- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872906165
作品紹介・あらすじ
課長ほどやりがいがあって、おもしろい仕事はありません。部下の成長を確認したり、チームとしての結果が出たときの満足感はなにものにも代えがたいものがあります。一緒に働いた仲間との「絆」を築くことができるのは、部下一人ひとりとダイレクトに付き合う課長時代だけと言っても過言ではないのです。課長になったら、まず最初に読む本。
感想・レビュー・書評
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新任マネージャーに向けたマネージャーとしての在り方を指南した書籍。上司・部下との関係性だけでなく人事評価や家族との関係にまで話が及んでおり、佐々木氏の経験だからこその内容だと感じた。一人のマネージャーに対する手紙といった体裁で進み、佐々木氏の経験を元にした飾らない言葉だからかとっつきにくい印象もなく読み進めることができた。
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課長を目指してる立場(係長)として本書を読んでみた。今の自分の働き方、課長になるためにはどのような考え方、働き方が必要かを本書から学び、より高いポジションで仕事をしていきたいと考えたからである。
課長という仕事を全うするには、当たり前ではあるが、今までやってきた仕事とは別の仕事をやること。だと感じた。特にプレイヤーではなくマネジメントをする仕事が課長の仕事である。ということに改めて気付かされた。
ただ現実の現場に溶け込んでしまうと、やはりプレイヤーとしての自分をまだまだ求められる場面が多いな。と自己の思い込みなのか思ってしまう場面もある。
限られた時間の中でできることをしていくためにも、やらないと決めたこと(プレイヤーとしての作業)、やると決めたこと(部下の監督と成長への責任)を覚悟を持って切り分けて仕事をしていく必要があると感じた。
仕事の重要度を見極めた上で、今後の自分にとって必要となること、ありたいと思える姿(役職を上げていく)ということに対して、覚悟を持って取り組む必要があると感じた。
定期的に本書のメモを再読し、プレイヤー目線に偏ってないかを確認する時間を設け、自己成長に繋げていきたいと感じた。 -
課長は、部下一人一人と向き合って育成し、個別の業務指示ができる唯一のポジションであり、極めてやりがいの大きい仕事だという。
自分の信念を明確にし、課題を見抜き、何を成すべきかを考え、プライオリティをつけてゴールを目指しつつ、部下を育成していくのが仕事。詳しくない分野は部下の知見に頼り、うまく行かない時も素の自分のまま飾らず、部下を守り、育て、目標を達成したいのだという強いパッションを忘れずに自分らしく振る舞えば良い。
社内政治を駆使して部下を守り、部下の昇格を担保することも大事。
課長になるのが楽しみになるような、良い書籍だったが、もっと深さと理屈の裏付けが欲しかったため星3つ。 -
手紙形式であり、読みやすくて良かった。
印象に残ったフレーズは以下
1. (何故知的障害者は一生懸命働くのか)人間の究極の幸せは人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされることの4つ。働くことによって、愛以外の3つの幸せは得られる。彼らが働こうとするのは社会で必要とされて本当の幸せを求める人間の証である。
2. 在任中に何を成すかを決める
3. 自分の周りにあまり垣根を作らない人の方が他者と共生しやすい
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どこかで聞いたような、古臭い内容が多いと感じた。
あまり本に興味がなかった自分でもタイトルを知っているくらいなので、一定有名な本だと思われるのだが、この本が出た当時(2010年)は、こういったことがまとまっている本はなかったのだろうか。
少し前に読んだ「課長の教科書」といい、TIPS的に書かれている課長本は自分には合わないのかも知れない。 -
リーダーとして信念をもつこと
自然体でやること
相手を思いやること
部下を守ること -
部下の心を動かす高い「志」と「パッション」を持たなければ誰もついてきてくれない
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・自分はプレイヤーの方が向いている、と思って生きてきたが、最近 直属でない上司にマネジメント職を勧め(?)られた。自分が理想とする課長級の人物像と、実在の課長と、自分の特性と、色々並べて考えてもピンとこない。というわけで、「世が求める課長職」をまずは学ぼうかと手にした。
・言ってほしい言葉がたくさん書いてあり、キモチよくなれる。作者の意図通り受け取れているかは分からない。
→→感想を書いたあとに、他の方の感想を読んだ。それぞれ違うところを心に留めていて、参考になった。
・10年以上前の文だが、いまの社会と大きくは変わらない。改めるなら「お局様」の表現くらいか。
・「(課長は、)プレイングマネージャーにはなってはならない。」強く共感した。しかし、周りはプレイングマネージャーの方が多い。こんなことを言ったら嫌がられるかもしれないが、“具体的な業務をすると、仕事をしている気がして安心する”んだろうか。
自分もマネジメントされて、まだ見ぬ才能を開花させたい…
・前半は、これならぜ〜んぶ日頃から自分が心がけていることだ!課長になっちゃおうかな!ウキウキ!などと浮かれて読んでいたが、後半の社内政治で項垂れた。職場のひとと仕事以外のことを話すのは得意ではない。
・課長のプロ、みたいな職種ってないんだろうか?外部コンサルタントを呼ぶみたいに、外部課長を呼べるサービス。知らないだけでどこかにありそう。外部の方だと、筆者の言う、仕事を離れても深い繋がりが〜というのは難しそうだが。
それに、外部の方では、その企業の事業に熱量を持てないかな?
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・課長の仕事
1.課の方針策定
2.部下の監督と成長
3.経営と現場のコミュニケーション
4.社内外の政治
・担当の仕事
・現場の業務
→課長が現場の仕事をやる(プレーイングマネジャー)では
結果が出ない
課長になって2ヶ月でやるべき事
・信念を示す
例:仕事の進め方10か条
1.計画主義と重点主義
(目標→計画策定&重要度評価)
2.効率主義
(目的を達成できる手段は最短で)
3.フォローアップの徹底
(計画の振り返り)
4.結果主義
(プロセス、努力もあるが、結果がすべて)
5.シンプル主義
(管理、制度、資料などはシンプルに)
6.整理整頓主義
(必要な資料を必要なタイミングで)
7.常に上位者の視点と視野
(仕事の幅と内容を豊かにする)
8.自己主張の明確化
(自分の主張は明確にする、他人の意見をよく聞く。主張を変える勇気・謙虚さを持つ)
9.自己研鑽
(他社でも通じる専門知識を習得)
10.自己中心主義
(年休を取る、健康に気を付ける、楽しく仕事する)
考え方は必ず文書にして渡す
何度も何度も繰り返し話をする
現場の仕事に当てはまる
・時間厳守を叩き込む
時間にルーズでは成果が出ない
・在任中に何をなすかを決める
タイムリミット(デッドライン)で自分を追い込む
・大目標をブレークダウンする
課業務の優先度をつけ、従来の仕事を捨てることも視野に入れる
→与えられた武器で何をすべきか。自責で発想する
・部下の仕事に手を突っ込む
仕事の発注者として完成度、納期を設定する
目的、関係者も伝える
・部下は与えられたもの
仕事の遅い人の効率を上げることにより
チーム全体の仕事の成果を上げる
仕事の結果の差は能力ではなく熱意(モチベーション)
・やる気の落ちている部下がいたら
焦らずじっくり話を聞く
・部下を守る、を勘違いしない
精一杯指導してもどうしようもない人材や
命令に従わない人材は切って捨てるしかない。
会社は戦闘集団。人助けの組織ではない。
・会社の常識に染まらない
定時で帰って、社外の人と付き合う
・自分の頭で考える人間になる
批判精神なき読書は有害
・家族の絆の強さは過ごした時間に比例しない