- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784874984376
作品紹介・あらすじ
念願の教職についてわずか半年、三人の新採教師が自ら命を絶った。なにが彼女らを追いつめたのか?今、教育現場を取り巻く過酷な現実を洗い出し、再生への道を探る。
感想・レビュー・書評
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『現代教師論』という科目のテキスト。
現在の学校の教育現場はシビアですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後の砦となるのは教職員同士の繋がり。
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木村百合子さん他、3名の自殺した新採教師の事例。ADHDの子どもとのかかわり、保護者対応の難しさ。管理職や同僚が追い打ちをかける。小学校教諭3名の手記は貴重な記録。北海道教育大学教職大学院 福井雅英教授「メモでも何でもいいので、その時感じたことを残しておく」、岩辺泰吏先生「記録することは自分自身のくらしをよくするための闘い」である。久冨先生「同僚性というトリッキーな言葉を使う必要ない」
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いったい教育の現場はどうなってしまったのだろう。
教師になりたくて懸命に勉強し,やっと念願の教師になったというのに,1年も経たないでやめてしまう人が後を絶たないという。
本書には,やめることもできないでただただ一人で悩み,そして自ら命を絶った若い教師にスポットを当て,現場で起きている「危険な姿」をあぶり出している。
自ら命を絶つすれすれのところで思いとどまった人の話も聞けて「若者たちが夢を失わない教育現場のあり方」を考えさせてくれる。
同じ職場での「同僚性」も大切だろうが,学校外での同職の付き合い(サークル)のようなものが力を発揮するだろう。同僚では言えないこともあるだろうから…。