ドイツは過去とどう向き合ってきたか

著者 :
  • 高文研
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874983782

感想・レビュー・書評

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  • いつも不思議に思うことがあります。
    第2次世界大戦後、長い時間だけが流れましたが、未だに周辺諸国から戦争責任や歴史認識を問われます。しかしドイツは、ホロコーストや侵略などヨーロッパのたくさんの国々に惨禍をもたらしたのに、今は周辺諸国からゆるぎない信頼を得ています。この日本とドイツの違いは何なのだろう?
    その答えをこの本は教えてくれます。

  • 自国の負の歴史と、生真面目に向き合う姿勢は、日本にも見習うべきところが多々あるように思う。

  • 第二次世界大戦下において、ナチドイツがした残虐の行為の数々は世界的に知られているが、終戦後ドイツ人がその過去を精算するためにどのような行動をとってきたかが不明瞭なところがあった。この本は彼らが他国との相互理解、関係改善のためにしてきた行いが挙げられており、初めて知ることが多かった。
    通読して、韓国や中国との歴史的な軋轢を修繕しようとしない日本が情けないなと思った。主体的に過去を顧みて、他国、他民族との関係改善に尽力するドイツ人の態度は、戦時下に政府がした悪行の内容は違えど、今の日本人が見習うべきところがある。

  • 2008年6月

著者プロフィール

1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。
著書に『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか』『ドイツ人はなぜ、年「290万円」でも生活が豊かなのか』(ともに小社刊)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか』(SB新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」』(NHK出版新書)など多数。『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』(高文研)で2007年度平和・協同ジャーナリズム奨励賞受賞。

「2023年 『ドイツ人はなぜ、年収アップと環境対策を両立できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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