説得

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制作 : jane Austen  大島 一彦 
  • キネマ旬報社 (2001年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873762395

説得の感想・レビュー・書評

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  • ナポレオン戦争後のイギリスが舞台。
    爵位にこだわり見栄を張る家族の中で慎み深く暮らす主人公と戦争で一財産を築いた海軍佐官の物語。
    別れた過去を持つ二人が再び出会い、再度結ばれるまで。

    恋愛が主体の物語なのだけれど成り上がりの軍人を下に見るプライドだけが高い当事の上流階級の人々の姿が読んでいて面白い。
    主人公の身内は皆揃って自分たちが尊敬されるべき人間だと思っているあたりは苦笑してしまう。
    逆に脇役の大佐夫妻や郷士の家族は親切で良心的なファミリーとして書かれているから違いが際立つ。

    恋愛物が苦手な私でも普通に読めた。

  • これは…この文体じゃなければ、例えば原文で読んでいれば、全然印象が違ったんじゃないかなあと思う作品。話としては割とときめくラブコメにもなり得そうなんだけど如何せんこの文体が!なんか主人公がじりじりじりじりしていてとても英文学っぽいなあと思ったりしました。

  • この作品、映画では「待ち焦がれて」になっているが、この邦題は作品を読んでない人がつけたと思う。
    それにしてもこの本は難しい。映画も観たがちょっと便宜上ストーリーを変えてある。
    もう一回読まなきゃ。それにしても読みやすいとレビューに書いてあったから大島一彦訳にしたのに、「奴さん」とか古い日本語が出て来る。奴さんと言えば折り紙じゃないか。

  • 先日観た映画『イルマーレ』に出てきてたので読んでみました。

    狭い舞台でのそれほど劇的な展開のない流れなのに、楽しく読めたのは、やはり作家の腕だと思います。 
    気になる相手の一挙手一投足をいろいろ考えてしまう心理描写がよかったです。女としてはやはり手紙のシーンが一番いいかな。

  • ラストが新しく、そしてとても素敵。
    成熟した主人公に、一度離ればなれになった二人がまた結ばれるプロット。
    晩年の作品ということもあって、とても熟した、大人の物語だなと感じました。

  • 映画「イルマーレ」(ハリウッド版)で小道具として使われていた本。
    近代イギリスの上流階級の女性が、一度は別れざるを得なかった昔の恋人に突然再会し、そこから始まる物語。

    この時代背景や身分制度を踏まえた思考や心情描写が丁寧に書かれている。
    物語の展開がゆっくりであり、描写の主眼が主人公の女性の煩悶に充てられているため、そこに感情移入ができると、クライマックスのカタルシスが心地よいと思う。
    「イルマーレ」の主人公同士の手紙のやりとりと心情に魅力を感じた人は好みだろう。

  • アン・エリオットは27歳。その昔、ある男性と恋に落ちるも、結婚を断ってしまう。そして今その人、フレデリック・ウェントワースは海軍大佐となって帰ってきた。今でも変わらぬ愛を持ち続けているアン、一方過去のことは忘れてもはや何の興味ももっていないように振舞うウェントワース大佐。しかし最後には、お互い想い合い続けていたことに気づくのだった。ジェイン・オースティン最後の完成作品だけあって精練されている感じはする。でも初期の頃のわくわく感はあまりないかも。2007/09/17

  • 恋心は分別と良識によってどこまで押さえられるものなのか? おだやかな晩秋の光に彩られた愛の再生の物語。最も美しく、最も繊細な作品として仕上がった、ジェーン・オースティンの晩年の傑作。

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