ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ

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  • 構想社 (1985年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875745747

ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだの感想・レビュー・書評

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  • 爆笑しました。
    図書館で始終ニヤニヤ。口元抑えてニヤニヤニヤニヤ。『ハムレット』と読み比べながら読了しました。

    この話でメインに扱われてるローゼンクランツとギルデンスターンは、『ハムレット』の端役中の端役のふたり。
    突然出てきたこの二人はハムレットの幼馴染らしく、王様からハムレットの様子がおかしいことに探りを入れろと命じられるが、あの弁の立つハムレットから上手く聞きだせるはずもなく、わけもわからず、物語の進行上全く必要性の感じられないキャラクタ。
    そんな二人をメインにして話なんて作れるのかなあ、と思ってたら、ばっちり作れてました。

    基本的には受身な二人。そうですね、主人公はハムレットですもの。巻き込まれ型です。
    ローゼンクランツとギルデンスターンは二人ともアホです。バカです。会話がいちいち可愛いです。あれ?おれたちどうすればいいの?感がたまらないです。
    よし、ハムレットに話しかける練習な!とか、やっちゃってます。小学生です。
    でもいざ話しかけるとのらりくらりかわされて何も出来ず、はやくおうちかえりたーい・・とか言ってます。

    この物語は「ロズとギルの世界」と、「ハムレットの世界」が交差してて、劇中劇のような感じで筋に『ハムレット』が割り込んできたかと思えばいつのまにかまた二人の世界に戻っているという、非常に興味深い構成です。
    ロズとギルはハムレットをこちら側に引き込むこともあれば、ハムレットに話しかけられてテンパることもあるのです。この面白み。

    さて私、ハムレットが大好きな人間なのですが、こうして一歩引いた世界から見てみると、ハムレットもなかなかイッちゃってます。
    ひとり言は言うし、哀愁漂わせちゃうし、狂気を演じて、しまいには死んじゃうし。
    ロズとギルからしたら、思慮深過ぎて近づきがたいお友達だったのかもね。
    それとも幼馴染のころは、三人仲良くバカをやってたのでしょうか。非常に見たいです。

    ロズもギルもいい奴で、ゲームの時はお互い相手に勝たせたいなあ、とか思っちゃう奴らです。
    だからロズは、イギリスにハムレットを護送する船の上で、「こんなのおかしくない?ハムレットは俺たちに悪いことなんてしてないよ」とか言い出してしまいます。
    ギルはちょっと冷静で、ロズとギル二人さえ無事に過ごせればいい、というスタンス。
    最後の最後に、「自分たちの人生を選べた場所はもっと前に、何度もあったはずなのに、ここまできてしまった」という二人の独白は結構胸にきました。
    バカだけどかわいい奴らです。
    物語の主役じゃないけど、皆、それぞれの人生の主役で、誰かの物語の端役から抜け出すことを願えば可能なんだよ!というメッセージ性を感じました。

    文学、かつ、コメディー、かつ、得るものもあり、軽くて大好きな感じでした。

  • 文学で面白いのをひさしぶりによんだ。科学哲学が反映されている。

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