本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876391318
感想・レビュー・書評
-
この本には,コケ植物にまつわるさまざまな事がらが,それぞれの専門家によって書かれています。
分類学の方だったり,生態学の方だったり,さまざまな視点でコケについて書かれています。
コケの仲間は,イメージとして蘚類のスギゴケ,苔類のゼニゴケのイメージがありますが,ものによっては非常に大きかったり,ツンドラ地帯,南極などの非常に冷たい環境で生きていたりなど,想像もつかないようなことがたくさんありました。
また,付着する場所,例えば土壌,倒木の表面,コンクリートや岩石の表面,銅葺き屋根の建物のそばなど,それぞれ苔の種類によって好みがあるのだということにおどろきました。
逆に言えば,うちのプランターに生えたコケをさがすのに,土に生えるコケを中心に調べていけばいいのだとも気づきました。
人家の近くにも青々と繁殖していながら,低いところにあったり,ブロック塀にへばりつくように生えていたりと目立たない生き物ですが,コケ植物の不思議さがよく分かる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者たちのコケへの愛を感じる本.一度読むと,出歩くときの視線が変わるかも.
生物学的な視点や雑学的な内容もあり楽しい.一気に読んでしまった.