世界単位論 (学術選書) (学術選書 49)

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  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876988495

作品紹介・あらすじ

それぞれの土地の持つ自然的生態的特性を基層に、数千年の社会文化的関係が加わって形成される「地域」。それを類型化し外郭を示すことで、「地域のまとまり」の本来の姿をあぶり出し、「近代の先進国」による地球分割の矛盾を鋭く突く-著者が1990年代に発表し、地域研究の基本的枠組みとなった世界単位論を、市民向けに親しみやすく語ることで、9.11後の新しい世界秩序を模索する。現代を憂い行動する人の必携書。

感想・レビュー・書評

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  • 204||Ta

  • 文化、土地柄、宗教、歴史、それから実体験風旅行記、現地での交流。軽い読み物として読むのにちょうどいいイメージです。地理と歴史、宗教の絡み合いを手軽に読むのにはいいかな、という感触/イメージ。

  • イスラムの進入によって、ジャワ島からヒンドゥーの人たちがバリに行った。だからバリは今でもヒンドゥーの島。
    オランダはプランテーションはジャワ島でしか興味がなかった。ジャワ島に一番人口が集中していたから。でもその後、外島でも実施するようになった。
    中国:仁は愛です。天子は愛を持って民衆に向かわなければならない。しかしすべての民衆を愛することはできません。民衆の中には利害の対立があるから。その時には多数を助けなければならない。場合によっては少数を抑えつける決断をしなければならない。それが仁。中国とは多数とと言えば農民。
    中国は政治は北だが、経済は南。

    インド世界はカーストに縛られた世界。カーストの基本的な考え方は浄と不浄の区別。

    オランダんいはユダヤ人がたくさんいる。
    オランダはフランスで主流派に敗れたユグノー派の人たちが作った国。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授、滋賀県立大学名誉教授。
1934(昭和9)年、滋賀県守山市に生まれる。1958年、京都大学理学部卒業。
京都大学東南アジア研究センター助手、助教授を経て、
1975年から京都大学東南アジア研究センター教授。
1995年から2004年まで滋賀県立大学人間文化学部教授。
2004年から聖泉大学教授。
2016年3月11日、調査旅行中のインド・チャンディーガルで逝去。

主な著書
『熱帯デルタの農業発展』(創文社、1982)、『東南アジアの自然と土地利用』(勁草書房、1985)、『マングローブに生きる』(NHKブックス、1990)、『新世界秩序を求めて』(中公新書、1993)、『「世界単位」から世界を見る』(京都大学学術出版会、1996/新編 2001)、『多文明世界の構図』(中公新書、1997)、『地域間研究の試み』(京都大学学術出版会、1999)、『地球地域学序説』(弘文堂、2001)、『地域学の構築』(サンライズ出版、2004)、『二人の湖国』(サンライズ出版、2004)、『地域研究から自分学へ』(京都大学学術出版会、2006)、『世界単位論』(京都大学学術出版会、2010)、他多数。

「2017年 『世界単位 日本 列島の文明生態史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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