発達障害という希望―診断名にとらわれない新しい生き方

  • 29人登録
  • 4.50評価
    • (3)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 4レビュー
  • 雲母書房 (2012年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876723171

発達障害という希望―診断名にとらわれない新しい生き方の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  長い間、発達障害に関わってきた二人の精神科医が語る発達障害とは。

     発達障害ブームとも言える昨今の流れに疑問を抱き、発達障害をどう考え、どう対応していくべきかを対談で語っていく。
     発達障害とは脳の異常と断定できるわけではなく、行動の他者評価で決まるものである。その視点に立つと、早期発見や服薬、SSTの考え方も変わってくる。
     治療や療育についても語られるが、本質的な部分では教育や就労といった社会がどうあるべきかがメインで語られている。発達障害に限らず障害を考える上では、その障害を持った個人を考えるのではなく、その人がいる社会を考えるべきだと強く感じた。

  • 認知行動療法やSSTに対する「動物行動学からアイディアを得てきた」「人間全体の行動を統制できるという幻想に基づいて成立しています」「常識的な枠で解決できる範囲のものしか治療できない」という説明には納得。確かに発達障害者にこの手の訓練をやらせると、餌付けされた動物か「礼儀正しくなったけど不自然さも増しました」みたいな感じになっちゃうんだよな。
    オマケに訓練の内容も周囲の人達が常識的で話せば分かるタイプの人達であることが前提というか、意地悪な人や精神障害者であることを逆手にとって狡いことをする人がいた場合を想定して作られていない。つまり発達障害者とくに人の話を鵜呑みにしやすいという特性を持つタイプにSSTを行うと「社会においてこういう時はどうするべきか」といった知識はつくが、不自然さと騙されやすさは増大する。

    またカナーが自分の本に自閉症の子供は頭が良さそうな顔をしてると書いた理由が、カナーの時代に我が子を精神科医に診せることが出来た人達が特権階級であり(親が貴族やインテリだったらそりゃ子供もそれなりの顔つきになるわな)そんな彼らに対して媚を売ろうとしたことだと知ってビックリ。

  • 結局、発達障害と呼ばれる人たちが生きやすい社会こそ、誰もがハッピーな社会ではないかというお医者さん同士の対談本。

    特に石川さんというお医者さんの考えには同調することが多かった。

    自分の考え方は間違っていないし、最後の就労の考え方については、自分の考え方が先進的だし、自分が考える就労を実現したいと思った。

    やはり異質なものを楽しめること、そして、異質なものが自分の目の前に現れる意味、そこから何を成すべきか?と考えることがとても重要なのだと思う。

全4件中 1 - 4件を表示

石川憲彦の作品

発達障害という希望―診断名にとらわれない新しい生き方はこんな本です

発達障害という希望―診断名にとらわれない新しい生き方の作品紹介

その子、本当に障害なの?診断や薬を出す前に、医師や親や先生ができることは、たくさんあるはず。もう一度、障害がある子たちと生きていくために必要なこと。

ツイートする