- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873763415
作品紹介・あらすじ
学生時代、映画館でアルバイトをしていた俳優・片桐はいりが映画への、そして映画館への、今も変わらぬ想いをあますことなくつづる。
感想・レビュー・書評
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この時代の
映画館
ちょっと怖いけど
行ってみたーい
働いてみたーい
いや
私が中学生までは
まだギリ
この頃の名残はあった
映画館の受付は
炬燵に入った
おばちゃんが
手作業で販売してたし
2本立てで
何周回って観ても良かったし
食べ物持ち込み
OKだったし
とにかく
どこもさかしこも
薄暗くて
一人映画派だったので
ちょっと
怖かったょね
自分の指定席的な場所があって
いつも2階席だったなぁ
あぁ懐かしい風景が
蘇って来た一冊
あ
本の感想じゃなくて
思い出話ばかりに
なってしまった
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とっても面白かったなぁ
自分が子供の頃は、まだこういう映画館が少し残っていたので、祖母と一緒によく映画に連れて行ってもらったことを思い出した
なんだか少し切ないような、アナログな時代が羨ましいような、気持ちでどんどん読んでしまった
なんか、いいな
映画って、作品そのものだけじゃなく、それを取り巻く環境が、いいんですよね
もっとこういう本が読みたいなあ -
いや〜読んで良かった。
片桐はいりさんの文才がすごいです。一人の映画好きとして、全ての話を愛さずにはいられません。購入して、手元に置いておきたいと思います。
(2021年 4冊目) -
内容(「BOOK」データベースより)
学生時代、映画館でアルバイトをしていた俳優・片桐はいりが映画への、そして映画館への、今も変わらぬ想いをあますことなくつづる。
顔を見ているとなんとなく落ち着かないので苦手だったはいりさん(ひどいのは百も承知)。かもめ食堂で気になり始め、この本で魅力に開眼しました。映画館への底知れない愛情がほとばしる文章はとても気持ちよく、ずっと読んでいたい魅力に溢れています。しかも文章が小粋で、くすっとしながらもなぜか懐かしさで胸がぎゅっとなるんですなあ。不思議な事です。
最近映画館で映画見ていないです。もともと足繁く通う事もなかったですが、一時期は毎月必ず映画見ていました。久々に映画館でわくわくしたいと思わせる本です。
しかしはいりさんのパワーはすごいです。未だに映画館でのモギリを趣味として続けているんですから。素敵な素敵なエッセイです。 -
映画館ともぎりと映画を愛しているんだなぁ。
私も高校卒業を目の前にした冬休み,
映画館でもぎりのバイトをしたことがあります。 -
頭休めの読書。
数年前だったと思うが、初めて彼女の文章に触れたのは「グアテマラの弟」だった。
その時の文章のリズムが心地よく、今回もふらっと読んでみた。
もぎり。
今ではまずお目にかかれない、映画のチケットを切る、アレである。
自分も子どもの頃に経験したぐらいだろうか。あんまり体験としての記憶にはないが、でもどこか懐かしさは感じる。
そんな切り口から、実に様々な映画「館」の出来事が書かれている。
「裏窓」にまつわる話が、とても面白かった。
詳細は読んでみてください。 -
私の田舎では、2本併映が普通で、家庭にビデオの無い頃、好きな映画は朝からお弁当を持って何回も見て、脳裏に焼きつけました。そんな頃を思い出す、映画を愛する本でした。
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ハムテルさん、早速読まれたんですね。(*^_^*)
はいりさんは好きな女優さんなので、私も楽しく読みました。「こないだ」が19年前って、ホ...ハムテルさん、早速読まれたんですね。(*^_^*)
はいりさんは好きな女優さんなので、私も楽しく読みました。「こないだ」が19年前って、ホント、よくわかります!2011/07/31
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いや〜良かった。面白かった。「グアテマラの弟」がたいそう気に入ったのだが、本作はてっきり片桐さんが好きな映画のことを語ってるんだと思い、そんなに映画好きってわけでもない私は、読まなくてもいいかと思っていたのだった。「たな友さん」の感想で内容を知り、これは読まなければ!と飛びついて、期待通りの充実した中味に大満足。片桐さんが映画館のもぎり嬢という仕事を心から愛していることがしみじみ伝わってきて、本当に心地よい読後感だった。
それにしても、映画を見に行ってふともぎり嬢の顔を見たら片桐はいりだった!というお客さんはさぞ驚いたであろうなあ。うらやましい。
片桐さんも書いているが、かつての映画館にはいかがわしい匂いがたっぷりあった。清潔で明るいシネコンにすっかり慣れてしまって忘れていたが、二本立て三本立ての名画座が持っていた陰翳を久々に思いだして、何だかとっても懐かしくなってしまった。 -
