観光コースでない東京 新版: 「江戸」と「明治」と「戦争」と

著者 : 轡田隆史

• 高文研 (2004年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

こんな東京知っていますか?元朝日のベテラン記者、TV解説者が、軽快な名文に乗せ、今も東京に息づく"歴史"の現場へと案内します。

感想・レビュー・書評

[散歩かふぇ ちゃらぽこさんの感想 · 2011年12月22日]

タイトルも表紙も宣伝文句も、どちらかというとサブカルっぽいテイストですが、実際にはかなり手ごたえ・歯ごたえのある散歩本です。

「刑場」「事件現場」「戦争遺跡」など、キレイな景色のカラー写真と可愛らしいイラスト地図で散歩コースを紹介する本には載っていないような（あるいは「周囲にこんな場所もありますよ♪」とちょこっとだけ触れいる程度の）、「負の遺産」ともいえる場所を、マジメに取り扱っています。

より深く散歩道を極めるためには、こういう方面に目を向けてもいいのでは。勉強になる一冊です。

[alexxさんの感想 · 2011年12月10日]

期待を裏切らない良書！
東京の戦跡・刑場跡・歴史秘話が残る場所を余すところなく解説。
肉弾三勇士像とか両国の被服工廠とか知らなかった情報も多い。
五日市憲法についても初めて知ったけどロマン溢れる感動的な話だったな～。

著者プロフィール

轡田隆史（くつわだ・たかふみ）
１９３６年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞東京本社に入社。社会部デスク、編集委員などを経て論説委員となり、１９９６年までの８年間、夕刊一面コラム「素粒子」の執筆を担当。その後、編集局顧問となり、１９９９年に退社。テレビ朝日系ニュース番組「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」などのコメンテーター、日本大学法学部非常勤講師を務めたあと、現在は著作、講演などで活躍中。日本記者クラブ、日本ペンクラブ、日本エッセイスト・クラブ、日本山岳会会員。ポーラ伝統文化振興財団評議員。
著書に、『「考える力」をつける本』『１００歳まで読書』（以上、三笠書房）、『６０歳からの人生の整理学』『「考える力」をつける読書術』（以上、三笠書房《知的生きかた文庫》）などベストセラー、ロングセラーが多数ある。

「2021年 『快老生活のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」