リーダーという生き方 (ポケットシリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872906189

感想・レビュー・書評

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  • リーダーシップの核心は志である。
    生き様の重要性を改めて認識した。
    自分の無駄なことしたくない、してほしくない
    という強い気持ちを深掘ろうと感じた。

    あとは自分にとっての課題感は満載。
    見て見ぬふりをしてきた愛すること、謙虚さ、共感など
    人としての成長にコミットすると誓う。

  • 自分を高めたい、社会に貢献したいと言った志に献身する姿が周りの人の共感を呼び、その人たちが力を貸したい、力になりたいと思ったときにはじめてリーダシップが生まれる。
    非常に読みやすく時がたった今でも通じるものがあるリーダー論の一つ。

  • ページを閉じて、明日から何かを変えるのならとても意義のある本

  • 初めての佐々木常夫さん。
    仕事に正直に向き合ってきた方という印象でした。
    リーダーというと人の上に立ったりまとめたりする人というイメージだったから、「自分のリーダー」という意識は新鮮でした。

  • リーダーシップとは生き方である。硫黄島の栗林中将のようにはなれないが、自分を振り返って教訓にしたい。

  • 本書に幾度も出てくる「志」という言葉の重みとその意味がリーダーとしての生き方につながるものであると理解した。人に譲る心、人を悪く言わない心、妬まない心、人を助ける気遣い、謙虚にありながらも情熱を持った行動、などなど人としての生き方で大事にすべきことを実感できた。

  • まっすぐすぎるリーダーシップ論。いや、人生論というべきか。「志」という言葉を軸に、どんな環境でも、誰でも持ち得る行動指針。評価5をつけるときにためらったのは、自分があまりにも遠いからかもしれない。

  • そろそろこういう視点も少しずつでも身につけねばと思って読了。

    いいことがたくさん書いてあるし、自分の仕事に照らし合わせても活用できることが多々ありそうなんですが、さて実践できるかどうか・・・



    1.己のなかに、熱意を抱け
     人を動かす前に自分が動け。熱意があれば皆ついてくる。

    2.リーダーとは、「志」に従う者である。
     日本理化学工業・大山泰弘会長のエピソード。
     「志」を持ち続け、困難にぶつかっても乗り越えるのをあきらめなければ、フォロワーはついてくる。

    3.「無私」こそ、己を最大に活かす道である。
     元経団連会長・土光敏夫氏のエピソード。
     ”「無私」とは、己を滅することではない。
     「無私」とは、「私欲」のために生きるのではなく、社会のために貢献しようという「志」に従うことである。”

    4.上を見て生きろ、下を見て暮らせ。
     全米屈指の「立て直し屋」ルイス・ガースナーのエピソード。
     ”かつて、IBMはIT業界における支配的企業として高収益体質を誇っていた。しかし、巨大企業化とともに官僚体質がはびこるようになり、頭でっかちの会社になっていた。”
     ”企業を経営するうえで適正な利益を挙げることは最低条件である。利益もあげずに、ビジョンだ、成長だ、人材育成だと議論していても意味はない。”
     ”ときにビジョンは”お飾り”と化す。(中略)「もっと魅力的な理念にしよう」「もっとインパクトのある言葉にしよう」と表現の議論を繰り返すばかりで、実体が伴わなければ、そんなものは”床の間の掛け軸”にすぎない。”

    5.現実に全力でぶつかれ。それが、「考える」ということだ。
     「自分の頭で考える力」を身につけるためには。現実のビジネスに全力でぶつかること。
     ”生々しい現実のなかでは、セオリーどおりに事が進むことはない。その場その場で自分の頭で考えるしかない。”

    6.信頼を求めるな。それは、自らつくり出すものだ。
     ヤマト運輸・小倉昌男氏のエピソード。
     信頼関係は組織のインフラ。

    7.「志」をもつとは、言葉をもつことである。
     続いて、小倉昌男氏のエピソード。
     ”毎年、期の初めになると売上高の目標は対前年10%増と示され、絶対に目標を達成せよと厳命が下される。半期が終わり、売上はそこそこ目標に近づいたが、営業利益が目標より低いと、売り上げは多少足りなくなってもいいから、利益率の低い仕事はやめ、利益の目標は達成せよと指令が下りる。”
     ”市場環境が激変する現代において、ときに”朝令暮改”もリーダーにとっては必要なことではある。しかし、そこに一本貫く価値観がなければ、誰もついていこうとは思わない。”

    8.「常識」を磨き上げろ。
     蝶理を再建した田中健一氏のエピソード。

    9.異質なものを尊重せよ。そして、あえて批判を求めよ。
     小倉昌男氏のエピソード。
     「ダイバーシティ(多様性の受容)」とは。

    10.相手を変えようとするな。「小異」を活かす人間になれ。
     江戸城無血開城時の勝海舟と西郷隆盛。
     ”リーダーたるもの、小事で争ってはならない”

    11.すべての人を活かせ。
     土光敏夫氏のエピソード。
     ”ある時期に、「仕事ができない」とみなされていた人も同じである。何かのきっかけで「やり方」を身につけたとたんに”化ける”というのはよくあることだ。リーダーがその可能性をつぶすようなことを決してしてはいけない。”

    12.倫理は語るものではなく、どこまでも実践するものである。
     「タイレノール毒物混入事件」のジョンソン・エンド・ジョンソンのエピソード。

    13.本物の自信をもて。
     伊藤忠商事を再建した丹羽宇一郎氏のエピソード。
     退き際は大事。

    14.大きい者は大きいなりに、小さい者は小さいなりに、己を高める「志」こそが大切だ。
     ”人間は、器の大小が問題なのではない”
     大切なのは今日。

    15.リーダーシップとは、高め合うものである。
     ご家族の話。
     ”「してあげている」「してやっている」という関係性ではなく、それぞれの役割を果たすためにお互いに信頼し、支えあう関係性である。”

    16.「志」を旅しよう。それが、リーダーという生き方である。
     小倉昌男氏の、ヤマト運輸引退後のエピソード。
     逆境こそ志の源。

    17.人間の価値に上下区分などない。
     栗林忠道陸軍中将・硫黄島激戦のエピソード。
     本土空襲を少しでも先に延ばすための、過酷極まりないミッション。
     あとがきに著者は、”どう考えても自分自身が成し遂げられるレベルのリーダーシップではない。しかし、それでも、栗林中将のような存在を心のなかに抱いていることには大きな意味があると思う”と。

  • ”志”を旅せよ。
    上から下へ権力を振りかざさず。
    「自分を高めたい」「社会に貢献したい」という思いをもってやりぬく人こそ
    リーダーだということがこの本を読んで実感できました。

    リーダーとは”志”に従う者
    昨日より今日、今日より明日がよりよくなるように
    努力し続けることも大切ですね。
    ”リーダー”を知りたい人にはおススメの本です。

  • 内容そのものは、しごくまっとうなものだと思いました。

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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