不便のねうち (ORANGE PAGE BOOKS)

著者 :
  • オレンジページ
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873038049

感想・レビュー・書評

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  •  いつも元気な印象が強い。きちんと主婦している印象も強い。
     でもときにめげることもあって、そのときはまたちゃんと立ち上がって前を向く。
     そう、彼女は日々前を向いている。向こうとしている。
     家族がいい。三人の子どもとだんなさん。

  • 必要なものは、そう多くない。
    不便…って、結局慣れれば不便じゃなくなり、その不便を解決する方法を見つけ出したり、一つをみんなで分け合うことによる結束感、連帯感、思いやり、楽しみ…が生まれることがあるんだなぁ。

    著者が、手間暇かける生活を楽しんだりしているのをひたすらすごいなぁと感じていましたが、自由学園の卒業生、そしてこの本の内容から推測するに、多分、勤めていた出版社は、婦人之友社であることから、なるほどね、と合点がいきました。

    使う頻度が多くなければ、必ずしも人数分そろえなくても、まかなえる。
    役目を終えたものも、別の活躍の場が待っていることもある。

    要は、想像力豊かに暮らすことが一番大切なのかな。
    そんなことを感じさせてくれる1冊でした。

  • 山本さんの愉快な家事手帖 と副題。
    殆どが、オレンジページネット(納得)に掲載されたエッセイ。

    便利に価値を重く置いている人に、いくら、不便のねうちを訴えてもダメだろうな。と、同時に、家族形態や、読み手の年齢でも、価値観は大きく変わるから、難しいナ。

    筆者が使っていた「たくみに休む」って言葉、いいな。

    この本の終わりに 震災後の日記(多分、ブログ)が掲載されていました。

    エッセイは、筆者に魅力がないとなかなか読み込めないもので・・・かな。

  • P52
    自由学園は「うつくしくて、不便な学校」だったとか、「不便」と「便利」は相反するものではなくて友だち同士のようなものだったとか、いいなあ、と思いながら読む。東日本大震災の直後から書かれたブログをまとめたもの。読んでいると、あのころの社会の空気や自分の気持ちも思い出す。

  • 山本さんの本は「朝ごはんからはじまる」が今のところ一番いい

  • 図書館。ひびかずざっと目を通しただけになった。2017/12/21

  • シリーズ第5弾。 東日本大震災後と言うこともあり、電気・水・食料・物欲などについて「あらためる」エッセイが多く、きりりとした決意が伝わって来る。そのためか、既出のシリーズとはやや趣が違う。湯たんぽや家族5人で二本のナイフを使い回すくだりなど、微笑ましいところは相変わらずですが。不便の面白さ、そのねうち、ありがたみに気付ける人生でありたい。

  • 2014年7月

  • 山本ふみこさん二冊目。

    最近本が読めなくなって来たので、ゆっくり、ゆっくりと、

    こんなに時間をかけて本を読むのは久しぶりだった。

    自分のやっていることが本の雰囲気と少し似ているような気がして、

    自分のだらしなさにがっかりする心が少し持ち直す。

    ふみよさんの本は、実用的なためになる話をしてくれるわけじゃないんだけど

    読み終わると、何かしら残っているモノがあって、不思議な感じ。


    今回は東日本大震災が起きてからのエッセイなので、電気を使わないエピソードがちらほら。

    今も続けてらっしゃるんだろうか?

    ろうそくを使って食事を作るのはすごいけど、私にはきっと出来ない。

    食線機を使わない位は出来るかな!(家にないからね)

    他のエッセイも借りて来たので、読むのが楽しみ。

  • 山本ふみこサンのエッセイは以前から、ずーっとずーっと前から好きだったのですが、
    震災後のエッセイ・・・「そなえることは へらすこと」あたりから
    ワタシにとって「憧れの女性」の1人になりました。
    (この本に描かれていることは、些細な日常のエッセイを主にしたものです。)

    私にできることは、それほど多くはありません。
    その中で、大事なことを。

    自分と 家族の暮らしを大切にすること。
    震災に対して、向き合い続けること。
    しっかと、前を向いて生きていくこと。

    あとがきに、震災後に心の置き場所がぴたりとさだまった。と著者はいいますが、
    ワタシはまだそこまでは人生の修行が足りません。
    それでも、しかと前を向いて、大切に生きていきたいと・・山本ふみ子さんのエッセイを読んで思ったのでした。

  • 雑誌でみた著者の生活アイデアが好きで読んでみた本。
    エッセイなので、期待した具体的アイデアは載っていません
    でしたが時折でてくるキラリと光る(?)鋭い表現に我が身を反省。

    最後のほうに3.11の頃の日記が載せられていて、印象的でした。

  • 丁寧な暮らしのエッセイ。
    作者の人柄や生活の様々に触れることができる。

    が…
    どうにも私は、句読点を打つ位置がしっくりこなくて読みにくかった。
    あと、お味噌汁を陶器のカップで飲むのも賛同致しかねる。
    あくまで私の意見ですよ。

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著者プロフィール

1958年北海道小樽市生まれ。随筆家。3人の娘を育て、食事をつくり、掃除に精を出し、市の教育委員として奔走し、一人暮らしの親を気にかけ、ときに原発に思いを巡らせ、夫婦喧嘩をし…日々を重ねる。『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社)、『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫)、『暮らしと台所の歳時記――旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)、『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ)ほか、著書多数。

「2016年 『家のしごと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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