言語設計者たちが考えること (THEORY/IN/PRACTICE)
- オライリージャパン (2010年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873114712
感想・レビュー・書評
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言語設計者達へのインタビューをまとめた本です. インタビュアーが考えていることとも言えます.
ここから何かが得られるか分かりませんが, 読みものとしてとても楽しめました.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルの通り、言語設計者たちのインタビューを通じて何を思って言語を開発しようとしたか、開発しているかを覗くことが出来る。
凄く得るものがあるわけじゃないが読み物として面白い。 -
Masterminds of Programming 言語設計者たちが考えること
■構成
・1章 C++
・2章 Python
・3章 APL
・4章 Forth
・5章 Basic
・6章 AWK
・7章 Lua
・8章 Haskell
・9章 ML
・10章 SQL
・11章 Objective-C
・12章 Java
・13章 C#
・14章 UML
・15章 Perl
・16章 PostScript
・17章 Eiffel
・18章 Ruby
■感想
私自身は言語マニアなどではないため、言語の深い知識は皆無で
あくまで一般的なシステム開発を行うエンジニアとして下記のような点が参考になりました。
・各プログラム言語の設計理念や誕生の背景
・言語同士がどのような影響を与え合っているのか
・公開APIのバージョン管理や下位互換を放棄するタイミングの必要性と難しさについて
・言語開発者の考える優れた開発者
・割り込みへの対応方法
・ドキュメンテーションについて
参考になった点以外では
・各言語設計者の他言語ディスが結構激しい
なども見どころかと思います
共通してみられた意見は以下です
・今後、重要になるのは並列実行への対応
・開発者の情熱は重要
・優れた開発者を見抜くには一緒に働くことが一番
なども参考になりました。 -
言語設計の話題だけじゃなく、ソフトウェア開発をうまくやるにはどうしたら良いかとか、ソフトウェア教育に関する質問もあり、それぞれ個性ある回答がされていて面白い。
他言語を主観的にdisってる(ように見える)所は読んでて余り気持ちの良いものではないけど。
HaskellとEiffelあたりを触りたくなった。
ただ、他の方も書いてるように、やっぱり全く知らない言語だと置いてけぼりを食らう感があるのは仕方ないかな。 -
去年の YAPC::Asia で買った(Larry Wallのサイン入り)ので、1年くらいかけてゆっくり読んでいたようです。。。
設計者ごとに、考え方が結構違ってて面白いなー、と思ったことと、自分が「この言語はあわないなー」と思う言語の設計者は数学数学してて、妙に納得してしまいました。(私は数学が苦手なので)
ちなみに、コレ読んで、勉強してみたいなー、と思ったのは、FORTH, Basic(VBじゃない), Eiffel あたりでした。 -
読み飛ばしの部分がけっこう多いけど、題名から想像するよりずっと実用的な感じで興味深かった( ´・‿・`)
また読み直したい( ´・‿・`) -
ページ数以上にボリュームがあり、かなり読み応えがある本。
言語設計者は基本的にアカデミック出身の人が多く、対談という形式上、難解な理論が散文的な文脈で語られているので、難しさに拍車を掛けている。自分が経験した言語についてもなんとか理解するのがやっと。知らない言語については「ほへー」というくらいしか感想が持てない。といっても本に問題があるわけではなく自分自身の基礎知識不足と言語知識の不足に拠るところが大きいと思う。
しかしどの言語で語られている今後の課題として意識されているのが「並列性」の問題。これについては関数型言語でもオブジェクト指向型言語でも、もっとミニマルな言語でも共通して挙げられていて、今後のシステム開発において課題となっていくであろうことが理解できた。
読み終わってもっと基礎的な計算機科学やいろんな言語(特にHaskellとScala)に触れてみたいという好奇心も沸いてくるし、難解なりに読む価値のある本だと思う。 -
みんな自分のがいいと思っているよね。
翻訳が微妙かもしれない。会話調なのに丁寧語が突然入っていたりする。本当に英文というかニュアンスがそうなっているのかな?