イノベーションの神話

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著者 : Scott Berkun
制作 : 村上 雅章 
  • オライリー・ジャパン (2007年10月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873113456

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イノベーションの神話の感想・レビュー・書評

  • もっと早くに出会っておくべきだった。特に新しいモノを生み出すことを望むのなら。
    どうもイノベーションに関しては我々が直感的な理解は思い込みであり、どちらかと言うと、イノベーションを阻害する要因の様である。そして、その前提でいくら考えても良いものなど出てくるはずがない。
    思い込みの例としては、イノベーションに関しては、歴史を理解し、生み出すための方法が存在し、新しいアイデアこそが大事であり、発明者は一人であり、優れたアイデアは見つからず、上司はつねに詳しく、アイデアが優秀であれば残り、解決策に固執することである。
    これらは、これまでの延長で仕事を効率的にこなす場合の考え方である。むしろその場合の定石である。これができない人はどちらかと言うと無能である。しかし、イノベーションでは逆になるのだ。
    逆のベクトルがあれば減速する。イノベーションを為す集団としては、これは避けねばならない。もちろん、従来型の定石を使った方が早く片付くことも日々の活動では多いはずだ。その切り替えが大事なのだろう。
    使いこなすには日々の触れることが必要だ。

  • ○タイトル通り、「イノベーション」にまつわる神話(人々の思い込み)を解き明かしてゆく一冊。イノベーションについて語る際に使われがちな、「まったく新しい」「革新的な」「より優れた」「たった一人の創造者」「アイデアマン」というような言葉には注意が必要です。

    ○たとえば、「革新的」という背後にはもっと地道な生産の活動がありますし、イノベーションを支える人や、社会・歴史といった背景を切り取ることはできません。にもかかわらず、イノベーションという言葉には「たった一人の、革新的な、よりすぐれたアイデアをもった個人」などという神話が付きまとっているのではないでしょうか。この本が伝えるのは、こうした神話に対する真実を、様々なケースから伝えることなのです。

    ○この本の内容に関心をお持ちの方は、こんなレビューをお読みになるよりも目次を読んだほうが早いです。それぐらいまとまりのある一冊です。

    ○短いまえがきやジョークをたっぷり含んだ文章、丁寧な参考文献のつけ方などにとても好感が持てました。黒い表紙のデザインもいいですね。中身も見た目もおすすめです。

  • 7章
    神話:上司はイノベーションについてあなたより詳しい
    が面白かった。
    3章、4章も面白い。

  • 本書は米国O'Reilly Mediaの日本法人であるオライリー・ジャパンから2007年に刊行された、Windows関連のシステム開発兼「創造」について語る本。出版社PR文にある通り、イノベーションにまつわる誤解・偏見・先入観を排除している。

     「イノベーションとは……」がテーマだが、如何せん、著者の専門や情報学やコンピュータ関連の仕事でしかこの本で書いてることは言えないんじゃないのかという疑心になったり。心情的にはこの一冊でイノベ〔……〕について何かを学んだつもりになれない。
     書名を限定的にしてくれないかな。

    【メモ】
    ・著者:Scott Berkun(元マイクロソフト)
    ・個人的に、動物版画の表紙ならよかった。
    ・(また個人的に)この分野の本よりも、シュンペーターの方を選んだ方が、経済学に慣れている分読みやすいかも。



    【目次】
    推薦の言葉 [v-ix]
    訳者まえがき [xi-xii]
    目次 [xiii-xiv]
    まえがき [xv-xviii]

    1章 ひらめきの神話 001
    2章 神話:私たちはイノベーションの歴史を理解している 019
    3章 神話:イノベーションを生み出す方法が存在する 039
    4章 神話:人は新しいアイデアを好む 059
    5章 神話:たった一人の発案者 077
    6章 神話:優れたアイデアは見つけづらい 093
    7章 神話:上司はイノベーションについてあなたより詳しい 109
    8章 神話:最も優れたアイデアが生き残る 125
    9章 神話:解決策こそが重要である 145
    10章 神話:イノベーションは常に良いものをもたらす 157

    付録 参考文献と参考資料 173

    謝辞 [189-190]
    索引 [191-195]

