飛行機技術の歴史

  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876983810

作品紹介・あらすじ

例えば初めて固定翼を唱えたケイリー,初めて機体を全て金属で製作したユンカース,初めジェットエンジンを唱えて開発したホイットル.こうした鬼才たちは当時の技術思潮のなかでは異端であった.19世紀以前の羽ばたき機から20世紀のジェット推進機まで,異端から始まった飛行機技術の歴 史と彼らの人物像を語る.

【推薦】 一般財団法人日本航空協会 会長 野村吉三郎 氏
 今日に至るまで、飛行機の開発は叡智のバトンを次の世代に渡していくリレーであり、科学と技術によって未知の領域を開拓する「知の冒険」であることを、本書は教えてくれます。例えば、1903年にライト兄弟の飛行機が飛行したことは画期的な出来事でしたが、その成功の基礎には地道に実験を繰り返した先人たちの力強い助走ともいうべき活動があったことが、本書を読めば理解できます。航空機は大きな発展を遂げましたが、まだゴールに到達したわけではありません。これからの航空宇宙分野、そして科学技術全般の進歩のための新たなヒントを、本書は与えてくれるものと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 飛行機と言えば、「ライト兄弟」が有名だと思いますが、この本では「人が空を飛ぶ」という夢を追いかけ、実現させた技術者たちの成功と失敗の裏にあるストーリーが紹介されています。図表が盛り沢山なため詳しくない方も楽しんでもらえると思いますし、飛行機大好きなひとにも是非読んでもらいたい一冊です。
    (経営工学系経営工学コース M1)

  • 161126 中央図書館
    エンジニアであれば、読んで、仕事への意欲を高めることができるだろう。航空機技術が100%倫理的に正しい用いられ方をされてきたわけではない。だが、その進歩が無ければ地球はまだまだ地域独裁者の分割統治と大多数の貧困によって支配されていただろうし。

  • タワージャンパーからボーイング777まで。空気力学の大家による,一般向け航空工学史の決定版。
    ライトフライヤー以降の技術の変遷に紙幅の8割(約400ページ)を費やしている。20世紀の百年間,木と布でできた複葉機から,流線形を追求した全金属製プロペラ機,後退角のついた主翼をもつ遷音速~超音速のジェット機へと様変わりしていく飛行機。各時代の名機を眺めつつ,航空技術の歩みを追いかけていく。
    人類は古代から空を飛ぶことを夢見てきた。多くの先人の好奇心と努力によって,その夢は徐々に形になってきた。本書にも大勢の技術者,理論家,パイロットが登場する。ダヴィンチ,ニュートン,リリエンタール,ライト兄弟,ユンカース,リンドバーグ,イェーガー…。中でも19世紀の初め,ジョージ・ケイリーのもたらしたブレイクスルーは大きかった。固定翼を提唱し,揚力と推進力を分離した彼の発想が,その百年後から始まる飛行機の成功を準備してくれていた。華々しい飛行家たちの物語に埋もれてしまいがちだが,こんな歴史も魅力的だ。

  • 飛行機好きにはたまらないアンダーソン本の2冊目。同じ訳者。前作より安くなったのは意外に好評だから?

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