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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876723171
作品紹介・あらすじ
その子、本当に障害なの?診断や薬を出す前に、医師や親や先生ができることは、たくさんあるはず。もう一度、障害がある子たちと生きていくために必要なこと。
感想・レビュー・書評
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長い間、発達障害に関わってきた二人の精神科医が語る発達障害とは。
発達障害ブームとも言える昨今の流れに疑問を抱き、発達障害をどう考え、どう対応していくべきかを対談で語っていく。
発達障害とは脳の異常と断定できるわけではなく、行動の他者評価で決まるものである。その視点に立つと、早期発見や服薬、SSTの考え方も変わってくる。
治療や療育についても語られるが、本質的な部分では教育や就労といった社会がどうあるべきかがメインで語られている。発達障害に限らず障害を考える上では、その障害を持った個人を考えるのではなく、その人がいる社会を考えるべきだと強く感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結局、発達障害と呼ばれる人たちが生きやすい社会こそ、誰もがハッピーな社会ではないかというお医者さん同士の対談本。
特に石川さんというお医者さんの考えには同調することが多かった。
自分の考え方は間違っていないし、最後の就労の考え方については、自分の考え方が先進的だし、自分が考える就労を実現したいと思った。
やはり異質なものを楽しめること、そして、異質なものが自分の目の前に現れる意味、そこから何を成すべきか?と考えることがとても重要なのだと思う。
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