ビューティフルビジュアライゼーション (THEORY/IN/PRACTICE)

制作 : Julie Steele  Noah Iliinsky 
  • オライリージャパン
3.71
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873115047

作品紹介・あらすじ

ビジュアライゼーションについてのエッセイ集。学者や技術者、芸術家、分析の専門家など異なる立場でそれぞれのプロジェクトに取り組むその道のプロによるさまざまなビジュアライゼーション手法やツールを紹介。日本語版オリジナルの巻末付録を2本収録。

感想・レビュー・書評

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  • 複数の執筆者による原稿を編集した本
    この本の出版年は2011年、10年遅れです。

    1章 美しさについて
     「美しさ」だけでは曖昧であるのでこの本での美しさの指標が示してある
      新規性 新鮮な着眼点や表現形式
      伝達力 伝達する側の意図が伝わる力
      効率 伝達する必要のないものは排除すること
      芸術性 伝えるためのテクニック

    2章 積み上げ時系列の物語
     ビジュアライゼーションのチュートリアル

    3章 Wordle
     文字の出現頻度によって文書の特徴を表現したビジュアライゼーション

    4章 色彩
    省略

    5章 地図情報
     ニューヨークの地下鉄の路線図をデザインする

    6章 Flight Patternプロジェクト
    アメリカとカナダでの民間の航空機の航路を可視化し渋滞状態をビジュアライゼーション
    したプロジェクト

    7章 あなたの行動があなた自身を明らかに
     Amazonの書籍購入データによりソーシャルグラフの研究

    8章 アメリカ上院議員のソーシャルグラフのビジュアライゼーション(1991年~2009年)
     アメリカの上院議員の離党の兆候をグラフで示したもの

    9章 検索と発見における全体像の作成
     YELLOWPAGES.COMの検索エンジンを測定しユーザーの検索ワードをビジュアライゼーションしている
     またNetflix Prizeのレコメンドシステムのビジュアライゼーション

    10章 ソーシャルネットワークの混沌としたビジュアライゼーションにおける美しい洞察
     ソーシャルネットワークの可視化のテクニック

    11章 美しい履歴
     Wikipediaの編集履歴のビジュアライゼーション

    12章 表のツリー表現
     Parallel Setsを使ったビジュアライゼーション

    13章 X by Y プロジェクトの設計
     アルス.エレクトロニクス賞の解析

    14章 マトリックスの顕在化
     省略

    15章 それは1994年のことだった
     New York Times紙が公開したデータをprocessing言語で可視化した

    16章 New Yok Timesの1日
     New York TimesのWebページがどのユーザがみていているのか、トラフックの状態
     などを可視化

    17章 複雑系の解明と没入
    18章 検視におけるビジュアライゼーション
     省略

    19章 ビジュアライゼーションにおけるアニメーション
     アニメーションの有用性と欠点について説明
     良い例として有名のTEDでのプレゼンテーションをしたHans Rosling氏
     ユーテリィソフトを使った例を挙げている

    20章 Indexed(ビジュアライゼーション篇)
     省略

  • 20190224読了。
    2019年現在に読んでも可視化技法としては参考になる。
    ただ、発行されたのが8年前なので、使っている技術については古い印象がある。

    ただ、動的な表現を行う際に使う言語としてprocessingは使ったことないのでちょっと触れてみたいと思った。自分で映像をコンピュータを使って作れる感じらしく楽しそう。

  • ざっと読んだが事例紹介だけで具体的な手法の紹介では無かったので期待とは違った。

  • とても美しい本です。

    特に第6章のFlight Pattern がGOOD!

    「空にも道があります」

    この章の出だしはこの様に書かれ、眼に見えないものをデータとCGによって美しく可視化する好例が示されています。

    ユーチューブでも「Flight Pattern Color」で検索すると動画が視聴出来て面白い!

    膨大なデータを単純な組み合わせで可視化したり、ビジュアル化のために必要な取捨選択の方法論が学べる教科書的な本です。

    建築設計にも役立ちそうな情報でした!

  • 事例だけではなく、なぜそのカタチになったのか?という過程をボツ案やスタディ過程を含め、採用に至るまでを解説している稀有な本。

  • データをグラフィカルに表現する方法についてのエッセイ集です。古典的な例で言えば、元素の周期律表は、ビジュアライゼーションの傑作と呼ばれているそうです。元素間の関係や物理的特性が一目で理解できる図になっているからです。鉄道の路線図もそうですね。

    Googleで、“Visualization” をキーワードとして画像検索するとどういうものを指すのか分かると思います。

    よいビジュアライゼーションは、アートの世界になってしまっていると思います。

    そう考えると、凡人の私にはとてもむりな話です。しかし、ゼロからイチを生み出すのは無理でも、本書でコツをつかむことで、多少なりとも「何に注意すればデータの全体像を分かりやすく伝えることができる」のかについてのスキルが上がったような気がします。

    実は、1年以上かけて少しずつ読んだ本です。全部で20章、それぞれが独立した話題なのでそういったベッドの横に置いて気が向いた時に数ページずつ読むと言った読み方ができる本です。

  • 必要になった時にもう一度読み直したい.

  •  読んで良かった。Wordle の解説は良いですね。ParaSetsも面白かった。
     離散の場合は因果関係をハッキリさせておかないと、解析、解釈、その他
     把握の手は無くって、って感じは新鮮だった。その他、見たことも無かった、
     データ表現やグラフの使い方は、とても新しかった。wordleのお話二戻ります。
     文字と幾何の密接な関係は、とても興味があります。カリグラフまでは、
     深くなくても良いので、研究者の視点で探る部分はあると思うし。お金の
     流れが生み出せるかがポイントだけど、考えてみたい観点ではあります。ね。

  • グラフィックのためのプログラミング言語Processingが繰り返し登場。面白そう。webに小さなグラフを埋め込むためのライブラリjQuery Sparkline。これは手軽で面白そう。

  • 表のツリー表現、SocialAction設計のところは大変参考になる。今後の情報設計の実装のヒントとして手元においておく。

    NYC/MTA地下鉄路線図はリアルに体験していただけあって、その歴史と改訂の背景がとてもわかりやすく、「可視化」のヒントとする。

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