〈体育会系女子〉のポリティクス―身体・ジェンダー・セクシュアリティ

著者 :
  • 関西大学出版部
2.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 84
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873547329

作品紹介・あらすじ

「女らしくしろ」「女になるな」
日本の女子選手たちは、男子選手ならば経験することのない、こうした矛盾した要求を突きつけられる。なでしこジャパン、女子レスリング……2000年代以降、かつて「男の領域」とされたスポーツで活躍する女子選手の姿をメディアで多く目にするようになった。
 強靭な身体と高度な技能、苦しい練習を耐えるタフな精神力や自律が要求されるエリートスポーツの世界。その中でも「男らしいスポーツ」とされるサッカーとレスリングの世界で活躍するたくましい「女性アスリート」たちはどう語られたのか。メディアの語りから見えてくる「想像の」日本人の姿とは。そこに潜むコロニアリティとは。また、トランスジェンダーへの差別が絶えない社会で、トランスジェンダーやシスジェンダーでない選手たちは、女子スポーツの空間や「体育会系女子」をめぐる言説とどのように折り合いをつけ、スポーツ界に居場所を見出してきたのだろうか。
 本書は、日本の女子スポーツ界を取り囲む家父長制的、国民主義的、異性愛主義的、そしてシスジェンダー主義的言説を明らかにし、抑圧の構造に迫る。同時に、その抑圧的環境を創造的に克服してきた選手たちにスポットライトを当てることで、「生きることのできるアイデンティティ(livable identity)」、そしてより多くの可能性に開かれた主体性(subjectivity)のあり方を探る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 五輪開幕の今こそ考えたい、スポーツにおけるセクシズム──井谷聡子×清水晶子【VOGUEと学ぶフェミニズム Vol.13(前編)】 | Vogue Japan
    https://www.vogue.co.jp/change/article/feminism-lesson-vol13-part1

    東京五輪を前に考えなければならない。スポーツに欠落するジェンダーの視点【サッカー本新刊レビュー:試合が2倍おいしくなる本(1)】 | フットボールチャンネル
    https://www.footballchannel.jp/2021/07/18/post429389/

    <体育会系女子>のポリティクス|関西大学出版部|関西大学
    https://www.kansai-u.ac.jp/Syppan/2021/02/644ba6f88b9c0d5019561164e24eef03191081c8.html

  • 日本の女子スポーツ界を取り囲む抑圧の構造とは?
    その抑圧的環境を創造的に克服してきた選手たちにスポットライトを当て、開かれた主体性の在り方を探る。

    2024年1月~3月18日期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00598681

  • ふむ

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/muroran-it/bookdetail/p/KP00044264/
    学外からのアクセス方法は
    https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#kinoden
    を参照してください。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000054639

  • SDGs|目標5 ジェンダー平等を実現しよう|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/755749

  • 東2法経図・6F開架:780.13A/I88t//K

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

専門は、スポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究。関西大学文学部准教授。2015年トロント大学博士課程修了。著書に『〈体育会系女子〉のポリティクス―身体・ジェンダー・セクシュアリティ』(関西大学出版部)、監訳書にヘレン・レンスキー『オリンピックという名の虚構』(晃洋書房)、ジュールズ・ボイコフ『オリンピック―反対する側の論理』(作品社)がある。

「2021年 『エトセトラ VOL.6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井谷聡子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×