マイクロサービスアーキテクチャ

  • オライリージャパン
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873117607

作品紹介・あらすじ

注目度の高いアーキテクチャ「マイクロサービス」を解説!
本書は「最近良く聞く“マイクロサービス”っていったい何?」という疑問に答える本です。マイクロサービスとは、ThoughtWorksのジェームス・ルイスが提唱するアーキテクチャです。モノリシック(一枚岩)なアーキテクチャでは、変更やメンテナンスも大変なため、複数の小さいサービスに分割してそれを連携させたアーキテクチャにして、開発やメンテナンスの負担軽減を図ろうとするものです。マイクロソフトをはじめ採用する企業が現れてきており、ますます浸透が期待される技術です。

感想・レビュー・書評

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  • イベント駆動+CQRS、コレオグラフィは依存関係逆転の法則と根本的な考え方は同じで、これまでのアーキテクチャ理解をもって応用可能だと思う。

    一方で
    SSOゲートウェイへの権限委譲、
    冪等性の考慮、
    CAP定理を理解した上でのトレードオフ
    あたり具体的な実践に使えるところあたりは、これまでのCRUDアーキテクチャの考え方とは異なるところなので、パラダイムシフトが必要だと感じる。

    手元に置きながら実践と読み返しを繰り返すことになるであろう一冊。読み応えあり。

  • オライリー本(特に訳本)って苦手なのだけど、ちょうど興味ある内容だったので、ほぼ全部通しで読むことができた。
    章ごとにトピックが分かれているので、気になるトピックだけ読むのも可能。

    --
    マイクロサービス:2週間で書き直せるもの
    ひとつのサービス内ではDRYは破らないけど、サービス全体としてはDRYの違反には寛大に対処
    ストーリーではなくジャーニーでテストする


    --
    「実践テスト駆動開発」

  • 「原則とプラクティスの結合」が参考になります。
    多様な技術スタックを駆使して設計したシステムを、具体的にどう実装すれば良いの?というところをハッキリさせよと言っているのかなと解釈しました。

    「HTTP上のHMAC」も非常に参考になりました。
    最近流行っていて名前だけよく聞いたJSON Web TokenがHMAC(Hash-based message authentication code)に属する技術であることを学習できて、良かったです。

  • Thought Works が最新、最高の知見をもって送る、現段階では最高の一冊。

    マイクロサービスを実現するための手法をThought Works の過去の様々なプロジェクトや、Antifragile の代表例である Netflix などの事例に照らして解説する。そこには、今まで Thought Works が唱えてきた様々な開発手法(オーガニックなアーキテクチャの成長、「ドメイン駆動」、自動構築、自動テスト、継続的デプロイなどなど)や、設計思想(サーキットブレーカーや行き過ぎない抽象化)、最新のコンテナ技術、オープンソース・ソフトウェア(ごく一部の例を上げれば、Logstash や Consul、Swagger などが紹介されている)が登場し、これらの粋を集めて実現されるマイクロサービスはまさに現段階におけるシステムアーキテクチャの到達点の一つと言っていいだろう。

    大量かつ広範囲にわたるデータを必要とするレポーティング・アプリケーションへの対応や、セキュリティの章など、今一つ歯切れの悪い個所も目立たなくはないが、それが今の最新アーキテクチャの限界といったところか。本としては、参考文献(reference)が無いのが痛過ぎる。

  • マイクロサービスに取り組む上で必要であろうことが幅広く書かれていて、トレードオフを踏まえていろんな方法提案してくれる本。ただし、選ぶのは読者である。近年の流行りものを浅く広くな感じともいえるかもしれないので、流行を学ぶにも使えるかもしれない。DDDなどの前提知識があるとなお読みやすい。Akkaやerlangなどのアクターモデルを考慮するとどうなってくるのか個人的に気になった。

  • マイクロサービスがどういうアーキテクチャを指しているのか改めてどう定義されていたりしているのか興味を持ちました。

    その為、この書籍からスタートして肉付けをしていこうと思い手に取りました。

    内容としては、肥大化したコードベースを分割統治するアプローチに言及していました。

    その分割方法やメリット、デメリットについて展開していました。

    出版した段階の情報の鮮度と現在の情報鮮度は別で突き合わせる必要があると認識しています。

    しかし、大枠の概念や定義について自分の中に落とし込むことができました。

    まずは、どんな概念なのかということを押さえたい場合は有用なのかなと思いました。

  • マイクロサービスアーキテクチャ自体はソフトウェア全般の話題なのだろうと認識しているが、自分のドメインに当てはめて考えるのは難しかった。
    翻訳が素晴らしく良いというわけではない。

  • 分散させた時にどうトランザクションなど担保するのか。
    セキュリティ(認証)はどうサービス間で連携するのか。
    データベース分散したら、外部キーどうするのか。

    などなど、気になってた点について書かれていて、よい答え合わせができました。

  • 訳があまりにもひどい。
    中学生の作文ですか?みたいな日本語訳の連発で、おそらく良書であろう原著の内容がちっとも頭に入ってこない。
    英訳の問題かと思ってたら、巻末の付録の日本語文章がまたひどい。真っ平らな描写の羅列で抑揚がなく、ただのazureのマニュアル転記みたい。
    これだったら辞書引きながらでも原著読んだほうがいい。久々に買って損した一冊。

  • 気軽なマイクロサービス化について思うことがあり、数年ぶりに読んだ。

    なんというか思ってたことが全て書いてある印象。
    もちろん今と状況が違う点ももちろんあるのであくまで『当時の』とカギカッコ付きで読むべきだが、普遍的な内容が多く現在にも適用できるものだった。

    マイクロサービスをいつ選択すべきか、BFFをいつ選択すべきか議論されており、決して銀の弾丸として扱ってはいない。
    コンテキストマップや共有モジュール、イベントソーシングなどの話も網羅的に示されている。
    「みんながこれを読んでくれれば楽なのに...」と思う一方で、昔の自分は読んだ上で全然本質を理解できてなかったなーとも思う。
    本を手に取るときのモチベーションが「マイクロサービスどうやるんだろう」であり、その時点でやり方にしか目が向かなくなっているのかもしれない。

    どちらかというと考えが広がるというよりただただ同意する読み方をしてしまったため、もう一度しっかり読んで自分にない要素を拾い上げていきたい。
    (古い本を処分するつもりで読み直したが、引用できそうな点が多く処分できそうにない)

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