花の知恵 (プラネタリー・クラシクス)

  • 工作舎
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本棚登録 : 121
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875022022

感想・レビュー・書評

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  • 本当は蜜蜂の方を買いたかったのだが、たまたま本屋のメーテルリンクの本はこれしかなかったので読み始めた。
    最初は花の精密な仕組みに感心していたが、本の半分以上は花がいかに昆虫を誘って生殖するかという話で、「花って結局それしかないのー」と少し辟易としてしまったが、メーテルリンクの賛美が凄いのでまあ良いと思う。
    終盤になると花の生殖というかの話から急に宇宙霊が、とか言い出して「ああ、そういう宗派かなんかの人だったんだ…」とは思うものの、時代的な問題もあるので気にせず読んだ。
    とにかく「花とはこのように素晴らしいものなのだ」と賛美するパワーは物凄い。
    また、結局は生殖なのねーと思ってしまうが、光とは生命の方側にあり、生命の無い所とはぶっちゃけ死でしかないのだから、生命賛美は生産的で宜しいかと思いました。

  • 『蜜蜂の生活』等々、工作舎から出てるメーテルリンクの著作全部がとても気になる。ただ、今在庫がありそうな新装版は見た目あんまり好みじゃないのが悩みどころ。旧版を探すべきか。

    先行する研究成果の著作をなぞることはしない、という旨の断りに「これは」と思った。つまりその道に明るくない、研究畑の外にいる人向けに、そのエッセンスを掻い摘んでお届けしようというスタンス。著名な研究者とその著作を紹介することにも怠りなく、やさしくも行き届いた充実の読み応えに唸らされた。著者の情熱と出版文化の円熟を感じる。
    邦題について、訳者は「知性」としたいところを出版社の意向で「知恵」とさせられた事情が気になる。語感のキレがいいからだろうか。それとも「恵」の字面を良しとしたのか。

  • [ 内容 ]
    『青い鳥』の作家メーテルリンクが綴る忍耐の博物誌。
    カエデのプロペラ、ミモザの戦慄き、セキショウモの悲劇、セージの愛の罠、ランの複雑な仕掛け…。
    花の図20余点収録。

    [ 目次 ]
    花の知恵(植物;運命;種子;果実;根;ダンス;浮遊;悲劇;炯眼;婚礼;花;発明;天才;機械;ラン;昆虫;受粉;改良;想像力;単純化;蜜腺;細工;適応;一般知性;自然;幸福;地球霊;洞窟;意志;精神)
    香り

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  • 番号 資料番号 所蔵館 本の場所 ラベルの記号 貸出状況
    1 0052893 市立図書館 一般開架 470 かりられます

  • 植物に対する愛情と観察眼に満ちた本。装丁も図版も良。ただ、ひたすら花の生態の描写に徹しているので、花に詳しくない自分にはいまいち心に迫るものがない。

  • カテゴリ:モーリス・メーテルリンク

    借りた所:川崎市図書館
    借りた日:2006/03/31

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著者プロフィール

モーリス=メーテルリンク
1862年ベルギー生まれ。詩人、劇作家。代表作に、戯曲『青い鳥』『ペレアスとメリザンド』『マレーヌ姫』、エッセイ集『ガラスの蜘蛛』『蜜蜂の生活』など。1911年にノーベル文学賞を受賞。
第二次大戦中、ナチス・ドイツのベルギー侵攻にあい、ポルトガルからアメリカへ渡る。戦後、フランスへ戻り、1949年ニースにて死去。

「2013年 『青い鳥 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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