虹の鳥

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著者 : 目取真俊
  • 影書房 (2006年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877143510

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虹の鳥の感想・レビュー・書評

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  • あまりにも暴力的でつらいので数ページずつ前後も混ぜて読んだ。ので読んでないのかもしれない。こういうことは実際に沖縄でも本土でも起きているのかもしれず、自分がそのようなことが起きている世界の一部であることがたまらなく嫌になる。この本について、誰の言うことも受容できる気がしないくらいに。

  • 深夜に読み始め、内容の過激さに夜が明けるまで眠れなくなるというはじまりだった。

    今まで読んだ本の中で最も残虐で暴力的だった。身の毛がよだち、血の気が引いて、読めないところが多かった。すごい作品。衝撃的な本だった。

  • 途轍もなく大胆で、かつ吐き気のする小説だ。主人公は軍用地保有者で資産家の息子だが、複雑な家庭環境の元、コザの町で不良達とつるむ様になる。そして大人になる頃背中に残るのは耐えがたい重み。基地の金で食っている島、売春と犯罪、そして憎悪と葛藤の島。観光で来る人達には目に見えない部分の沖縄だ。多分にこの小説を読んだ沖縄人と大和人とでは、どう感じたにせよ確実に後味が違うものを憶えるだろう。沖縄という一つの島の苦悩が詰まっている。

  • 沖縄の戦後の葛藤(基地、料地代での生活、治安、仕事不足、子どもによる性犯罪・暴力)が重層的に見せつけられる。唯一の希望としてある「虹の鳥」も、それは「自分以外を皆殺しにするもの」だ。どうあっても、希望がみえない・地理的にも心理的にも閉塞の/終息の地。
    この小説もそうして、死に向かって終わる。「米軍の娘を吊るす」ような、決定打を誰も押さなかったから。ただ集まってスピーチをして、興奮して感極まって涙を流すだけだったから。
    それを壊すために、すべてをゼロにするために、マユは出てきたのに。主人公は森に入ってしまう。伝説になってしまう。問題の核をつぶす可能性を著しく減らしてしまったんじゃないか(でも、それは主人公の沖縄への、沖縄人への愛だったんじゃないか)。

    伏見憲明(違うかも)の『魔女の息子』の、(う、腕ぜんぶ…?)をしのぐ恐怖そして痛み(マッチ2本!つつつ爪…!マイク…)(もう!つける気力もなし)小説。

  • 舞台は基地の町オキナワ。

    がしかし。これは読む人を選ぶだろうなぁ。
    全編、暴力(というかリンチとか拷問とか)にまみれている。

    それは圧倒的な暴力で、基地という重たいものがのしかかっている現状とかぶる。
    救いようのない、救われようのない、抜け出せない泥沼。

    これを前に、私はいったいどうしたらいいんだろう。

  • 2006.7

    逃げ道はない。
    ならば立ち向かえ。

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