感じる・楽しむ・創りだす 感性情報学

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875023784

感想・レビュー・書評

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  • これで勉強しようとする立場であれば、雑多な印象になると思いますが、感性というつかみどころのない対象について、それぞれの研究者がどのように挑戦しようとしたのかという簡単な説明と思えば、有意義な一冊と言えるかもしれません。

    感性について客観的に論証するのはとても難しいことですし、本質的な矛盾をはらんでいます。「客観的に」というのは「万人にとって」となりますが、感性とはもともと主観的なもの。ある人は「面白い」と思っても、他の人は「ぜんぜん分からない」と言う、それは当然のことでしょう。(p.3)

    “ニュートンの絶対空間のような場所でモノの位置が動かされたから分からなくなっているのではなく、体で感覚的に何がどこにあるかを記憶していたのに、手でさぐってもモノにたどりつかずに困っているのです。体の記憶は重要なのです。”(p.15 乾)

    欲張った言い方をすれば、数学や物理ができるのは当たり前、人間に関心があって美しいモノにも敏感な若者がどんどん育って、この分野を担ってくれるといいと心より願っております。(p.334 原島)

  • 工学は、今や感性をキーワードに研究を進めているとか。工学は人間に興味津々だ。心理学からも工学へのアプローチを積極的にしていくべきだ。
    故波多野先生の項に感銘を受けた。さすがとしか言わざるを得ない。他の先生方も、とても魅力的で面白いことを研究している。どんな分野の人が読んでも、ある程度楽しめる内容になっている。

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著者プロフィール

ルーテル学院大学総合人間学部教授

「2022年 『世界の社会福祉年鑑2022(第22集)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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