光の教会安藤忠雄の現場

著者 :
  • 建築資料研究社
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874606964

感想・レビュー・書評

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  • 2016年9月3日読了

  • 想像通り
    これって実際働いている人や、これからやろうと思ってる人にはとってもいいよね

  • 有名な建造物を見ても今いちピンと来ない建築素人の私でも面白く読めた。それは安藤忠雄という人の魅力?屋根のない光の入る教会ではダメなのか?色々な人の思いが伝わってくる。

  • 安藤忠雄の現場は大変だ。読んでいるだけで胃が痛くなる。
    まあしかし、普通のことを普通にやっていては世界的な評価など得られるものではないですもんね。
    建築家、施主、施工者という異なる立場の登場人物にそれぞれ共感が持て、著者の作家としての力量が感じられる。特に完成後急逝した工務店の一柳氏についての建築家の思いがよく伝わる。

  • 著名な建築家・安藤、安藤の設計であれば出血受注する土建会社社長・一柳、その従業員那須、そして茨木教会の軽込牧師、役員(また毎日記者でもある)・宮本など登場人物の熱意が一つの美しい教会誕生へ。特に安藤忠雄が苦労の末、若い日にプロボクシング選手を目指し、大卒でない身ながら、建築の道で成功するまでの、前半も面白く、画期的な教会完工までの物語りも、特にクリスチャンとして教会建築の過程に興味がある私にはこたえられない楽しい内容でした。光の十字架をしかも吹きさらしでというアイディアへの安藤の情熱と教会の人たちの気持ちの変化が手に取るように分かりました。

  • 光の教会ができるまでの話。
    大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したとのことで、図書館で借りて来ました。著者は、建築家。

  • 安藤忠雄は、今や日本を代表する建築家の一人と言っていい。独学、ボクサー経験者という経歴故か、マスコミもよく採り上げるのでその風貌は多くの人の知るところである。京都の三条木屋町にあるビルはかつて見たことがある。高瀬川の水を建築の一部に入り込ませるという発想が新鮮だった。その外部と内部の通底というコンセプトは、大阪府茨木市に建てた通称「光の教会」でも共通している。教会を建てたいが金はないという施主に「それならいい物ができるかもしれない」という建築家の言葉は驚きを通り越して奇怪でさえある。金がないからこそ贅肉を削ぎ落としたシンプルな物が作れるというのが安藤の考えだ。安藤の頭の中にはシトー派教会の質素な佇まいが生きていた。しかし、建築は一人でできる物ではない。設計・施工と一口でいうが、図面で書いた物を具体化するには多くの人間の意志や情熱、それに労苦を必要とする。いいものをつくりたいという建築家の思いに引っ張られるように、赤字覚悟で動く人々がいなければ、この教会はできなかった。当然できあがった建築物は建築家の作品として扱われるのだが、この本を読んだ後では、単にそうは思えなくなる。丁寧な聞き取りを重ねた上で、複数の関係者の視点から書かれているためか、ドキュメンタリーなのだがよくできた小説を読んでいるような気にさせられる。一つの建築が、どのような過程を経て本当の建築物になるのかを教えてくれる。こんな本が今までなかったのが不思議である。

  • 2000.12.9.初、並、帯付
    2013.1.17.津BF

  • 逗子図書館で読む。非常に興味深いノンフィクションでした。この本が大宅賞を取ったとき、僕は冷ややかでした。このノンフィクションが面白いのではなく、安藤さんが面白いと思っていました。そんな本ではありませんでした。まず、文章が抜群にうまいです。当事者の中に、新聞記者が含まれていたという幸運もありました。図書館で読む本ではありません。再読の価値があります。

  • 再読

    安藤忠雄の執念はもちろん
    担当者や施工会社の努力たるや

    建築学科を卒業したけれど
    建築家はなにをして
    建築事務所はなにをして
    施工会社はどうやって施工して
    職人はどう動くのか
    施主はどう考えるのか
    そんなことは全然イメージできなかった

    建築で生きていこうという
    窓口になる本

    安藤忠雄のすごさが
    わかる本

    ”建築”とは何かを
    突きつける本

    ちなみに
    講演会かなんかで
    十字架のガラス
    なくしてやろうと思ってますと
    安藤忠雄はまだ言っていました
    すごいなあ

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