  • イノベーションを起こすことが求められ続けるなか、まとまった概念、哲学に加えて、実際的なアプローチについても展開してある良著だった。
    それぞれの「神話」を通して反面教師的であったり、それらのバックグラウンドとなる本質を解説。以下参考になった点を要約する。
    ・アイデアは、問題へ没入しインプットされた情報が熟成され、潜在意識の中から整理され気づくことから顕在化することがあり、しかしその後有益なものへ昇華するためには大変な作業が必要。
    ・問題を明確に定義し、解決する能力と結びつけることができるかどうかが大事。
    ・一見無関係な物事の結びつけを自由に行うことがセレンディピティにつながるのではないか。
    ・ときどき全体を俯瞰して、方向づけを修正すると良いのではないか。
    ・育まれる環境づくりのためのマネジメントをすすめるべき。
    ・新しく優秀なアイデアでも、容易さ・受け入れやすさとのバランスが重要。
    ・伝統と新しいアイデアの適切な落とし所を見つけていくバランス感覚を持ちたい。

  • イノベーションの神話
    ●成功する起業家は「ミューズからのキス」と「素晴らしいアイデア」が授けられるのを待つようなことはしない。彼らは仕事に邁進するのだ
    ●イノベーションというものは、専門家の観点から見た優秀さと、さまざまな副次的なファクターが絡みあって生み出される採用の容易さというものの間にあるスイートスポットで生み出されるのです
    ●ジョブズは「成功する起業家とそうでない起業家を分けるもののうち、およそ半分は純粋な根気強さであると確信している」と述べています
    ●どこから手を付けるかなんて、とにかく手を付けさえすればどうでもいいことなのだ
    ●イノベーションでは、安全である、あるいは楽しいと判っているものに対してではなく、判っていないものに対して信念を持つことが要求されるのです
    ●イノベーター志望者の多くは、ほとんどの批判がうわべだけのものであるということに気が付きません。実際に出てきた批判というものは、真の懸案事項を示唆しているに過ぎないのです
    ●ロジャースはイノベーションの普及速度を決定する5つのファクターを洗い出しました。
    ・相対的なメリット:経済性、名声、利便性、ファッション、満足を実感するか
    ・互換性:導入に必要な取組みのコスト
    ・複雑さ:必要となる学習量
    ・試用可能性:簡単に試すことができるか
    ・観測可能性:実感するメリットは目に見えるかたちで明らかか?
    ●「発案者」という言葉が、何かに関するアイデアを最初に思いついた人物を指すのか、実際に動作するものを最初に作り出した人物を指すのか、その発明を最初に商業的な成功にと導いた人物を指すのかという疑問は解決されていない
    ●イノベーターが使用する、アイデア発見のためのテクニック
    ・ブレインストーミング、専門外の分野、共同作業、メモ帳、実験
    ●アイデアがどこにでもあることを体感する実験
    ・周りにあるものを何でもよいので1つ選び、本来の用途以外で何に使えるかを自問する
    ●聡明なイノベーターは、できる限り早期に顧客について調査し、彼らのニーズを理解し、それらを有効利用しようと努めます
    ●イノベーションの評価基準には以下のものがあります
    ・あなたにとってよい、他の人にとってよい、業界や経済にとってよい、社会にとってよい、世界にとってよい

  • 新規事業担当者は深みにはまる前にこの本は読んだ方がいいだろう。

  • イノベーションと呼ばれているそれはどうやってできたのかよくわかりました・・・。
    これは本当に良書と思いました!(すくなくとも僕にとっては)
    まさに神話として考えてるフシが自分にもあって、
    ブレークスルーした気分です。

    目次はこんな感じです。
    ---
    1章 ひらめきの神話
    2章 神話:私たちはイノベーションの歴史を理解している
    3章 神話:イノベーションを生み出す方法がある
    4章 神話:人は新しいアイデアを好む
    5章 神話:たった一人の発案者
    6章 神話:優れたアイデアは見つけづらい
    7章 神話:上司はイノベーションについてあなたより詳しい
    8章 神話:最も優れたアイデアが生き残る
    9章 神話:解決策こそ重要である
    10章 神話:イノベーションは常に良いものをもたらす
    ---

    すべて、そう信じられていることが多いけど現実を紐解くとイノベーション、イノベーターにそんなことはなかったという内容です。
    全部当たり前といえば当たり前なんだけど、
    そこを現実的にしてくれたかんじです。

