FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)

著者 :
  • オライリージャパン
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本棚登録 : 467
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873115559

作品紹介・あらすじ

本書は、工業機械の小型化、デジタル化(デジタルファブリケーション)と、ネットワークでつながる個人が生んだムーブメント「工業の個人化(パーソナルファブリケーション)」について、ファブラボジャパンの発起人がはじめて綴る書籍です。

感想・レビュー・書評

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  • 遅ればせながら読了。
    粉まみれの実践経験と、遠大なビジョンとの、広がりの大きさはすばらしい。
    BIMも同じで、実践部分と理念の部分には乖離もあるだろうが、この乖離を言い訳にして、なにもしない人の多いことを憂いもする。

    仙台でもファブ施設を作ろうという動きがあるが、ここまでのビジョンの広がりを持てているかどうか。
    はじめれば、この場所ならではの問題がもちあがり、その解決を通じてキャラができていくのだろう。
    他のコミュニティとのリンクを積極的に広げていくことができるかどうかが鍵だろう。

  • ビジネス

  • 2006年、田中浩也先生の原点である、ニールガーシェンフェルド著「ものづくり革命 - パーソナルファブリケーションの夜明け」に出会い、ファブラボの流れ、ファブラボとは何かを探る。
    「工作機械の普及」と「つくるための知識の交換と共有」が両輪。
    2005年の世界ファブラボ会議(FAB2)から本格的に始まった。
    作る人と使う人との分断を修復する。
    インド、ボストン、バルセロナ、オランダなど各地のファブラボの特色、それぞれ全く違う。
    2010年にHow to Make (Almost) Anythingのクラスを受けた体験談。非常に面白い。
    ゼロから14週かけて何かを作る。
    2010年5月にFabLab Japanが発足、2011年5月につくばと鎌倉に日本初のファブラボがオープン。
    ファブラボ1.0から4.0までの構想。
    ラピットプロトタイピングからリピートプロトタイピングへ。
    データをシェアしてオープンソース化するデザイン。
    大量生産でも一品生産でもない適量生産、変量生産。
    オープンソースハードウェア、オープンソースデザイン。
    $Rフレームワーク45、Reuse,Revise,Remix,Redistribute。
    Creative CommonsはAll Rights ReservedとPublic Domainの間。

  •  3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を備えた市民工房の国際的なネットワークである「ファブラボ」設立の動きが、現在各地で進んでいる。
     本書はファブラボ・ジャパンの発起人である、慶應義塾大学田中浩也准教授の著書。
     データとモノ、ネットとリアルが結びつく、「工業の個人化」が進むことで、製造業の在り方も今後大きく変わってこよう。
     本書では、「オープンソース」(知識、データ:ウェブの世界))と「オープンリソース」(素材、材料:リアルの世界)がそれぞれ循環すると、表現している。

  • パーソナル・コンピュータ、インターネットに続く技術革命として「パーソナル・ファブリケーション」、つまり「工業の個人化」が注目されています。これまで高価でとても個人では利用できなかった3Dプリンターのような機材が低価格で流通し、さらにデータや作り方、応用例など豊富な知識が共有されています。その結果、これまで一人では作ることのできなかったものが個人レベルで作れるようになりました。本書では、「(ほぼ)なんでもつくる方法」が紹介されていますので、何かを作りたいと思っている方は是非読んでみてください。 (本学教員 推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00521136

  • デジタルファブリケーション、パーソナルファブリケーションについて知りたくて、ファブラボで知られる田中先生の本を手に取る。
    クラウドによりソフトウェアがサービス化され、ある意味永遠のベータ版になったように、ものづくりも試作品(プロトタイプ)と製品(プロダクト)の垣根は極めて低くなっていくのだろうか。そのときのビジネスモデルは?(e.g., 適量生産、変量生産) ライセンスは(e.g., ファブコモンズ)? そして、未来のファボラボとは。示唆に富む内容が多い。

  • 2

  • 中学校、難しければ高校の副読本に採用すべき。2、3時間で読めるけれど、現在進行形のムーブメントを概観するために必要な情報はすべてここにある。「オープンデザイン」より先に、まずはこちらを読むべきだった…。

  • なんというか、もうちょっと、欲しかった。

  • 購入。

    MITの「(ほぼ)なんでもつくる方法」の受講記録、日本でのFabの導入事例紹介が記されている。

    非常にきつそうな講義だけれど、参加したくなる内容だと改めて感じた。ある技術をレクチャーされ、次の週までにその技術を使って何かを作ってきて説明する講義。日本でこんなことをやっている所はないのだろうか。

    自分が中学・高校生だったころを考えても、学校でやらないようなことをやれる場所があったら1回は行きたくなっていたと思う。運動部のような活動は巷に溢れているが、少しインドアな活動になると途端に下火になるのは何故だろう。
    将来こんな場所を運営したい。

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著者プロフィール

慶應義塾大学環境情報学部准教授。
1998年京都大学総合人間学部卒業。2000年京都大学人間環境学研究科修了、2003年東京大学工学系研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2003年京都大学情報学研究科COE研究員、2004年東京大学生産技術研究所助手などを経て、2008年より現職。2011年Fab Lab Kamakuraを設立。未踏ソフトウェア開発支援事業天才プログラマー・スーパークリエイター賞、日本グッドデザイン賞 新領域部門、アルスエレクトロニカ ハイブリッドアート部門 Honorary Mention等、受賞多数。
主要著書に、『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン、2012年)、『Fab――パーソナルコンピューターからパーソナルファブリケーションへ』(監修、オライリー・ジャパン、2012年)ほか多数。

「2013年 『x‐DESIGN 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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