もぎりよ今夜も有難う

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著者 : 片桐はいり
  • キネマ旬報社 (2010年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873763415

もぎりよ今夜も有難うの感想・レビュー・書評

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  • 映画館ともぎりと映画を愛しているんだなぁ。

    私も高校卒業を目の前にした冬休み,
    映画館でもぎりのバイトをしたことがあります。

  • 頭休めの読書。
    数年前だったと思うが、初めて彼女の文章に触れたのは「グアテマラの弟」だった。

    その時の文章のリズムが心地よく、今回もふらっと読んでみた。

    もぎり。
    今ではまずお目にかかれない、映画のチケットを切る、アレである。
    自分も子どもの頃に経験したぐらいだろうか。あんまり体験としての記憶にはないが、でもどこか懐かしさは感じる。

    そんな切り口から、実に様々な映画「館」の出来事が書かれている。

    「裏窓」にまつわる話が、とても面白かった。
    詳細は読んでみてください。

  • はいりさん節炸裂
    学生時代、映画好きでピンポイントで探し当てた
    映画館のもぎりのバイト
    その時代の想い出、映画館や映画にまつわる話
    「キネマ旬報」に連載されていたものの単行本
    ますます大好きになった同級生のはいりさん
    感じること、考え方、行動力が何故かふっと息が抜けて
    にやっと笑って、時にはがははと大笑いしちゃう
    移動中とか、ちょっとしたすきまの時間に
    ひとつづつ読んだ素敵なエッセーだよん

  • 私の田舎では、2本併映が普通で、家庭にビデオの無い頃、好きな映画は朝からお弁当を持って何回も見て、脳裏に焼きつけました。そんな頃を思い出す、映画を愛する本でした。

  • 18~25歳まで銀座の映画館で「もぎり嬢」をしていた片桐はいりさんの話しです。

    女優になっても「もぎり嬢」をしていたとき、自分が出演する映画が上映されていて
    (整形美女の整形前の役)、映画を観たお客さんが出口ではいりさんを見つけて驚いてしまう話しもあります。

    昔の、もぎり仲間と映画を観に行く時「こないだみたいに、お弁当を持ち込みますか?」と言いながら
    自分の言う「こないだ」が19年も前の出来事であったことに気が付いて慌てた話しなど。

    はいりさんの、もぎり人生を通して垣間見る昔の世相は微笑ましく懐かしい。

    いつかはいりさんに出会ったら、この本のどの話をしようかと思ってしまいました。

  • いや〜良かった。面白かった。「グアテマラの弟」がたいそう気に入ったのだが、本作はてっきり片桐さんが好きな映画のことを語ってるんだと思い、そんなに映画好きってわけでもない私は、読まなくてもいいかと思っていたのだった。「たな友さん」の感想で内容を知り、これは読まなければ!と飛びついて、期待通りの充実した中味に大満足。片桐さんが映画館のもぎり嬢という仕事を心から愛していることがしみじみ伝わってきて、本当に心地よい読後感だった。

    それにしても、映画を見に行ってふともぎり嬢の顔を見たら片桐はいりだった!というお客さんはさぞ驚いたであろうなあ。うらやましい。

    片桐さんも書いているが、かつての映画館にはいかがわしい匂いがたっぷりあった。清潔で明るいシネコンにすっかり慣れてしまって忘れていたが、二本立て三本立ての名画座が持っていた陰翳を久々に思いだして、何だかとっても懐かしくなってしまった。

  • はいりさんって、7年間も映画館のもぎりバイトをしてらしたんですね。(*^_^*)
    映画と映画館をこよなく愛されているはいりさんが、キネ旬に連載された映画館エッセイです。

    各回ごとのタイトルが、映画名のもじりで、その内容にも上手に関連付けられているお話がとても楽しい。
    私も、映画は映画館で観る、と思っているので、映画そのものと映画館という場との繋がりの嬉しさ、ときめきがとてもよく伝わってきた。
    そして、途中で、おっ!!(*^_^*) と嬉しかったのは、わが故郷、山形県酒田市の映画館、グリーンハウスと港座が取り上げられていたこと。どちらも私が進学で家を離れるまで、コアに通った映画館だったし、どちらもその佇まいが自慢だった。だから、映画「おくりびと」を観た時、港座が出てきたことにとても嬉しく思っていたのだけど、その関係で、今、酒田の町と港座が観光の名所になっているなんてね。そして、はいりさんが何度もいらしてくださってるんなんて。

    「もぎりやります」と声をあげ、実際に、今現在、時々、各地の映画館で“高場”に入られているそうなんだけど、お客さんはどんなにかびっくりされるかと。(*^_^*)
    私が映画の紹介文を書いている(かつ、実は月に数回、電話番もしている)新潟市の単館系の映画館にも来てくださらないかなぁ。 

  • はいりさんのお話はなぜこうも面白いのか。内容もさることながら、言葉の使い方も面白い。ぽちんと1人、とか、FAXを受信する時の音を、みみみみみ、だとか。
    読んでいてクスリと笑ってしまう。映画が好きな方なら必読の書!

  • 樹木希林が帯に書いてあるコメントが素晴らしい。
    「自分を知っている人は愉快だ」
    まさにその通り。
    この本の本質をそっと言い当てている言葉だと思った。
    この本、というか片桐はいり(別名:映画館もぎり)の本質というか。

    愉快な人だ。
    片桐はいりを通してみるこの世はキラキラと楽しげなんだろう。
    「映画館が好き」というそのフィルターがあるだけで、こんなにも幸福になることができ、さらにその想いを文章にすることで私たちにも伝染すことができている。
    素晴らしい本です。

    諸事情あって、涙腺がいまめいっぱい緩くなっている私は、この本が持つほんのりとした切ない愛おしさのようなものに、涙を誘われるのでした。
    わざとらしくなく、そしておそらくはいりさんの本物の想いであってわざとではないから、人の気持ちを揺さぶるのだと思います。

    くさくさしてる時、なんだか元気のでないとき、よむと良いです。
    自分の物差しをもう一度持ち直すきっかけになる本だと思います。

  • 偏愛ぶりが楽しかった。
    銀座文化の思い出話がメインディッシュ。
    地方の映画館めぐりを加えて、1冊の分量に。
    大森出身で、トットちゃんと同じ女子校、首相と同じ大学を卒業。日本の古典文学を学んだ。
    もぎり、学生、劇団と3足のわらじをはいて、よくぞ卒業できたものだ。
    補遺:売店のおばちゃん、「カーテンコール」の藤村志保。

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もぎりよ今夜も有難うの作品紹介

学生時代、映画館でアルバイトをしていた俳優・片桐はいりが映画への、そして映画館への、今も変わらぬ想いをあますことなくつづる。

もぎりよ今夜も有難うのKindle版

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