働く君に贈る25の言葉 (ポケット・シリーズ)

著者 :
  • WAVE出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872906172

感想・レビュー・書評

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  • 25の言葉が、各々違った角度からガンガン響く。個人的にベスト3に入る最強の自己啓発本。

  • 『感想』
    〇この本は、仕事を始めてすぐよりも、大きく成長した後に壁にぶつかって自分の在り方を見つめる3~5年目くらいの時期にまずは読んでもらいたい。とは言え、この中身を本当に理解できるのはもっと後になってからだろう。今回2年ぶりぐらいに読み返してみたが、以前より更に心に沁みた。

    〇仕事を始めたばかりの頃なんて、経験がないのだから仕事がうまくいくはずがない。

    〇テクニックを身につけて目に見える結果が欲しいのは当然だが、もし運よくすぐに結果が出せたとしても、長期的に見た場合かえって悪手となることもある。

    〇最初に得るべきは、志・礼儀正しさ・熱意・信頼関係といった、即効性はなくともじわじわ効いてきて一生効果が続くものだと思う。これらは仕事を始める前の学生時代から育てることができる力である。そういう意味では、同期といえども社会人としてのスタート地点でそれなりに差がある。そしてその差はなかなか縮まらない。若いうちからその力を身につけていける人は、社会人になったらもっと伸ばすことができるから。

    〇現在は殊更タイムマネジメントの重要性が叫ばれている。時間管理ではなく仕事管理である、これは正にその通り。記録に残る勤務時間が短くなったって、残らないようにごまかして働いていたんじゃ意味がない。社会への言い訳のためにする時間管理ではなく、どれだけ仕事を効率的にするか、必要のないものを捨てるかに力を入れていきたい。

    『フレーズ』
    ・強さだけでは幸せになることはできません。強さの根底に優しさがなければ、幸せになることはできないのです。(p.21)

    ・いい仕事をし、いい人生を送るために最も大切なのは志です。しかし、それは、壁にぶつかって、痛い目にあいながらつかみ取っていくものです。欲がなければ、壁にぶつかることもありません。欲があるから、やりたいことがあるから、人は思いっきり壁にぶつかることができるのです。そして、壁にぶつかるから人は磨かれる。欲が磨かれて志になるのです。(p.35)

    ・常に礼儀を尽くして仕事をしていれば、相手にも大切にされます。日々の仕事もスムースに進みます。(略)「礼儀正しさは最大の攻撃力」なのです。(略)それでは、礼儀正しさの本質とは何でしょうか?私は、「相手を尊重する」ことだと思います。(p.68)

    ・仕事をしていくうえで大切なことは「事実は何か」を正しくつかむことです。ですから、「それは本当に事実か」を確認しなくてはなりません。(略)事実とは実に厄介なものです。というのは、事実には、「報告された事実」「表面的事実」「家庭的事実」「希望的事実」などさまざまな事実があるからです。これらはどれも”中途半端な事実”です。にもかかわらず、人はときに、それを本当の事実だと思いこんでしまう。おそらく、そう思いこんだほうが、自分にとって都合がいいからでしょう。(p.89)

    ・タイムマネジメントは、時間を管理することではありません。仕事を管理することです。(略)事の軽重を知る――。これこそ、タイムマネジメントの本質なのです。(p.99)

    ・話がわかりにくいのには、はっきりとした理由があります。要するに、本人もその話の内容がよくわかっていないのです。何が問題の本質なのかが、自分のなかで十分に整理できていないのです。(p.110)

    ・怒ることを避けたいので、人は、相手の多少のミスは見て見ぬふりをしてしまいがちだからです。しかし、言わないけれど相手は冷静にそのミスを見ていて、君に対する評価を下げています。(p.122)

    ・より難しい仕事に挑戦しようとすれば、ミスは避けられないものです。顧客の要望により高い次元で応えようとすれば、ミスをする確率は高まるのです。しかし、その失敗を生かすことができれば、大きな収穫を得ることができる。失敗を乗り越えることによって、私たちは成長することができるのです。(p.127)

    ・気の合う仲間とだけ信頼関係を築くのではありません。苦手な人、どうも好きになれない人、職場にはいろんな人がいます。そういう人とも、語り合う時間をつくるように工夫してみなさい。君が、その人に対して人間的な関心を抱き、じっくり耳を傾ける姿勢を示せば、きっとなにがしか共感できるものを見出すことができるはずです。(p.155)

    ・仕事に結果をもたらすのは、能力というよりも熱意です。そして、熱意を生み出すのは、一緒に働く人たちとの間の人間関係であり、「その人たちのことが好きだ」という気持ちなのです。(p.188)

    ・大事なのは、相手の幸せを願うことです。「相手にどうなってほしいか?」ではなく、「相手が幸せになるには、どうしたらいいか?」を考える。これを生きる軸に据えるのです。(p.202)

  • 働く真理を得ている内容だと思います。数々のコレ系の本を読んでいれば大枠は理解済だと思います。リマインドも兼ねて読む使い方はあるかと思います。

  • 真面目さと一生懸命さを忘れずに取り組んでいれば
    困難なことであっても必ず乗り越えられるだろうと感じさせてもらった。

    また、特に手帳に毎日感じたことや気付いたことをメモすることの重要性を感じた。
    書くことで覚えるし、振り返ることもできる。
    また、数年後思い出として浸ることができるからである。
    ですので、手帳はいつも心の友として、大事にしていきたいと感じた。

  • 購入:2014年3月27日 読了:2014年3月28日 廃棄:2019年5月11日

  • 今の自分にはこたえるわ。為になるエッセンスは満載。

  • 159.4

  • 信頼できるおじさんから励まされてるようで、仕事頑張ろう、という気になります。
    仕事は苦しいものだけど、乗り越えていくことで人間として成長できるんだ!と背中を押されたようでした。

  • しんどい時に読みたくなる本。

  • 面白い!

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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