日本魅録

著者 :
  • キネマ旬報社
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本棚登録 : 81
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873762784

作品紹介・あらすじ

俳優は、素晴らしい-実力派俳優・香川照之の「キネマ旬報」連載、ついに単行本化!撮影現場での秘話、共演者との写真が満載。

感想・レビュー・書評

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  • 香川照之玄人にも香川照之初心者にもおすすめの一冊
    文章がうまいのでとても読みやすい。内容も面白い。共演者のことはとにかくほめまくる。男性に対してが多かった気がする。ちょっとその褒め度合が過ぎてところどころオーバードライブして危ない感じに仕上がっている。自分の出演作の宣伝でもあるので、私はこの本の照之プレゼンにやられてものすごく出費した。照コンワールド芸炸裂。
    香川照之に泥酔する本

  • 決して主役を張るタマではなくとも、ワキではかなり売れっこの様子で、豊富にいい経験を重ねている。末は文筆業を望むと語るから、その際には憚りないところで業界の魅録を記されんことを期待したい。

  • 映画製作の舞台裏が俳優としての視点から紹介されていて面白い。

    精神的に強そうな人が、自身の弱さをさらけ出して書いているところに魅かれた。

  • 俳優である香川照之さんの、様々な現場における監督や俳優の魅力が散りばめられた著書。
    母が読んでいたので、私も斜め読みではあるが読んでみた。

    彼は歌舞伎役者の息子で東大卒。両親が離婚したことが、彼を勉強に駆り立たせたように思える。

    随所に東大卒の頭脳明晰さが見て取れ、一瞬読みにくいかと思ったが、慣れればこの方の言葉はすーっと心に入ってきた。

    最近、丁度気になってる俳優さん方が大勢この本に登場していて面白かった。

    理性と感性のバランス、自分もどちらかといえば理性が強い(香川さんタイプ)ので…とても共感を覚えました。

  • 今、一番気になる俳優さん、香川照之さん。
    この方の聡明さが光る・・・と評判だったので購入。
    とにかく全編にわたり、人を尊敬し、愛する、この人のあたたかいお人柄にあふれている。
    ちょっと辛口な裏話も期待したけれど、それは残念・・・ありませんでした。
    でも、演ずることに対する熱い想いがこれからの出演作にも期待させてくれる、愛あるエッセイでした。

  • そういや昔読んだことを思い出して登録。

    あれよあれよという間にナンバワン俳優さん。

    出すぎて飽きられないように息の長い俳優でいてください。。

  • この本は、香川照之さんがキネマ旬報誌に連載されたものを1冊の本にまとめたものです。

    友人の紹介で読むことにしたのですが、
    途中で読むことに挫折しそうな内容だった。
    というより、自分が映画について無知すぎ。
    日本の映画監督についていえば、ほとんど知らないので、
    そんな監督さんの名前が出てきても興味がでないのである。
    だから、知ってるような大河ドラマとか民放ドラマのネタしか
    興味を持って読むことが出来なかった。

    連載されてる雑誌が「キネマ旬報」なので、映画好きには
    たまらない内容になっているかと思います。
    また、自分の映画知識を確かめるにもいいかも。です。

    これからは映画監督についても、ちゃんとチェックしよう。

  • キネマ旬報に連載された「真正の役者マゾ」とも言うべき香川照之のエッセイを纏めたもの。まず文体がいい。言葉の選び方が巧みだ。特に変わった文体な訳じゃないのに香川さんにしか書けない個性が滲み出ている。まるで映画やTVドラマでの香川さんの演技のようではないか。役者は、殊、香川さんに関しては、状況を追い詰められて、追い詰められてギリギリ。窮鼠の状態で演技が爆発するという。キネ旬というメディア故、また過酷な現場の方が文章にしやすいという計算も多分にあるだろうが、酷寒の地のロケだとか、際限の無いリハーサルとか、リハだか本番だか判らない状態でどんどんキャメラが回ってるとか、そんな過酷な現場の映画がことごとく国際映画祭で大きな賞を受賞してるのだから、すごいことだ。取り上げられている映画やTVドラマは出演者やあらすじを見て最初から見る気の無かったものも多いのだが、香川さんの文体でその現場の様子を読むと、「見ておかなくては!」と思ってしまう。術中に嵌まってるかもな(笑)

  • この人の演技は本当にうまいと思うのだけど、本人はつい最近演じるということに目覚めたのか、意外だ。。

    ただ、本当に主役はあまりないのだけど、脇役での出演が多いこと。
    DVDを借りたら絶対に出てくる!!!というくらい、出てくるなぁ。
    主役を演じる人ももちろんすごいけど、脇役を極めていくのもすごいことの一つだなぁと思う。

  • <FONT COLOR=#000066><B>「…でもあまりに現場がヤバくて悲惨で狂っててさ、ホントのこと書けないんだよねー。って言うか、誰も信じてくれないんだよ、ホントのこと言っても」嬉しそうに中井貴一は語る。そうなのだ。この男も、あの中国のディープな現場から命からがら日本に帰還した傷病兵の一人なのだ。
    セリフを覚えて演技をすることは、例えば、東京にある自宅から沖縄の実家に自分のパスポートの入った荷物を取りに行き、それからハワイ旅行に向かう「二度手間の道程」のようなものだと私は思っている。セリフの記憶と感情の放逸という、2つの全く逆方向のベクトルの合体の上に演技は立脚している。</B></FONT><BR><BR>

    香川照之が自分が俳優をしてることの言い訳をし、共演者たちをひたすらベタぼめしているコラムをまとめた本。その人より、あんたの方が上手いけど…と誰でも思うのでは。中国映画への出演が大変過酷な状況を強いられるとうことだけはわかった。

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著者プロフィール

香川 照之(かがわ てるゆき)
1965年生まれ。ドラマや映画で俳優として活躍する一方で、教育番組で昆虫の魅力を子どもたちに発信。昆虫デザインの親子向け服育ブランド「Insect Collection(インセクトコレクション )」のプロデューサーを務め、文部科学省からは「こどもの教育応援大使」も委嘱された。


「2022年 『INSECT LAND(インセクトランド)トンボのアクセル、あわてんぼうのいちにち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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