謎解きの英文法 使役

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  • くろしお出版 (2014年10月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874246382

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謎解きの英文法 使役の感想・レビュー・書評

  •  高校で習う内容、あるいは辞書に書いてある記述から一歩踏み込んで、さらに奥深い事実を探究する「謎解きの英文法」シリーズで、この本では make / let O do, persuade / cause O to doといった使役動詞の語法について扱っている。
     ただ、いくつかの項目は、徒に難しく分析されている感じがした。例えば、「強制使役」と「自発使役」の話は、むしろmake OCでO=Cの状態を作り出す、という原義を先に会得するものだと思うんだけど、どうなんだろう。だからわざわざ「強制」と「自発」という2つの意味があってなぜ相反する意味があるのだろう…、という思考過程は生まれないんじゃないかと思った。また、「make自発使役受身文」の適格性の可否、実は「by句の行為者性」の程度に還元されるということは、そもそも受身文の適格性について、はじめに議論して欲しいと思った。なのでやっぱり徒に難しくなっている気がする。
     …と、読んだ時に思ったことを忘れないうちに書いたけど、やっぱりこの本は、英語に興味のある人にとって面白い。色んな事実から帰納的に仮説を立てて、それを検証していくというひとつの言語研究のモデルを提示してくれるところが、まさに「謎解き」をしている感覚で楽しい。語彙的使役(stood the children up)と迂言的使役(made the children stand up)の話が特に面白かった。日本語にも「寝かせた」と「寝させた」の違いがあるというのには初めて気付いた。また、Let it go.とLet it be.は違う、というのも面白かったし、persuade / coax O to doの「暗意」とcoax O into doingの「含意」の違いも興味深い。他にもinto doingの形を取る動詞、あるいはout of doingを取る動詞はどうなんだろう、と思った。(14/12/13)

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