危機言語―言語の消滅でわれわれは何を失うのか (地球研ライブラリー)

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制作 : Nicholas Evans  大西 正幸  長田 俊樹  森 若葉 
  • 京都大学学術出版会 (2013年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876982097

危機言語―言語の消滅でわれわれは何を失うのか (地球研ライブラリー)の感想・レビュー・書評

  • 原題:Dying Words: Endangered Languages and What They Have to Tell Us
    著者:Nicholas Evans(言語類型論)

     広範なフィールドワークをもとにした興味深い言語研究を知ることができる。

    【雑記】
    ・分厚いが、一般層向けに書かれているので予備知識は不要で、根気があれば読める。
    ・著者は言語決定論を推しているが、この点はまた本書の主題と別の話題になる。個人的には微妙。
    ・言語だけではなく文化に(も)焦点を当てている。
    ・ちなみに、基準により「方言」も言語と捉えれる面がある(言語学の常識のよう)。ユネスコの調査によると、日本にある危機言語は下記の通り。
    【極めて深刻】アイヌ語
    【重大な危機】八重山語(八重山方言),与那国語(与那国方言)
    【危険】八丈語(八丈方言),奄美語(奄美方言),国頭語(国頭方言),沖縄語(沖縄方言),宮古語(宮古方言)
     出典:文化庁 国語施策 「消滅の危機にある方言・言語」<http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/kokugo_sisaku/kikigengo/


    【目次】
    日本語版序文
    謝辞
    言語学資料の表記について

    プロローグ

    第1部 バベルの図書館
     第1章 ウォラムルングンジの子孫たち
     第2章 4000年を経てついに
    第2部 さまざまな言語の饗宴
     第3章 言葉のガラパゴス諸島
     第4章 ぼくの心の中の君の心――文法における社会的認知
    第3部 古代の言語景観のかすかな痕跡――言語の古代史
     第5章 共通の源から発して
     第6章 「言語圏」への旅――古代の言葉を古代の世界につなぐ
     第7章 解読の鍵―生きた言語から忘れられた文字を解き明かす
    第4部 言語・文化・思考の共進化――互いにたかめあいながら
     第8章 精神の仕立て棚――言語が思考を訓練する
     第9章 韻文と口承文芸の編み出すもの
    第5部 言語消滅の前に,聞けるうちに聞こう
     第10章 言葉を新しくしながら

    エピローグ 大地にすわり,天空に立つ
    言語学者になることもなく――ニコラス・エヴァンズ

    訳者解題
    参照文献表
    巻末地図
    あとがき
    索引

  • 言葉を失う事は、アイデンティティを失う事と同じなんでしょうね。。。

    京都大学学術出版会のPR
    「次世紀には6000以上もの言語が、記録されることもなく消滅するのではないかと危惧される中で、著者は世界各地に赴いて、その土地の言語を収録し、体系化する試みをおこなっている。ともすればヨーロッパ中心主義に陥りがちな言語学を、幅広いフィールドワークに基づく研究を通じて再考するために、本書は絶好の機会を提供している。」

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危機言語―言語の消滅でわれわれは何を失うのか (地球研ライブラリー)の作品紹介

6000以上あると言われる世界の言語の大多数が、満足に記録されることもなく、次世紀までに滅びることが危惧されている。言語の消滅によって、人類は何を失うのだろうか。-絶滅危惧にある言語の研究から、言葉の本質を学ぶ。

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