非常の知: カプラ対話篇

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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875021483

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  • 病は有機体の、社会の、生態系の不調和の現れ

    ストレスはシステムの中をたらい回しにされているボール

    どんな生態系でも競争を協力は常にダイナミックなバランスを保っている。 ヘイゼル・ヘンダーソン

    自分自身の中の循環
    生物学的サイクル

    その問い自体が私にはひっかかる。それを問題にすることすらしっくりこない。

    全ての観点や利害を統合することは絶対に不可能です。唯一可能なのは出発点で誠実であることなんですが、この誠実であるということが痛みをともなうんです。 ヘンダーソン

    何か新しいものが現れた場合、バランスがとれるには少し時間がかかる。

    我々の社会の一般パターン
    聖職者はあまりスピリチュアルではないし、弁護士は法を破ることに関して恥を知らず、医者はあまり健康ではない。

    子供の頃の母権制の記憶
    六十年代のヒッピー運動は男性と女性の本性に対する父権的決めつけを打ち破った。
    七十年代にはフェミニスト意識が浮上する。

    スタン・グロフ
    R・D・レイン

    六十年代の女性スター ジョーン・バエズ ジョニー・ミッチェル グレース・スリック

    シャーリーン・スプレットナク
    フェミニズム-エコロジー-霊性-精神性 女性の霊性
    あらゆる存在の一体性 周期的な刷新のリズムの強調 生命プロセスとの繋がり 女性の霊性
    父権的宗教の失敗-父権性の衰退→脱父権的形態の霊性へと向かう文化
    父権的宗教は最近の発明に過ぎない(大体二千年) 二万年以上の『母性中心』文化における女神宗教のあとで、父権的宗教が登場。
    『古代ギリシャの失われた女神 Lost Goddesses of Early Greece』
    前ギリシャ期の女神神話の美しい詩的解釈
    『女性の霊性の政治学 The Politics of Women`s Spirituality』
    スプレットナク編 フェミニストの古典
    「身体を通して考える」女性の能力の「霊性、政治的意味」の詳細の研究

    女性の霊性 エコロジカル ネイティブ・アメリカンの霊性 道教 生命肯定 地球指向の霊的伝統に近い

    ディープ・エコロジー 深層生態意識
     全生命の一体性の自覚
     その多様な現れの相互依存性
     自然の変化と変容の周期

    直感を信じ、常に目と耳だけを開いているようにすれば、望みは叶う。

    システミックな知恵 良いことをしても、同じ事を繰り返すのは必ずしも良いことではない。

    成長と崩壊のサイクル 全ての生命の特徴
    全ての生けるシステムにおいて、衰退と死は再生のための前提条件だ。
    ほんの「いくつかのもの」が崩壊しても、世界は壊れたりはしない。

    カール・サイモントン
    ストレスの多い状況に直面した人にはいくつかの病理的な逃避ルートの選択肢がある。身体的病気、精神的病気、反社会的行動。
    病気は問題解決者
    ガンと心臓病は情動的な要因があると証明された。
    幼児体験は、断片として残っていて、大人になっても人生の中に統合されない。子どもの頃自分が愛されていないと思っていた人は、幼児体験のその部分だけを断片的に、終生自分のアイデンティティとして引きずるようになります。そうしたアイデンティティを実現しようとして費やしているエネルギーは莫大なものです。人間は往々にして自分自身に関する断片的なイメージのまわりに、すべての現実感を創りだしてしまうんですね。その現実感を維持するだけのエネルギーがなくなったときに病気になる。
    辛い体験を人生に統合させずに孤立させてしまう傾向は、誰にとっても問題です。

    生き方を変えることこそ、信念を変えていく現実的な方法です。

    洞察に行動を伴わせることの難しさ。

    患者が自分の生活を立て直すつもりなら、病気以前に何があったのか、どうして病気になったのかを知ることが大切なんです。昔を振り返って、生活の不健康な面を分析することが非常に大事になってくる。従って、治療の過程では患者がどう変わるべきか知るために、自分で責任をとるという視線が大事になってくる。

    患者というものは成長するにつれて少しずつ、自分で防衛機構を修正して、新しいやり方で自分の生き方に注意を払うようになるものです。

    あなたがガンを手放す気になるまで、ガンを取らないことにしましょう。ガンもとても役に立っているんですよ。

    病気の原因となった基本的な問題を解決しないで、ただ症状だけを取り除くのでは、患者はまたストレスの多い生活に直面しなければならなくなる。それは「~さえなくなったら、私は大丈夫」という希望がなくなったぶん、より一層破壊的だ。

    表現することは、絶望を救う。

    『ターニング・ポイント』フリッチョフ・カプラ
    あらゆる病気は、心身相関的なもの。

    叡知へ至る道は実践だけ サイモントン

    非常に強い競争パターンを持った人達はこんなことを言うかも知れません。「先生の治療成功例の一つに数えられるために良くなるつもりなんかありませんよ」グロフ

    自分自身を信頼していない人間に、他人を信頼することはできない。彼らの育つ家庭及び社会環境の中では、否定こそが最も効果的な生存メカニズムになっている。

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