はいりさんって、7年間も映画館のもぎりバイトをしてらしたんですね。(*^_^*)
映画と映画館をこよなく愛されているはいりさんが、キネ旬に連載された映画館エッセイです。
各回ごとのタイトルが、映画名のもじりで、その内容にも上手に関連付けられているお話がとても楽しい。
私も、映画は映画館で観る、と思っているので、映画そのものと映画館という場との繋がりの嬉しさ、ときめきがとてもよく伝わってきた。
そして、途中で、おっ!!(*^_^*) と嬉しかったのは、わが故郷、山形県酒田市の映画館、グリーンハウスと港座が取り上げられていたこと。どちらも私が進学で家を離れるまで、コアに通った映画館だったし、どちらもその佇まいが自慢だった。だから、映画「おくりびと」を観た時、港座が出てきたことにとても嬉しく思っていたのだけど、その関係で、今、酒田の町と港座が観光の名所になっているなんてね。そして、はいりさんが何度もいらしてくださってるんなんて。
「もぎりやります」と声をあげ、実際に、今現在、時々、各地の映画館で“高場”に入られているそうなんだけど、お客さんはどんなにかびっくりされるかと。(*^_^*)
私が映画の紹介文を書いている(かつ、実は月に数回、電話番もしている)新潟市の単館系の映画館にも来てくださらないかなぁ。 -
はいりさんのお話はなぜこうも面白いのか。内容もさることながら、言葉の使い方も面白い。ぽちんと1人、とか、FAXを受信する時の音を、みみみみみ、だとか。
読んでいてクスリと笑ってしまう。映画が好きな方なら必読の書! -
樹木希林が帯に書いてあるコメントが素晴らしい。
「自分を知っている人は愉快だ」
まさにその通り。
この本の本質をそっと言い当てている言葉だと思った。
この本、というか片桐はいり(別名:映画館もぎり)の本質というか。
愉快な人だ。
片桐はいりを通してみるこの世はキラキラと楽しげなんだろう。
「映画館が好き」というそのフィルターがあるだけで、こんなにも幸福になることができ、さらにその想いを文章にすることで私たちにも伝染すことができている。
素晴らしい本です。
諸事情あって、涙腺がいまめいっぱい緩くなっている私は、この本が持つほんのりとした切ない愛おしさのようなものに、涙を誘われるのでした。
わざとらしくなく、そしておそらくはいりさんの本物の想いであってわざとではないから、人の気持ちを揺さぶるのだと思います。
くさくさしてる時、なんだか元気のでないとき、よむと良いです。
自分の物差しをもう一度持ち直すきっかけになる本だと思います。 -
はいりさんが映画館とのかかわりを綴ったエッセイ。学生時代に銀座文化といういまのシネスイッチ銀座でアルバイトしていた頃のことや、最近でも各地の古い街の映画館を訪ねたりしていることなど、読んでいると本当に映画が、映画館が、映画文化が好きなんだなあと思う。わりと最近、たしかテレビではいりさんが蒲田の映画館で押しかけもぎり嬢をやっていることを知ったけど、それを始めたときのことも書いてある。
はいりさんは「世の中に、ちょっぴり愉快な悪戯をしかけたい」(p.217)と思いながら生きているらしいけど、ほんとこの人は見ていてもそうだけど、文章を読んでもそんな心意気を感じるなあ。
書題のように各編のタイトルも実在の映画のタイトルをもじっているんだけど、名画はともかく、後半は(当時の)最近のものをもじっていたりして、ちょっとうまくないな……っていうかわかんないってものもある。おまけに各編の末に何をもじったかって答えも載っているんだけど、そこはわかる人がわかればいいんじゃないって思う。 -
片桐はいりさんの2冊のエッセイを読んで、すっかり文章のファンになってしまったので、こちらも楽しみに拝読。
経歴は存じ上げていなかったので、長年のもぎり嬢としての経験の数々、そして、映画愛、映画館愛が溢れていて、とっても楽しめる一冊。
シネコン以外の映画館は、ミニシアター系ぐらいしかあまり行ったことが無く、この時代の映画館の雰囲気や鑑賞スタイルがなかなか新鮮でした。
今はまた応援上映とかも出てきて、新しい鑑賞スタイルもでてきているのかな。 -
映画好きでよかったと思える。各地の映画館巡りをしたくなる。トム・クルーズの魅力がわからないのは自分だけじゃないのだと、勇気をもらえる。
はいりさん今夜もありがとう。です。 -
何歳になっても好きなものを貫いている感じがいい!
映画館て、シネコンとミニシアターという大きな括りでしか見てなかったけど、地域や映画館によって特徴がずいぶん違うのだと知りました。その辺りも含めて、片桐さんの目線が興味深かったです。 -
活弁士面白そう
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映画そして映画館という空間をこよなく愛し、そこで働いた事もある者としては、映画館の今昔物語として非常に面白いです。
自分はもぎりのコツ、最後まで掴めなかったなあ(しっかり折り目つけないと綺麗に破れなかった人間です)としみじみ懐かしい気持ちにも。