増山たづ子 徳山村写真全記録

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著者 : 増山たづ子
  • 影書房 (1997年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877142391

増山たづ子 徳山村写真全記録の感想・レビュー・書評

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  • すべての意味はこの一文に込められている→「フィルムの入れ方もわからん者が、ビルマのインパール作戦で不明になった夫が帰ってきた時にダムになっていたら説明の仕様もないので六十一歳ではじめてピッカリコニカを手にして撮りだしました。この人とももうこれでお別れ、この風景ともこれでお終い、と思って涙で曇った眼でシャッターを押しました。」
    涙で曇った眼で撮り続けた写真は、どれも笑顔ばかりで、それがまた逆に切なくなる。そこに村人は確かに生きていた。

  • ダムに沈んだ村で、写真を撮り続けたおばあちゃんの写真集。
    生き生きとした村の人たちの表情、美しい四季の様子、代々伝わっていた、風習や伝統の行事…。どれも、“日本の原風景”といえる、親しみのもてる写真ばかりです。
    しかし終盤からは一転、村から去ってゆく人の記録や、打ち壊される家屋など、胸が痛くなるような写真にかわります。おばちゃんの悲しい気持ちが伝わってくるようでした。

    この写真集の特徴は、なんといっても「被写体との距離が近い」こと。村人の自然な表情や、何気ない日常の風景など、このおばあちゃんでしか撮れないであろう写真ばかりなのです。写真を撮るのには、腕やカメラも大事だけど、“気持ち”も大事なんだなぁ…と、あらためて感心させられました。

  • 外から来た人には絶対に見せない表情に、こちらもつい笑顔になる。写真に映る風景が今はもうないのだと思うと切なくなるけれど。自分もいつかこういう写真を撮れるように年を重ねられるかな。

  • これだけアマチュアなんちゃってキャメラマンが溢れる時代だけど、写真って本来は超個人的なものなんだよなー。
    オカンがインスタントキャメラで撮った写真でも、たまにすごく美しいのがある。
    それは自己満足でなく見守る愛情が撮らせた一枚だからなんだろーね。

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増山たづ子 徳山村写真全記録の作品紹介

御先祖様、申し訳ありません。花の盛り、桜の木が無残にも伐り倒された-墓に晒を巻いて、むらびとは泣く泣く村を出た-雪の中、ひまわりの花が待っていた-ダムに揺れた愛する故郷を涙で曇ったレンズで見て20年。

増山たづ子 徳山村写真全記録はこんな本です

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