    すべての章でそれぞれうーんと学べるそんな本でした。
    バイブルだこれは!ハードカバーだし。

    あ、あと結構面白かったのはちょくちょく面白い書き方していて
    にやっとしてしまいましたw
    真面目そうな本だけどユーモアもあるおちゃめな筆者さんのようです(・∀・)

  • 着眼点というか問題の捉え方を学ぶといううえでは非常に学びの多い本でした。分かりやすくて読みやすかったです★

  • 「イノベーションの神話」は存在しない。そもそも、この本を読むまで「神話的」であると想いもせずに信じていたいくつかの事が一気に瓦解したのは結構な衝撃だった。

  • 秀逸な経営書。イノベーションって言葉は確かに美化されすぎだと思う。客観化して向かい合うことで見えてくることは多い。ここに書いてある10の神話とそれをもとにした心構えは意識しておくといい物ばかり。

  • ホイッグ史観に陥らないことというのは、イノベーションの歴史を振り返るときも同じだな。

  • いくつか間違った思い込みを正してくれた。良い本でした。

  • 『イノベーションの神話』というタイトルの割りには個人的には目新しい視点や内容が感じられませんでした。新書版でちょうどいいのでは、という厚さの内容ではないかと。という感想なので、いきなり最初6ページに渡って推薦の言葉(映画の宣伝に使われるような)が並ぶのは、いただけないです。

    これがよかったら『アートオブプロジェクトマネジメント』(ちょっと高い)を読んでみようかと思いましたが、保留です。

  • 日頃信じられている、イノベーションは天才のひらめきによって偶然生まれた、といった神話を真っ向から否定している。
    語り口も軽快で、説得力のある例をたくさん用いている。
    少なくとも将来に対する勇気を与えてくれる良書。

  • ゼミで紹介された本。

  • イノベーションって地道。

  • やっぱりチームです。

  • 本書は、イノベーションに付いて回る”神話”を10個取り上げ、そのそれぞれをバッサリ切り捨てる。では、その神話とは、
    ・ひらめきの神話
    ・私たちはイノベーションの歴史を理解している
    ・イノベーションを生み出す方法がある
    ・人は新しいアイデアを好む
    ・たった一人の発案者
    ・優れたアイデアは見つけづらい
    ・上司はイノベーションについて担当者より詳しい
    ・最も優れたアイデアが生き残る
    ・解決策こそが最重要である
    ・イノベーションは常に良いものである
     この項目にすこしでも「?」と思ったらこの本を読むべきである。特に、「技術で勝てればビジネスで勝てる」と思っている馬鹿エンジニアや、「技術だけでは勝てないことくらい知っているよ」とか言いながら、PL表やBS表の見方もしらない知ったかぶりエンジニアには、良い薬になること請け合いである。また、アイデアがどこからか降ってくるのを待ち続けている、もしくはアイデアがやってこない不幸を嘆く経営者にも、もってこいの本である。

  • 閃きは偶然の産物ではない
    発明が突出した個人の能力のみによってなされるはずがない
    新しければ、優れていれば、受け入れられるわけではない
    イノベーションは世の中を良くするとは限らない

    書いてあることは的確かもしれないが、そりゃそうだろうね、と思えることが多かった。
    筆者も本書で述べているように、「良いものを生み出すという意思があったとしても、それによってアイデアの行き先を左右できるわけではないから、道徳性や哲学というものはイノベーションを推進する力にはなりえない」ということなのだ。イノベーションは社会の特効薬ではない。(そんなものはない)
    偉人の特定の考え方を尊敬し、模倣することはできても、人間そのもの、その人の運命を模倣することは不可能であり、意味がない。

  • 新しいものを作り出す、イノベーションに関わる神話と現実を分かりやすく書いてある。

  • イノベーションがどのように生み出されるか、イノベーションを起こすのに過ってはいけないことが書いてある。
    自分の経験と照らし合わせても矛盾がなく理解しやすかった。最初のひらめきからイノベーションに到達するまでの長い道のりについて認識できた。
    自分が今後何をしたいか、どう生きるべきかを考える上で役に立つと思う。

  • 何気なくわかったつもりになっているイノベーションという言葉が実際に何であるかを知りたければ、本書を手に取るべし。

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イノベーションの神話の作品紹介

ビジネス、科学、テクノロジーの分野における「イノベーションの神話」を打破し、本当に必要なこと、いま自分ができることを知るための本。『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』著者の最新刊。

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