元禄心中記〈地の巻〉

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著者 : 栗本薫
  • 光風社出版 (1995年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875193838

元禄心中記〈地の巻〉の感想・レビュー・書評

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  • 天の巻が上で、地の巻が下になっている。
    元禄無頼の続編で、同じ時代の心中に関するものを集めたもの。
    心中といっても,男女と限らないところが栗本薫の流儀。

    筆者が栗本薫でなければ,この分野は読まなかったろう。
    読んだというか,斜め読みです。

    「やおい」という言葉が有るが、山はあるし,落ちもついている。

    江戸時代の物語。
    武士社会の怠惰な生活を描写している。
    栗本薫らしい世界。

    栗本薫が誰に一番親近感を持っているか。
    栗本薫が誰に一番あこがれているか。
    どういう生き方を良しとしているか。
    それが意味なのだろう。

    細かいところに言及する気にはならない。
    元禄無頼が文庫になっているのに,
    なぜ,本書は文庫になっていないのだろう。

    栗本薫が趣味で書いたものなのだろうか。

  • 昔、菊池寛の「敵討ち」に特化した短編集を読んだときには敵討ちひとつを巡ってこれほど多くの物語があるのか、と思わされたが、「(男同士の)心中」を巡った2冊の地の巻・天の巻を読んでみて、また同様に感嘆した。
    愛しているからこそ相手の体を傷つけたい、苦しませたいという歪んだ嗜虐者の描写は凄くエグイし正視できないような表現もあるが(「心中油地獄」は酷い)が、その異様な妄執は単純な愛情などひとたまりもない程迫力があり、嗜虐の大御所団鬼六も真っ青では、と思わせる。昔読んだ団鬼六の「美少年」は、女のような所作で媚や恥じらいなんかも見せるような、あまり男性的なところがないという特徴だったと記憶してるけど、栗本薫の描く少年達は、もちろん性格は多彩でこれと一辺倒ではないのだが、「青々しく凛然として、いかに惨く扱われようといささかの崩れもない氷雪に似かよった純潔」(本文より)をもつという特徴が際立ってると思う。読む側としてはこっちのがそりゃもう魅力的なわけだ

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