生物の多様性ってなんだろう?―生命のジグソーパズル (学術選書)

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制作 : 京都大学総合博物館京都大学生態学研究センター 
  • 京都大学学術出版会 (2007年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988273

生物の多様性ってなんだろう?―生命のジグソーパズル (学術選書)の感想・レビュー・書評

  • 推薦理由:
    地球上の多様な生物が複雑に関わりあって生存していることを、形・関係・分子・人間活動・生態系の5章に分けて解説している。専門家による説明が分かり易く、新しい研究内容なども紹介されている。各章の後ろには「より深く学ぶために:読書案内」が添えられ、関連図書が紹介されているのも参考になる。
    内容の紹介、感想など:
    京都大学生態学研究センターでは、生物多様性がどのようにして生まれ、どのように維持されているかを明らかにするために、植物、動物、微生物など様々な生態学の分野で、生物多様性の多くの問題が研究されている。地球環境の保全に対する人々の関心が高まる中、専門書ではなく、一般の人が興味深く読めるように生物多様性に関する研究を紹介する内容となっている。

    第1章「形の章」では、形、色、大きさなどから見ることができる「植物と動物の共進化」を、花粉の運搬や種子散布の手段から解説し、植物と動物の相互作用を学ぶ。

    第2章「関係の章」では、食う・食われる関係、競争関係、共生関係などが実に多様な生物間相互ネットワークを形作っている事を説明し、生物多様性は生物種の進化とその相互関係によって成り立っていることを述べる。

    第3章「分子の章」では、「遺伝子解析」による、ミツバチの体内時計遺伝子や魚類の視物質遺伝子の研究を紹介する。また、「安定同位体解析研究」により、我々も生態系の食物連鎖に位置づけられ、すべての生物は自然界の物質循環として繋がっていることを示す。

    第4章「人間活動の章」では、琵琶湖の生態系の推移や里山の重要性を解説し、資源開発に伴う自然破壊に警鐘を鳴らす。将来の世代が自然からの恩恵を受け続けるためには、我々の世代が多様な生物の働きを理解し、生物多様性を損なわないように、自然の回復力を計算に入れた開発や自然環境の管理をすることが必要だと訴える。

    第5章「生態系の章」では、地球上の炭素循環や気候を大きく左右する機能を担っている熱帯の森林生態系につき、それを支える樹木と土壌中の多様な微生物の働きを紹介する。また、海洋生態系における微生物群の働きと相互作用を解説し、ゲノム解析による生態系の研究という新しい試みを紹介する。

    生態学の立場からなされている様々な研究の一端に触れる事で、生物の多様性とはどのような事かに興味を持ち、次世代の人々が暮らせる地球環境を守るために、生物の多様性がいかに重要であるかを理解して欲しい。

  • 企業において、社員の多様性は望ましいとされている。
    じゃあ、そもそも多様性って何?という疑問から本書を手にとってみた。
    そんな気軽な動機で手にとって良い本じゃなかった。
    奥が深かった。
    幅広さもすごかった。
    植物、昆虫どころか微生物までが対象だ。
    高校の選択教科の生物の知識を思い出しながら、読み進めた。

    読了したら、「生物の多様性ってなんだろう?」の答えにちょっと近づいたようなしないような…。
    二回、三回くらい読まないと、すっきりしないものがあるかも。

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