図書館は、国境をこえる―国際協力NGO30年の軌跡

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制作 : シャンティ国際ボランティア会 
  • 教育史料出版会 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876525133

図書館は、国境をこえる―国際協力NGO30年の軌跡の感想・レビュー・書評

  • 【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】016.28||S

    【資料ID】91110575

  • SVAが難民支援として展開している図書館活動について書かれた本。

    他の方が言うように読みづらかったり、人によって図書館論であったり、体験記であったりするところはある。

    図書館や本がない地域ではまず図書館の使い方、本の読み方から教えるというのは、言われてみればそうだよなぁーと思った。

    図書館では、おはなしもする。
    このおはなしが文化継承に大きく寄与している。

    SVAが無償である図書館の形態に拘ったというのも強い信念が感じられる。

    また、図書館事業を展開するのにあたって、本の回収、保管、現地国での言語翻訳と非常に多くの人の労力によって成り立っていることがわかった。



    図書館活動によって養われる能力p.263は参考になる。
    これは難民に限らず、一般的に図書館の果たす役割として考えられる。


    1思考力…知識の拡大、疑問をもつ心
    2想像力…追体験。心の冒険。好奇心をみたす。
    3聞く力…おはなしに耳を傾ける。
    4話す力…正しく美しい言葉の獲得。言葉の響き、リズム、語り手との対話。
    5読書力…自ら進んで読む。
    6心の解放…学校の授業とは異なる解放感。
    7学習達成度…上記の力をつけることで、学校での授業態度が改善し、先生生徒との関係にも好影響。結果、成績向上。

  • <学生スタッフより>
    【図書館ボランティア】

    難民キャンプなどで図書館をつくる活動を支援するNGOから見る、ボランティアの体験記や図書館論・教育論が見えます。
    (Y. K.)

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    所在記号:016.28||トシ
    資料番号:10207079
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  • 資料番号:011406378
    請求記号:016.2/ト

  • 難民キャンプやスラムなどへ(主に)図書館をつくる支援をしているボランティア団体(SVA)の30年の軌跡。
    内容は執筆者により様々。活動報告だったり体験記だったり図書館論だったり教育や社会についてだったりする。
    全員に共通しているのは「サポートに徹する」「主役は自分たちではない」という意識。

    祖国から逃れ、難民キャンプという一応の安全と衣食住は得たものの、すること(できること)がない、自由がない、未来がみえない状態の難民。
    衣食住もおぼつかないスラムや紛争地域の人たち。
    そういう人たちに「図書館」なんていう無くても死にやしない代物で支援するのは、それが「希望」や「誇り」をつくるから。

    子供への教育だけではない。
    日本や欧米の本をただ与えるのではなく、その人たちの物語をその人たちが語り伝えられるように手伝う。
    図書館を作りましたいらっしゃいではなく、その人たちがその人たちの図書館を作る。

    30年という歴史は半端だ。
    確固たる伝統ができるには短すぎるし、新しいことをやるには経験が重くなってくる。
    なのにこの団体は変化を恐れない。
    信念は揺らがず、原則は変わらない。しかし方法は変えていく。
    テレビやパソコンが普及して子供が来なくなったら「近頃の子供は」と嘆くのではなく、そんな時代に必要な支援を考える。
    そのためには大成功した過去をさっさと塗り替える。
    少なくともこの本から見える限りでは「今目の前にいる子供のために必要なことを考える」という姿勢が徹底している。

    もちろん個人差はある。
    被災した場所に津波のごとくおしよせる「善意」の無神経に憤る繊細さを持った人もいれば、危険な紛争地域だとわかっているのに自分が避難した時のことを考えずにペットを飼っちゃったり、当地の人にとっては当然のデモをマイナスのこととしかとらえない人もいる。
    でも、団体としての方針は、相手のすべきことを乗っ取らない、立場をわきまえた支援を行っている。

    むかし、先生に聞いた「良いカウンセラーの条件は上手に振られること」という言葉を思い出した。
    自分はもっと関わりたいけど、「ありがとうもうひとりで大丈夫」と旅立たれるのが良い別れ。
    この人たちの仕事は図書館(コミュニティ)の形を作り、運営を教え、本がなければ自ら出版し、人を育て、その場所の人たちだけで運営できるようにして手を引くこと。
    だから始める時点から、どう終わらせるかを視野に入れている。

    この本は2011年3月31日発行。
    くしくもスマトラ沖大地震と津波にあった地域のレポートがでてくる。
    書いた時は、日本がそうなるなんて思っていなかったはずなのに、きちんと見てるから日本とも同じ景色が見える。
    それはダニー・ラフェリエールのみたハイチhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4894348225とも同じ景色だ。
    たとえば直接被災者に手渡すってことをしたい、「何かしてあげる」ことが大事で被災者を見ていないエゴイスティックな善意。
    「かわいそうな人」認定されると何かしてあげ隊がむらがってくる、というのは『海のいる風景』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4903690970にも通じる。

    「してあげる」ことで自分がいい気分になるだけの善意としては、SVAの「絵本を届ける運動」にもそういうものがある。
    日本で買った絵本に現地の言葉を訳したシールを貼って贈る。
    絵本とシールのセットを申し込んで、工作をしてSVAに返却する。
    どこに何を何冊送るかは事前に決めてあるから、返却されないと困る。
    説明書をつけてあるのにシールが歪んでいるものもたく... 続きを読む

  •  日本のNGOが取り組んでいる「図書館」を中心とする国際協力活動の話で、難民の子どもたちが本・絵本を手に入れることで何が変わるのかなど、現実世界の感動の記録が書かれており、実に詳しく経緯などが紹介されています。
    (教育学部・国語専修/匿名希望)

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図書館は、国境をこえる―国際協力NGO30年の軌跡の作品紹介

図書館ができた!ぼくは今、とっても幸せだ-子どもの笑顔に支えられ、続けられてきた感動の記録。

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