子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books)
- オライリージャパン (2011年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873114989
感想・レビュー・書評
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オライリーの教育本。タイトルが刺激的なので買ってみた。
読んでみると、真っ当な教育的ワークブックという印象を受けた。タイトル通り、危険な側面があるが、体験してみるべきな事柄がたくさん並んでいる。どれも注意点が記されており、気をつければ問題がないものばかりだ。
テーマによって危険度は濃淡がある。「石を投げてみよう」「釘を打ってみよう」といったレベルは、放っといたら子どもは勝手にやってるんじゃないか?とも思えるレベルだが、「車を運転しよう」「タイヤを交換しよう」などは、子どもが勝手にやっては絶対にダメなレベルで、「大人がいるときにルールを守ってやろう」となっている。(車の運転は、私道であれば免許が要らないという解釈だ)
学校ではできない事項が多いので、教員の授業ネタ探しには使いにくいかも。
個人的には、危険な体験によって得られるものは多いので、親の立場でのネタ探しには悪くないと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
屋根に登ろう
(そこに屋根があるからだ) -
日本向けではない事例があるものの、総じて良い本だった。
「電池を舐めてみよう」とか「車の運転をしてみよう」など、一度は体験して危険性を実感することで一生使える視野が広がると思う。「紙コップで水を沸かそう」は空焚きがなぜダメなのか理解できる好きな項目。
危ない内容に子供がハマってしまったらダメなものの、自分が子供の頃にこういう体験できたら良かったなと思えるものが多かった。分別がつく小学校中~高学年向けだろうか。 -
子供に危険なことを体験させるためのマニュアル。
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■危険なことは体験してみないとわからない
子どもは、保護者から「危ないからやめなさい」と言われても、やめない。
なぜなら、それが、なぜ、どのように危険なのかを体験していないからで、それを正しく体験できるように導いてくれるのが本書であり、著者がこの本書を書いた目的でもあります。
この本には、例えば、「ドライアイスで遊んでみよう」だとか、「ガラス瓶を割ってみよう」だとか、危険な体験の提案50個が紹介されています。
それを体験するために必要な準備物や安全対策が書いてあるだけでなく、「それをやったらどうなると思う?」という事前の問いかけ、「やってみたら何が起きた?」という結果の記録、「やってみてどう思った?」という感想の記録までを求める構成になっていて、子どもはこの本を通じて危険なことをあえてやってみることで、準備、予想、結果、考察、という正に王道の実験プロセスを学ぶことができます。
■なぜ危険なことを体験させるべきなのか
また、それを見守る保護者に対しても、なぜそれを子どもに体験させるべきなのかという理由が書かれており、保護者と子どもがそろって勉強ができる良書です。
■個人的に好きな3つの体験
50の紹介の中で僕が特に好きだった3つを紹介します。
1. 9ボルト電池をなめてみよう
9ボルトの角電池の両極を舌でなめてみることで、体に害が無い範囲で通電と感電を体感するだけでなく、舌が味覚を担っていることを体感できる。
「2秒以上はなめないこと」とか「アルミホイルを噛むことでも似た体験ができる」とか書かれている。
2. フランス人のようにキスで挨拶をしよう
自分とは違う国の挨拶の文化を知ることで、その国の文化を身近に感じ、「恥ずかしい」とはどういった感情なのかを知ることができる。
3. 指を瞬間接着剤でくっつけよう
一時的に体の機能を制限することで、身体能力のありがたみを感じられる。
瞬間接着剤でくっつけた指は、1~4時間経てば自然にはがれること、はがれる理由は細胞分裂で皮膚が新しくなっていることを学ぶことができる。
人の体は指がくっついた状態にもうまく適応するので、4時間後に元の状態に戻ると今度は逆に通常の状態に違和感を感じてしまう。
■著者のTED Talk
YouTubeで、著書の名前「Gever Tulley」と検索すると、この本の内容に触れたTedTalkを見ることができます、こちらもお勧めです。 -
本当はこういう経験・体験を子どもにさせたい。
好奇心のままにやってみる、失敗する、けがする、ビックリする、うまくいく。なんでも成長のタネになるのに、どうしても失敗する機会を親が奪ってしまっているのが今の世の中だと感じてしまう。
読んでると、大人の方がワクワクしてしまう本でもあります。w -
図書館で借りた。危なそうなこと多いが、昔はこれくらいはしてた気がする。
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重曹と酢の爆弾はやってみたい。実家に帰ったら屋根に登ろう(マンションでは無理…)。
あとは正直、実行不可能かそれほどでもないか。