誰がために鐘は鳴る ラジオドラマCD付き (イングリッシュトレジャリー・シリーズ)

  • 語学春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875685548

作品紹介・あらすじ

言語の学習にはテレビ、ビデオよりもラジオ、CDの方がはるかに適している。それは音だけが唯一のコミュニケーションの手段だからだ。耳の働きは鋭敏となり、英語リスニング力はそのぶん確実に上達する。アメリカで制作されたこの『イングリッシュ・トレジャリー(英語の宝箱)』は、その点リスニングの究極の教材といえる。

感想・レビュー・書評

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  • 今から約70年前のスペイン内戦での、ロバート・ジョーダンとマリアの長編恋愛劇。ヘミングウェイの文章の男臭さ・ハードボイルドさ具合が混然として、独特の世界観を形作っています。

    主人公に負けず劣らず、アンセルモやピラール、パブロといった脇役の個性がすごい!そして重い!個々の人々の心理描写の何と深いことでしょう。でもって、最期の、重傷を負ったジョーダンとマリアの別れのシーンでの、主人公の心の葛藤と行動の格好良さが秀逸でした。

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著者プロフィール

Ernest Hemingway
1899年、シカゴ近郊オークパークで生まれる。高校で執筆活動に勤しみ、学内新聞に多くの記事を書き、学内文芸誌には3本の短編小説が掲載された。卒業後に職を得た新聞社を退職し、傷病兵運搬車の運転手として赴いたイタリア戦線で被弾し、肉体だけでなく精神にも深い傷を負って、生の向こうに常に死を意識するようになる。新聞記者として文章鍛錬を受けたため、文体は基本的には単文で短く簡潔なのを特徴とする。希土戦争、スペインでの闘牛見物、アフリカでのサファリ体験、スペイン内戦、第二次世界大戦、彼が好んで出かけたところには絶えず激烈な死があった。長編小説、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』といった傑作も、背後に不穏な死の気配が漂っている。彼の才能は、長編より短編小説でこそ発揮されたと評価する向きがある。とくにアフリカとスペイン内戦を舞台にした1930年代に発表した中・短編小説は、死を扱う短編作家として円熟の域にまで達しており、読み応えがある。1945年度のノーベル文学賞の受賞対象になった『老人と海』では死は遠ざけられ、人間の究極的な生き方そのものに焦点が当てられ、ヘミングウェイの作品群のなかでは異色の作品といえる。1961年7月2日、ケチャムの自宅で猟銃による非業の最期を遂げた。

「2023年 『挿し絵入り版 老人と海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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