アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得 (THEORY/IN/PRACTICE)

  • オライリージャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873114606

作品紹介・あらすじ

本書は、徒弟制度をモデルとし、真のソフトウェア熟練職人を目指すためのパターンをまとめたものです。新しい技術の登場と絶え間ない変化に柔軟に対応し、ソフトウェア開発を生涯の仕事とするための心得とパターンを紹介します。意欲ある新人ソフトウェア開発者、またソフトウェアの匠を目指す技術者必携の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 7月2日に翻訳者の柴田 芳樹さんから献本いただきました。どうもありがとうございます。

    さて、一見、舌を噛みそうなタイトルですが、実際に口に出してみると意外と大丈夫なので安心して声に出して読んでみましょう。せーの、、、という話は、置いておいて、「アプレンティスシップ」ってご存知でしょうか? 私は知りませんでした。

    で、サブタイトルに目をやると、「徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得」という、、、おい、この日本語はどこで切れるんだい? というものです。

    [徒弟制度に学ぶ] [熟練技術者の技と心得]
    [徒弟制度に学ぶ熟練技術者の] [技と心得]
    [徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技] [と心得]

    うーん。読み終わった今、考えてみるとどれも違う気がします。
    いただいておいてなんですが、タイトルとサブタイトルで損してないですか??

    自分なら、
    タイトル:徒弟制度に学ぶ!ソフトウェア開発者を極めるための行動パターン
    サブタイトル:志あるソフトウェア職人への手引き

    とかにするなぁ。うーん。うーん。
    タイトルは出版社マターなので、柴田さんには選択の余地がなかったのかもしれませんが……。

    ★★★

    さて、本書は、成長中の意欲を持ったソフトウェア職人が、指導者または業界の全体とコミュニケーションをとる役割になるまでに直面する様々な難題に対して、どのような「行動パターン」を取ればその壁を乗り越えることができるかについて書かれています。

    ここで、成長中の意欲を持ったソフトウェア職人のことを“アンプレテイス”(apprentice)と呼び、指導者のことを“ジャーニーマン”(journeyman)と呼んでいます。
    見習い奉公中の職人が“アンプレテイス”で、徒弟奉公を済ませた一人前の職人が“ジャーニーマン”なのですね。

    “ジャーニーマン”の上に位置する“熟練職人”(master)というのもあります。

    スターウォーズのジェダイ・パダワン(Jedi Padawan)、ジェダイ・ナイト(Jedi Knight)、ジェダイ・マスター(Jedi Master)のようなものです。

    ★★★

    本書では、各パターンごとに「パターン名」「状況」「問題」「解決方法」「行動」「関連項目」でその問題に対してどういう行動をとればよいかが示されます。

    多くのパターンは「やっぱりそうであったか」と自分の経験から納得できるものでした。
    したがって、アンプレテイス達は道に迷った時に本書を読み返すことで明かりがみえると思います。

    ちょっと読みにくい(例えば日本語としては「あなた」という単語を消した方が読みやすいところが多いように思いました)のですが、参考になる(考えさせられる)ところの多い本でした。

  • プログラミングの学習を続けるカタログ集。

  • 仕事始めてすぐとかで、これから起こることへの捉え方として始めに知っておくと良さげ。気の合ったもの同士はとても大事

  • 意識の高い初級者(いい意味で)が中級者になるための社会的な障害に対する対処法、みたいな?基本は心構え的な話なのでそういうのが読みたい人にはいいかも。

  • 内容はよいだけに、邦訳が日本語として少しこなれてない感じで読みづらいのがかなり惜しまれる。

    すでに定訳が存在するものが、まんま直訳っぽく書かれていたり。

    というわけで、読むときに自分の経験に照らし合わせて言葉や文章を言い換えながら読むといいと思う。
    (ってそんな読み方はこの本のメインターゲットの「アプレンティス」たる方にはちょっと難しいかも、というジレンマ)

    パターン自体は面白いと思う。ひとつひとつのパターンは独立して扱えるだろうし、読みづらさも集合知でカバーすることを考えれば、実は読書会向きの本なのかも。

  • 生涯現役の柴田さんの入魂の訳書と思い期待して読んだ。学習の継続、練習・練習・練習などを改めて心に刻みつけていこうと思った。しかしながら、期待していたほどピンとくるところが、なかった。自分自身、手をあまり動かしていないからだろうか?手を動かすことをし
    、その後またこの本に戻ってこようと思う。

  • 図書館

  • 言いたいことはものすごくよく分かるけど、これらのパターンすべてを現実的に実践していけるような人が果たしてどれだけいるのだろう、というのが正直な感想。

    ソフトウェア開発者として生涯を通して成長し続けたいと熱望してやまず、そのために人生のすべてを捧げるぐらいの勢いじゃないと無理なんじゃないかと感じる。

    東方仗助の「なるほど完璧な作戦っスねーーっ 不可能だという点に目をつぶればよぉ~~」というセリフを思い出した。

    しかしまあ、それは極端な解釈であって、ソフトウェア開発者がスキルの向上を目指す上で参考にすべきマインドセットを学べるという意味では十分に良書だとも思う。

    部分的に取り入れつつ、自分なりのアプレンティスシップを形成していきたいなと思った。

    個人的には、
    ・気の合った者同士
    ・芸術より技芸
    ・壊してよいオモチャ
    ・学びを共有する
    ・無知をさらけ出す
    ・良き指導者を見つける
    あたりが琴線に触れた。

  • オライリーから出版された技術書ですが、ソフトウェア開発に留まらず、何かを極めようとしている人全般の役に立つパターン/アドバイスが記されています。

    何らかのプロフェッショナルになりたい、という人サポートする本ですので、まずはなりたいという熱意が無ければ何も始まりません。
    なのでこの本を見返す時、自分は「持続可能なモチベーション」「情熱を育む」のパターンからページをめくります。

    似たような概念をパターンとして抽出する、というソフトウェアエンジニア的視点から書かれた個性ある自己啓発書と捉える事も出来るような気がします。

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