エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方
- オライリージャパン (2017年5月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873118024
作品紹介・あらすじ
ソフトウェア開発でチームをリードし、成長させるフレームワークを紹介!
サバイバルモード、学習モード、自己組織化モードと組織の状態を3つに分けて、それぞれで必要になるリーダーとしての考え方を解説。最後の部では『Clean Code』などで知られるアンクルボブことRobert C. Martinや『プログラマが知るべき97のこと』の編者のKevlin Henneyなどの著名な開発者兼チームリーダーによるエッセイを22本収録。さらに日本語版特典として日本人のソフトウェア、サービス、プロダクト、言語などのリーダーによるエッセイを収録しています。
感想・レビュー・書評
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本書はチームには「サバイバル」「学習」「自己組織化」の3つのフェーズがあるとし、特に「学習フェーズ」が区別されていることが本書の特長だと思われる。
それらに対応して、「指揮統制型」「コーチ/独裁者型」「ファシリテーター型」のリーダーシップがある。
学習は必ず「先に走らせる」ことを伴う。ただし転ぶ時にチームのセーフティネットの範囲で必ず転ばせるようにする。
p.178 サバイバルモードは手を引っ張る行為だと言うことができる。学習モードは引っ張ることと先に行かせることを交互に行うことだと言うことができる。そして、自己組織化モードは先に行かせ、チームが他のいずれかのモードに戻ったときに助けられる程度に距離をおくことだと言うことができる。
p. 190 あなたはリーダーであって、すべてを知る者ではない
「19章 考えを改めよう:あなたはチームを作っている」はこの本のポイントの一つを簡潔にまとめており、逆に「46章 大事な問題にフォーカスする」では恐らく本書を読んで深くは考えなかったであろう浅慮の実例を見ることができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チームはサバイバルフェーズ、学習フェーズ、自己組織化フェーズを移行していく。リーダーはチームのフェにあわせてリーダーシップのスタイルを変えていく事が必要とされる。
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自己組織化にむけたリーダーシップ論。
ファシリテーターや初期の学習方法の案内後は、かくあるべき論の展開。
日本のプレイヤーのリーダシップ論も学べる。 -
【HIDEMI】
控えめに言って名著です。チームを自己組織化させるため、チームの状態(モード)を3つに分けて各モードでリーダーが取るべきアクションを説いています。サバイバルモード/学習モード/自己組織化モードそれぞれのモードでどのようにチームを導くか?アジャイルフレームワークや1on1といった方法論の前段として抽象度高めにインプットできます。 -
最初の3分の1が全て。サバイバルモードと学習モードと自己組織化モード。ちょっと古い。
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リーダーシップもチームの状況に合わせて変える必要があるというのをまとめた本。
1)チームに学習する時間がなければ、指揮統制を取り、学習する時間を取れるようにする。
2)学習する時間が取れるようになれば、各自が学習できるようにコーチングする。
3)各自が自己組織化されれば、ファシリテーターとして動く。 -
リーダーという言葉が当たり前すぎてリーダーのあるべき姿について学ぶ機会がなかった気がする。そのモヤモヤした気持ちが少し晴れました。日本のリーダーの記事もとても参考になりました。
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チームが学習に気をまわせる状況をつくるには、とにもかくにもサバイバルモードから抜け出すこと。統制型で振舞い、はやく終わらせて時間をつくることが最優先。とはいえ、、、それでも統制型に感じる抵抗感はなんだろう。自分の在りたい姿やコンフォートゾーンの境界がありそうだ。