扇谷上杉氏と太田道灌 (岩田選書「地域の中世」 1)

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  • 岩田書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872943269

作品紹介・あらすじ

本書は、扇谷上杉氏について本格的に取り上げるものである。第1部では、扇谷上杉氏の動向について、主に享徳の乱からその滅亡までにわたって具体的に明らかにしようとするものである。また同氏において重要な役割を担った太田道潅については、そうした扇谷上杉氏全体の動向のなかに位置付けて理解することを試みている。第2部では、扇谷上杉氏やその家宰太田道潅の動向とその存在をより理解するために、密接な関係にあった豊島氏・江戸氏・武蔵千葉氏の周辺領主の動向と、道潅の子孫で扇谷上杉氏の重臣として存在した江戸太田氏・岩付太田氏の動向について、それぞれ具体的に取り上げている。

感想・レビュー・書評

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  • 東京都北区史通史編とほぼ同じ

  • Lv【中級者向け】
    ・○○上杉氏、を幾つか知っている
    ・扇谷上杉氏という単語は知っている
    ・古河公方についてある程度知っている
    ・太田道灌と扇谷上杉氏との関係は知っている
    ・長尾景春や千葉氏、江戸氏を知っている

    上記のような方でより詳しく知りたい方にオススメ。
    実は本書の内容は、「実質東京都史」と評価の高い東京都北区史通史編とほぼ同じ内容。

    ・上杉持朝と堀越公方の衝突の詳細など
    ・気になる太田道灌死後の太田一族
    ・太田道灌よりずっと以前にいなくなっていた江戸氏
    ・「千葉自胤」のよりたね、ではない正しい読み方は?

    などなど

  • 二部構成になっており、前半部では扇谷上杉氏の興亡について、後半部では太田道灌とそれに関係する領主だちについて書かれる。研究書ではなく一般書なので値段は低めで、入門書として最適に思われる。

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著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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