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- Amazon.co.jp ・本 (610ページ)
- / ISBN・EAN: 9784876981380
感想・レビュー・書評
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【今日の一冊5『二コマコス倫理学』】
平等、公平の画像を
見たことをありますか?
フェンス越しに、身長に関係なく、
同じ木箱を与える「平等」。
身長に応じて与える
木箱の数を変える「公平」。
しかし、この「平等」「公平」は、
そもそも、正しいのか?
語義的な意味でない。
例えば、後ろに並ぶ人には、
迷惑をかけていないか?とか。
「平等」、「公平」には、
本来、目指すべき方向があればこそ、
じゃないのか?
その方向性を最初に論じたのが、
アリストテレスと言われる。
…
金儲けをする人の生活は
やむを得ず行われるものであり、
また富は明らかに、
我々の求めている善ではない。
なぜなら富が有用なのは
富以外のためだからである。
…
これは、ドラッカーの、
「組織の目的は、組織の外にある」に
通じる。
先賢が答えを探して、
行き着いたところに、
アリストテレスがいる。
一回読んだぐらいで、モノにできる、
そんな生易しいものじゃない。
でも、読めば読むだけ、
見えてくるものがあることも事実だ。
「それでは、最初のところから
論じることにしよう」
アリストテレスが、
この書に最後に残した言葉が、
問題の奥深さを物語ってる、
そう思うのだ。
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ニコ論の中ではこれが一番読みやすい。
某岩波のやつは、最初に読むには難解&字がごっちゃなのでニコ論に初挑戦の方はこれがいいと思う。