水産の21世紀 ―海から拓く食料自給

制作 : 田中 克  川合 真一郎  谷口 順彦  坂田 泰造 
  • 京都大学学術出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (623ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876989577

作品紹介・あらすじ

世界的な食糧争奪の世紀、四方を海で囲まれた日本を救うのは未来の水産業だ。海の基礎生産を理解し、持続的利用の術を知り、増養殖漁業の可能性を探る。豊富な事例とデータで、食料自給を海から拓く道を示す、水産研究者の総力を挙げた画期的論集。「森は海の恋人」運動の畠山重篤氏も特別寄稿。現場と研究双方から明日の水産を考える。



[推薦]

尾池和夫氏(財団法人国際高等研究所所長、京都大学前総長)

人類の祖先を辿ると魚に至る。海で生まれた生命の長い進化の過程で鍛え抜かれた極めて精巧な自然のテクノロジー、“生物生産”としてたゆみなく生み出される魚介藻類は、安全で栄養豊かな食料である。それは人々の健康を増進し、心の豊かさの源でもある。海洋国日本の持続性の基盤となる魚食文化と海への畏敬の念の再建、その今日的意義を日本のみならず世界に広める上で、本書が果たす役割は計り知れない。



嘉田由紀子氏(滋賀県知事)

“買い負け”。お金に任せて世界中から食料を買い占める道は21世紀には通用しない。石油依存の20世紀型文明の行く末は見えている。アユ1匹工場では生産できない。究極のエネルギー源は太陽光を核とした自然の力しかない。幸い日本は、魚介藻類の生き物に満ちた海に取り囲まれている。本書は、海の力の精巧な仕組みを解き明かしながら、未来を拓く食料自給の実践が語り尽くされている。行政政策上もおおいに参考にさせてほしい。



さかなクン(東京海洋大学客員准教授、お魚らいふ・コーディネーター)

さかなクンの“お魚の師”(水産学の師)中村良成様から、すばらしい贈り物が届き早速、拝読させていただきました。うぉ(魚)〜! ギョギョッ!! なるほど!!! 近年、問題となっているクロマグロ、クジラ、漁業、環境、そして食! “水産”の知っているようで、知らなかった事の多さに驚愕。さらに日本の伝統的な水産文化のすばらしさ! ウナギの明るい未来に向けての御研究、海藻のパワーなどワクワクがいっぱい! 先生方の偉大な御研究の集大成の感動が大漁です。

感想・レビュー・書評

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  • 鹿児島大学の戦略的研究である「環境」「食と健康」「島嶼」について多角
    的に理解できます。

    〔所蔵情報〕⇒ http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/xc/search?keys=11110030431

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