DREAMER~阪急・宝塚を創り、日本に夢の花を咲かせた男~

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872907032

作品紹介・あらすじ

小説家志望で、遊び好きの青年銀行員・小林一三は、なぜ、夢と希望であふれたビジネスを創り出す事業家になれたのか?同僚、そして政府の、たび重なる反発と戦いながら、鉄道業、宅地開発、百貨店やホテル、映画、そして宝塚歌劇団など庶民の豊かな暮らしのための事業を、次々と世に送り出した、阪急東宝グループ創設者の実像に迫るエンタメ経済小説!

感想・レビュー・書評

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  • 阪急・宝塚・東宝を創った小林一三の物語。

    鉄道と沿線開発を一体化して進める、民鉄のビジネスモデルをつくったことで有名だが、ほかの分野でも大きい仕事をしていたようだ(昔の起業家って本当にすごいというか、一定の枠におさまらない)。

    恥ずかしながら、これだけ電力(かなり厚めに書いてある)や政治に深く関わっていたとは本書を読むまで知らなかった。

    物語形式の効用は、「登場人物が動き出すこと」かもしれない。

    主人公の小林一三に加えて、中上川彦次郎、藤田伝三郎、松永安左エ門、根津嘉一郎、福沢桃介……、歴史に残る政財界の著名人たちが、交錯し、戦い、共闘する――。

    写真でしか知らなかった歴史上の人物が、現代の○○社長みたいな生身の人間に変わったのが本書の最大の収穫(登場人物のスケールはだいぶ大きいけど……)。

  • 阪急の小林一三さんが 電力会社の経営や再編にあんなにがっつり関わっている人だとは知りませんでした。
    題名から連想されるのとは裏腹に、実務や駆け引き、工作が描かれているので、夢 を持った経営者の 実生活。という感じでした。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。1988年、慶應義塾大学経済学部卒業。日経BP社で雑誌記者、編集プロデューサーとして勤務後、2000年に独立。現在は経済アナリスト、歴史研究家(近世~近代の日本経済史)。著書に『DREAMER――阪急・宝塚を創り、日本に夢の花を咲かせた男』(2014年)、『ファミリーヒストリー――家族史の調べ方』(2015年、いずれもWAVE出版刊)がある。独立後は本業とは別に、NPO活動の一環としてアニメーションを含む映像制作産業と深く関わり、その制作工程を客観的に捉えてテキスト化する取り組みを進めてきた。
●宮徹オフィシャルサイト(www.miyatohru.com)

「2017年 『大学生のための動画制作入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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