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- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875023852
感想・レビュー・書評
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天才が普通の人に向けたエッセイで、時代もまちまちなものがあるが、実に感動するのが多かった。
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「知の巨人」といわれるにはそれだけの理由がある。
フリーマン・ダイソンは現在存命中のそんな人の1人だ。世界的に著名な天文学者であり、物理学者である。SF好きの人なら「ダイソン球」とか「ダイソン環天体」でピンとくるはずだし。「ガイア・シンフォニー」でもおなじみだ。
彼のすばらしいところは、科学の持つ問題点と将来へ渡る明るい展望を、等しい距離感覚で、私たちのような一般人にわかりやすく語りかけてくれるところだ。
この本には年代順にいろんなことが書いてある。地球温暖化と行方不明の二酸化炭素、身の丈にあったプロジェクトの大切さ、偉大なる科学者たちとの思い出等々。中でもファインマンについて語っている最後の十数ページは、ファインマニアにはうれしい限り。もう一度「ご冗談でしょう、ファインマンさん」を読みたくなって来た。(「ご冗談でしょう、…」をまとめたラルフ・レイトンの名前も、当然ながら登場する。先日、当のレイトンと会う機会を得たが、彼の口から「ダイソンは息子と折り合いがよくない」というようなことを聞くとは思わなかった。)
さしあたって、この本を読んで切実に思ったのは、地球温暖化予防の解決策として、エアコン回して暮らすのはかまわないが、その分樹を植えましょう、ということです。(大阪の夏はエアコンなしでは暮らせんから、気休めになります)
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