リアリズム絵画入門

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著者 : 野田弘志
  • 芸術新聞社 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875861904

リアリズム絵画入門の感想・レビュー・書評

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  • リアリズム画家、野田弘志の豊富な経験に基づいた美術書。技法的なアプローチはごく一部で、リアリズム絵画を描く際の思考•哲学とそれに関する事例が主にが書かれている。
    もちろん絵を描く際の心持ちは人それぞれであり、共感しがたいと思う方もいるかもしれないが、この著者のモチーフに対する気概を垣間見て損することはないのではなかろうか。
    入門と銘打つ割りに深いことが書かれてはいるが、バルールや絵画空間のことなどは基礎的なデッサンを学ぶにあたって必要不可欠な概念だと思う。

    理解できたかはさておき、受験時代に読んでおけばと思わされた一冊である。

  • りんごの箇所がよい
    また、じっくりとものをみつめる時間をとろう、と思う

  • 初読。本書は技法書に留めておけば良い個別・体感的な知識を絵画芸術一般に敷衍してしまった点で論外である。リアリズム=美術の究極目的であるというロジックは詐術である。カメラと肉眼での観察の差異を単純に単眼と両眼で捉えて、事物の実在(この定義も曖昧だ)への接近に差が出るという謂いは、片眼、色弱、眼球に外傷を負った人間に美術の本質は理解出来ぬということだ。引用される文献も我田引水の極み(この論脈でフーコーやパノフスキーなど避けて通れぬはずである)。作者が想定した「志ある若い画家」諸賢は本書を避けて通った方が良い。

  • すべての絵を画く人に読んで欲しい本です。

  • 序章を読んでいたら、
    リアリズムの掌編を書きたくなってきた。
    (2012年1月5日)

    目次が、そそる。
    目次の前の扉に仕掛けが欲しかった。私なら、何かする。
    (2012年3月13日)

    いや、たまげた。
    私も日々、考えてきたけど、
    この著者は、深く、毎日、考えている。
    (2012年03月15日)

    読み終えました。
    書く指針と希望と重荷をもらいました。
    (2012年3月16日)

  • 昨日訪れたホキ美術館で購入。扉に、「これから絵を描きたい、絵画のことをもっと知りたいと考えている若い人たちのために、リアリズム絵画の描き方から思想までを全般的に分かりやすく解説したものです。」という案内があるが、幅広く絵画を楽しみたい人にお勧めの一冊と思いました。
    写真が現実をその通りに映す、その精度は人間の描く絵画の比ではないとしたら、年に1作ぐらいしか作り出せないリアリズム絵画の表現とは何なのか。そもそも、見た通りに描くのだとしたら写真の方がよいのではないか。具象画の必要性はあるのか。そんな疑問を持ったことは無いですか。
    しかし、実際にこの精緻な絵たちを前にしたときに写真とは異なる感動にとらわれるのは何なのだろう。あるものをあるがままに描く。しかし、あるがままにという言葉の重さを深く掘り下げることで、作品としての存在に違いが出てくるのだろう。
    そんな素人の様々な疑問を、作家の視点から掘り下げて語っています。
    野田さんが語る、フェルメールやダビンチについての考察も絵画の新しい視点を教えていただいた思いです。
    すべてのものが死に向かって生きているという現実の中で、「芸術家にとって、孤独は、真実の創造のために必要不可欠な生き方」という。そして、だからこそ、その「生」を見たままに、神のような視点で描いていくのが作家という人たちなのだろう。
    以前、野田弘志さんの展覧会で感じた感動を、もう一度この本から経験しました。「ヤマセミ」もう一度見てみたい。
    野田さんの詳しい説明はこちらhttp://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/noda-h.htm

  • 写真という記録手段がある現代で何故彼らは写実を描くのかという疑問を解決してくれた。写実はつまらんとおもっている人は是非読んでほしい一冊。

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野田弘志の作品

リアリズム絵画入門の作品紹介

"リアリズム絵画"という生き方を選んだ孤高の画家が、その実践と哲学を綴ったこれまでにない本格的指南書。

リアリズム絵画入門はこんな本です

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