内村剛介ロングインタビュー―生き急ぎ、感じせくー私の二十世紀

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  • 恵雅堂出版 (2008年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874300404

内村剛介ロングインタビュー―生き急ぎ、感じせくー私の二十世紀の感想・レビュー・書評

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/salon/salon39.php

    ゲスト五木寛之さんの人生を変えた一冊。

    「これが、内村さんがお書きになられた自分の思想を述べた一冊の本ではなくて、こういうインタビューに答えて語られた『語り』であるというところに僕はすごくこれを大事に感じるところがあるんです。」(五木寛之さん)


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • 深い共感が導き出した稀有な記録、と吉本隆明に言わしめた、少年時より渡満し、哈爾濱学院に学び、シベリア抑留を経て、戦後日本を生き急ぐ日々の中で、遂にソ連崩壊を見届けるに至る内村剛介の歩んだ軌跡。ここには20世紀という時代が負った痛切な軋みが反響している。

  • 20090428 浦安中央図書館 【借入】

  • 1月30日に88歳で身罷った内村剛介から、いったい私は何を学んだのでしょうか?

    出会いは、高校生の時に読んだトロツキーの『文学と革命』(現代思潮社・1969年刊)でした。そう、最初に彼は翻訳者として私の前に現れたのでした。

    そんなことより、彼のシベリア体験です。敗戦後も拘束され、なんと1956年に至る25歳から36歳までの11年間を、人生の内で最も貴重な時間を、シベリアに抑留し続けられ、とてつもない地獄を味わった内村剛介。その間、調書のサインをいっさい拒否して、尋問と飢餓と孤独の中で、それこそ、ソ連が死ぬか・自分が死ぬか、と、断固として対決して、主義ではなく生き方を貫いた、類まれな男の中の男。

    その行動に値する、真の英雄としての評価を得て、羨望の眼差しで見られた輝かしい生涯だったのかどうか、リアルタイムでお追っかけたり伝記的な知識がないので存じませんが、どうもそうではないみたいなのです。

    その体験からほとばしる、日本での早期のソ連・スターリン批判は、貴重なものなのですが、どうかすると反左翼側に利用されたり祭り上げられたりしたきらいがないでもないと思います。

    残念ながら彼は詩や小説をあまりものせず、そして不幸にも、明確な論断より晦渋を好む日本の知識人層・読者層にとっては、中途半端な転向者の、曖昧な実存とか、いいかげんなヨーロッパ近代にいかれっ放しの、埴谷雄高などの方が受けがいいようなのです。

    ところで、卑近なことでは、同じような体験をした人物を、身近で何人か知っていますが、彼らは皆一様に、その反動のように、帰国後がむしゃらに働き詰めて、やがて社長とか会長とか言われる通俗の極致=奈落の底に落ちて、そしてその挙句【いえ、ひょっとして初めからの目的だったかもしれませんが】何人もの愛人を持ったり、タイやカンボジアで幼児買春に精を出したりしています。彼らは皆一見して善良そうにみえたり、中には人格者と見間違う者もいる有様ですが、本当はまったく違う人間の屑です。その親戚の伯父さまから幼少の頃以来お小遣いを頂いている私は恥知らずにちがいありません。

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内村剛介ロングインタビュー―生き急ぎ、感じせくー私の二十世紀の作品紹介

吉本隆明氏、激賞!「真正面からの問いと、深い共感が導き出した稀有な記録」
 ソ連が死ぬか、俺が死ぬか。かつてスターリン獄に幽閉されてあったとき、自分一個の実存と全ソ連の存在を等置した青年は、壁の中で一人レーニン全集に読み耽る。本書は、十一年後帰国した彼が、その後いかにして独立的な思想者、ロシア学者として生成したか、ロシアと日本への深い愛憎の核心を語る。
 少年時より渡満し、哈爾濱学院に学び、シベリア抑留を経て戦後日本を生き急ぐ日々の中で、遂にソ連崩壊を見届けるに至る内村剛介の歩んだ軌跡には、二十世紀という時代が負った痛切な軋みが反響している。

内村剛介ロングインタビュー―生き急ぎ、感じせくー私の二十世紀はこんな本です

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