わが町

  • 劇書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875745495

感想・レビュー・書評

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  • 自分にはあと、百万年もの時間が残されているかのように生きている。
    そんな一節があって、どきんとしました。
    まだまだこれから。
    まだ何も始まっていない。
    私はそんな風に生きているように思います。
    「今」という瞬間が信じられないほどに、未来や過去ばかり考えて。
    一分一秒大切なはずなのに、たかが一秒と見過ごしてしまう時間。

    もったいないなと思いました。

    けれど、そのもったいなさがなければ逆に生きられない。
    どんなにがんばっても、一部の聖職者や詩人のようにそのことを悟っては生きられない。
    元々が怠け者だからなのか、そのもったいなさが必要だからなのか。

    でも、やっぱり極力、
    今を大切にできたらどんなにいいだろう。
    何回もこうやてブクログを書くけど、どれもみんな違う瞬間だったということをココロから実感したいけど、なかなか難しい。

    こんな戯曲は初めて読みました。
    タイトルからあまり面白そうじゃないなと思っていましたが、反省。
    もっと早く読むべきだったな。
    今度上演があるときは、行ってみたい。

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著者プロフィール

1897-1975。新聞編集者の父とイタリア語翻訳家の母のもと、ウィスコンシン州マディソンに生まれる。イェール大学で学士号を取得(1920)の後、ローマのアメリカン・アカデミーでイタリア語と考古学を学ぶ(1920-21)。プリンストン大学でフランス文学の修士号を取得(1926)。フランス語の教師を務めた後、本格的に劇作、小説、翻訳などを手がけるようになる。小説『サン・ルイス・レイの橋』(1928)戯曲『わが町』(1938)『危機一髪(ミスター人類)』(1943)で三度ピューリッツァー賞を受賞。その他、その業績に対してドイツ出版協会平和賞(1957)、大統領自由勲章(1963)を、小説『八日目(The Eighth Day)』で米国芸術アカデミーのフィクション部門金賞(1968)を授かるなど、多数の賞を受賞している。

「2018年 『三月十五日 カエサルの最期』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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