ゲームストーミング ―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム

  • オライリージャパン
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本棚登録 : 681
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873115054

感想・レビュー・書評

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  • ブレインストーミングならぬゲームストーミング。といっても、全く新しいコンセプトというより、ワークショップでのワーク集といったところ。よくありそうな本なんだけど、でも、なんというかこれがスゴく良いんです。なぜか?多分、訳書なので、日本ではあまりやらないようなワークがあって、参考になるから。そして、解説が実際的なんだけど、そのワークの意図みたいなところがとても良く伝わってくるから。推薦します!

  • 自宅ソファーで読了(36/100)
    やってみたいこと満載。もうちょっと具体的な掘り下げがあれば満点☆

  • ナレッジワーカーは頭を使うのが仕事です。
    そのときに、一人ではなくチームで頭を使う仕掛けが重要です。

    チームで頭を使って何かを解決するためには、ただ単に集まってお喋りをしていれば何とかなるわけではありません。

    ちょっとしたルールに沿って意見を出し合ったり、図化したりすることで協働作業はずっとはかどり、そこに創造的空間が生まれるのです。

    本書では、そのちょっとしたルールのことを「ゲーム」と呼んでいます。
    ゲームなので、開幕、探索、閉幕を強く意識します。第1章に書いてあるこの話は本書の中で最も気に入ったところなのですが、ありがたいことにネットで公開されています。

    そして、本書では80以上のゲームが紹介されているのですが、どんなゲームかはこちらをご覧ください。また、原著者のウェブサイトには、どんどん新しいゲームが公開されています。写真やイラストを眺めるだけでも楽しいですよ。


    そうそう、ゲームの紹介の中には既存のゲームの落とし穴が書かれているものもあります。たとえば、Buttonというゲームの目的にはこんなことが書いてあります。

     ブレインストーミングやグループ作業では、よく「ひとりずつ順に意見を言っていただいて、ぐるりとひと巡りしましょう」というやり方をしますが、このやり方には重要なルールがあります。「誰かが2度目に話すのは全員が1度話してしまってから」というルールです。
     しかしこのやり方には問題がふたつあります。ひとつは、「総当たり制」でひとりずつ順番に話していくというのは、少人数でもエネルギーを消耗する作業だという点。番が回ってくる順序が予測できるため気がゆるみがちで、最後のほうの発言者はきちんと聞いてもらえないことが多いのです。第2の(そして第1の問題よりもゲームの効果を損なう恐れが大きい)問題は「参加者は自分の番が近づくと考えをまとめようとするため、ほかの参加者の話を注意して聞かなくなる」という点です。
     「ボタン」は、このような問題を回避しつつ、「誰かが2度目に話すのは全員が1度話してしまってから」という大原則を守ることもできるシンプルなゲームです。

    言われてみれば、その通りなのですが、案外やってしまっていますよね。

    ということで、最近どこに行ってもイチオシしている本です。

    そうそう、監訳者の野村さんは、『サラサラの組織』、『裏方ほどおいしい仕事はない!』の著者です。
    最近は、ソフトウェア関係のイベントでもお見かけしますね!

  • 目標の達成や課題の解決のため、その過程にルール付けを行い、多様な発想をうながして創造性を高める手法を集めたリファレンス本。

    この本で取り扱うゲームというのは、プロジェクトが遭遇する問題をより創造的に解決するための、(小さな)集合知の構築技術である。ゲームを行うための定義や条件、心構えなどが詳しく書かれているため、自身の環境に合ったゲームを選べば、すぐに活用ができる。

    創造的でありたいとは誰しも思うが、それは何かというような難しそうな考えはさておく。ゲームを用いてお互いの考え方を共有することで、チームはまとまる。チームがまとまることで、プロジェクトの成功へと導かれると、この本は説いている。

  • プロセスをゲーム化する話。

    ナレッジワークのゴールは曖昧である。計画は不確実である
    その前提がいい。
    そのためのゲーム方法が並んだ書籍。
    道具は大事。
    ポストイットとKJ法は万能だ。

    ゲームと遊びは似て非なるもの。

  • PJの初期、特にグループワーク、ワークショップで実践したいビジネスの「ゲーム」手法 UX/IAの具体手法とともにやってみる

  • 組織、チーム、グループ、会議、プロジェクト。仕事に使えるゲームを紹介した本。試してみたいね!!http://www.marlin-arms.com/support/games/ 
    もよい。

  • ゲーム感覚で楽しみながら仕事をする手法が紹介されている。
    いくつか使えそうなものを覚えておき、自分なりにアレンジして
    使っていくのがよさそう。困ったときに見返したくなる一冊。

  • (感想)
    創造的な仕事ではゴールを前もって正確に定めることができないため、従来の原因と結果の確実な連鎖をつなぎ合わせるプロセスは通用しないという。
    あいまいなゴールへ向かうためにはゲームやシミュレーションが有効だと著者は主張し、創造的に発想するのための手法やワークショップを「ゲームストーミング」と呼ぶ。

    1,2,3章が考え方と組み立て方を解説し、4章からは様々な手法を紹介している。膨大な方法が紹介されていて、かなり役に立つと思う。

    実は個々の手法よりもなによりも、実践におけるファシリテーションや、手法をどのように組み合せゴールに適したものとして構成するかが重要で、ゲームストーミングを「使いこなす」には実践を重ねてそれなりに経験を積む必要があると感じた。

    【無断転載を禁じます】

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