポイントの順)、心象とスキーマを近づけるトレーニング等、参考になった。当然のことながら、この本を読んだだけでは伝え方が身につくわけではない。
    また、ロジカルシンキングやMECEは、伝え方とは関係がない、ときに伝わらない原因にもなりうる点も納得できた。
    13-152

  • すぐに活用できることが、満載です。
    受け入れていただくことって技術も必要なんですね。
    分かりやすい伝えかたの、勉強になりました。

  • まさに教科書だと思う。
    テンプレップの法則はまさに押さえるべき基本。

    ・理解とは、「把握」「納得」「再現」
    ・話すこと、書くことは結論ありき。
     その結論を導くことだけを入れる。
     余計な情報、入れなくても結論が伝わる内容は落とす。
    ・「誰に」「何を」「どうして(理由)」
    ・主語と述語を明確にして、一文を短くするのは鉄則。
    ・修飾語も極力外す
    ・テンプレップの法則
     theme
     number
     point 結論・要点
     reason
     example
     point まとめ
    ・テンプレップの複数階層も有り
    ・表現の手持ちを増やすことで多角的に表現し、
     認識違いを避ける

著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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