ダーチャですごす緑の週末

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著者 : 豊田菜穂子
  • WAVE出版 (2013年2月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872906103

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ダーチャですごす緑の週末の感想・レビュー・書評

  • アナスタシアが「ダーチャ、ダーチャ」と言い続けるものだから・・・どんなものかいなと読んでみた。
    簡単に言うと、ロシアの人が休日を過ごす家庭菜園のある郊外の小屋だな。
    もう少し言うと、金をかけずにDIYで住環境を整え、食糧の多くを自給している。
    自然とのかかわりの中で、人間らしく生活し、生活者としての基礎体力が養われ、経済や社会的な混乱に出会ってもたくましくサバイバルできる二つ目の生活拠点・・・大地に根ざした人間として正しく、まっとうな暮らし・・・といった様子。

    本では様々なダーチャを訪問し、ダーチャの歴史や最近の動向など、多面的に解説している。
    背景からして、規制の中で何とか実現した日本の市民農園とはだいぶん異なり、もっと根源的なものがあるが、人口減少社会の日本でも今後このような取り組みが多数出てくるに違いない。

    ●「ダーチ(与える)」を語源とし、与えられた土地を意味する。帝政ロシア時代にもあったが、ソ連時代には労働者にも与えられたダーチャ。敷地は600平米くらいで、建物は40平米以下。それを自力建設するという開拓民的なくらし。初期段階は水道、ガス、電気なしのオフグリッド。

    ●ソ連が崩壊した食糧不足の際、菜園で作られた収穫物は、物々交換やおすそ分けがなされ、ロシアの人々を支えていたという。金がない、モノがないなら時間をかけて自分で作る。「タイム・イズ・マネー」の真意は、お金を節約するために時間を使って悠長に働こうということなのだ。

    ●小屋作りに当たっては、借金せずに金がたまったらDIYで家の手入れをする。休日にしか手入れしないので、何年経っても完成しないのだ。
    また平均月収約6万円、年金3万円弱の庶民にとって野菜作りは切実な課題。ダーチャは都市住民の別荘というより、二つ目の重要な生活拠点なのだ。

    ●子供の頃はダーチャで遊び、次第に大きくなると作業を手伝い、年頃になると一旦離れ、子供が生まれると再びダーチャに戻ってくる。だから親は、子や孫のためにダーチャを整えていくのだという。見事な世代継続方法なのだ。

    ●愛情こめていたわれば、土は輝き、恵みを与えてくれる。土に触れれば、人の心も輝く。

    余談だが、知人は中学時代「だーちゃん」というあだ名だった。赤ちゃんのように大きな頭、愛くるしい顔つき、大きなおなか。ロシアでもそういった存在はあって、「バブシュカ」は肝っ玉母さんみないな存在らしい。母なる大地とつながった人間は、現代という小賢しい時代も、なんのことなく生きるのだ。

  • 都市で暮らす多くのロシア人がもつ「ダーチャ」。
    郊外にあるセカンドハウス、「週末の家」のこと。

    「別荘」のようなものだが、わたしたちがイメージする「別荘」のように、高級で大げさなものではない。
    何年もかかって自分で建てることが多いのだとか。
    最初は電気や水道も通っていないようなこともあるらしい。



    ダーチャとは、アパート暮らしの都市を離れてゆっくり過ごす場所でもあるが、家(小屋?)を建て、畑を耕し、野菜を作り・・・というような、むしろ都市より忙しい日々を楽しむ場所でもある。

  • ドイツにクラインガルテンがあるように
    ロシアにはダーチャ-がある。

    ロシア国民の多くが週末は180坪ほどのダーチャで
    家庭菜園など自然にふれる生活をしている。

    そこではサウナも家も家具も自作するのが普通だという。

    こういった地に足のついた生活は北欧や
    ドイツでも見られる。

    日本の貸農園は そこで寝泊りできないし
    別荘は セレブな感じ。

    ダーチャ-は 20代の若者にはあまり人気はないようだが
    子育て世代、孫育て世代そして

    子供には大人気。


    著者もかいているようにベランダでも公園でもダーチャ的な
    生き方は日本でもできるし、これからはその傾向はひろまっていくだろう。

  • 3章ロシア人論と、あとカラー写真がかわいかった。
    1、2章は、おもしろかったけどちょっとマニアックだったかなー。

    ロシアの人たちがこんな素敵な近場別荘ライフをしてるなんて知らなかった。気持ちいい生き方の参考になります。

  •  ロシアの人々が週末を過ごす「ダーチャ」。それは、決してお金持ちの特権ではなく、都会に住む誰もが繰り出し、農的暮らしを実践できる菜園付き郊外の家のこと。その魅力を『ロシアに学ぶ週末術〜ダーチャのある暮らし〜』で記した著者がさらに取材を重ね、新装・改訂版が発行された。  
     野菜畑や花畑を見渡しつつ頂く家庭料理、井戸の水汲み、廃材利用もお手のものな家づくり…。「豊かな暮らしここにあり!」の魅力がいっぱい。

  • 写真も沢山盛り込まれていて、1994年にウクライナに半年間滞在した時のことを心地よく思い返した。友人の地方にある実家へ連れて行ってもらうのが、1番楽しかったよな~。
    ダーチャには「およそロシア的なるものの善良な要素すべてが集約されていて、ロシアを好意的に語るにはこれ以上の素材はないといってもいいほどだ」う~ん、これは素晴らしい格言だ。
    ロシア人の生活力は日本人のそれよりも遥かに上を行っているんだなと実感。
    けど、ヤワなオレは普通にお湯が出る生活の方がいいな。

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ダーチャですごす緑の週末の作品紹介

ロシアには古くある習慣で菜園付セカンドハウス「ダーチャ」での週末暮らしがある。けっして立派なセカンドハウスではなく、自分で毎年少しずつ増設するだけのとってもかわいいおうち。早起きのきのこ狩りやベリー摘み、肩のコリもほぐしてしまう農家ごっこで手づくり野菜、簡単おいしい料理、そして木漏れ日のお昼寝と読書。夜は近所の仲間と乾杯。お金を貯めなくてもいい、自宅近くの緑いっぱいのダーチャを探して新しい週末スタイルをしよう。

ダーチャですごす緑の週末はこんな本です

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